吉川　知里（理学部　自然環境科学科） ― 学生優秀発表賞

2017年9月

　平成29年9月24～27日にクロステン十日町（十日町市）で開催された雪氷研究大会（2017・十日町）（主催：公益社団法人日本雪氷学会，日本雪工学会）において，理学部自然環境科学科4年の吉川知里さんの研究発表が学生優秀発表賞（ポスター発表部門　優秀発表賞）を受賞しました。
　平成29年3月27日に栃木県那須町の那須岳において雪崩が発生し，春山安全登山講習会に参加していた高校生と教員が巻き込まれ，死者8名，重軽傷者40名を出す事態となりました。災害・復興科学研究所で卒業研究に取り組んでいる吉川さんは，雪崩発生地点を含む那須岳周辺地域にもたらされる大雪の時空間特性を調べました。その結果，今回の大雪に関して，低気圧の通過に伴い那須岳周辺で山塊の北～北東側に多降雪域が形成されたこと，3月の最大日降雪深としては量的に極めて特異なものであったことなどを明らかにしました。本研究が今回の雪崩災害の実態解明と今後の雪崩災害防止につながることが期待されます。

発表者：

吉川 知里（新潟大学理学部自然環境科学科4年）

演題名：

那須岳周辺地域における降雪深の時空間特性

リンク：

https://sites.google.com/site/x2017jcsir/home