実験所ブログ

早稲田大学高等学院中学理科部佐渡合宿(8/28)

早稲田大学高等学院中学理科部の生徒18名、引率教員3名の皆さんが参加して、臨海実習を行いました。この佐渡合宿は今回初めての企画です。半日の実習でしたので、少し忙しいスケジュールでしたが、磯の生物の採集と観察を行いました。皆生き生きとして、シュノーケリングでの磯採集を楽しんでいました。クロヘリアメフラシやシロウミウシなど、いろいろな種類の動物を採集し、またそれらの写真を撮っていました。また、夜には真野湾でウミホタルを採集したり、姫津でアジ釣りをしたりと、佐渡の豊かな海洋生態系を十分満喫した合宿になったと思います。来年以降も継続して、海洋生物の多様性と佐渡の自然の素晴らしさを学ぶ機会にしてほしいと思います。(文責:安東)

SnorkelingSnorkeling

波もなく絶好のコンデションでじっくり観察、採集できました。

(updated on 2017.10.15)

東京コミュニケーションアート専門学校臨海実習(9/16~19)

今夏の実習シーズンのラストは東京コミュニケーションアート専門学校の臨海実習です。今回は4名のドルフィントレーナーの卵たちが参加してくれました。台風接近で一時は開催が危ぶまれましたが、実習2日目の午前中までは波も穏やかで、磯採集、ウミホタル採集、灯火採集、釣り採集、プランクトン採集と、盛りだくさんに予定されていた野外活動をほぼすべて行うことが出来ました。3日目は台風一過で気持ちの良い晴天。午前中は波が高く外には出られなかったので、ウニの発生観察と前日までに採れた生き物の分類を行い、普段あまり見る機会の無い生き物たちをじっくり観察してもらいました。午後には波もだいぶ治まり、達者漁港内での魚類採集も出来ました。終わってみれば当初の予定以上に様々な野外活動ができ、とても充実した実習になったのではないかと思います。参加してくれた皆さん、ありがとうございました。ぜひこの実習で得た知識と経験を将来に生かしてくださいね。(文責:大森)

Plankton samplingSnorkeling

(左)姫津漁港でのプランクトン採集。港の中ではイカも見られました。(右)流石はドルフィントレーナーの卵!素潜りも難なくこなします。(写真:北橋隆史)

Sea urchin fertilizationFish sampling

(左)ウニ目線でウニの産卵観察。生殖シーズンは終わりに近いですが、しっかり卵を産んでくれました。(写真:北橋隆史)(右)台風一過の晴天の中での魚類採集。大きな網で魚を狙います。(写真:北橋隆史)

(updated on 2017.9.29)

佐渡市 子供のための科学祭り 科学体験教室 (9/17)

臨海実験所は、今年もアミューズメント佐渡にて開催された科学体験教室に参加してきました。例年通り、私達のブースでは海藻の押し葉標本でしおりを作る遊びを行いました。当日は午後から若干の雨が降り出し、浮かない天気となってしまいましたが大勢のお客様にお越し頂きました。臨海実験所のコーナーも大盛況となり、たくさん用意した海藻は体験教室が終わる頃には残り僅かとなっていました。子どもたちの作る海藻のしおりはとてもカラフルで、丁寧かつ大胆で、個性的でした。少なめの海藻でシンプルな模様を作る子や、多様な海藻を全体に散らし綺麗な模様を作る子など、様々な作り方で私達の興味を引き付けました。そして何より、皆さんに楽しそうにしおりを作って頂くことができ、私達にとっても楽しくて刺激のある1日となりました。今日のこの体験教室が、少しでも子どもたちの思い出に残ると良いなと思います。会場に足を運んで頂いた皆さん、主催の佐渡市立理科教育センターの皆さん、アミューズメント佐渡の係員の皆さん、有難うございました!(文責:上村)

Oshiba

海藻を紙の上に並べる作業。どんな模様を作るのか楽しみです。(写真:飯田碧)

(updated on 2017.9.22)

International Marine Biology Course 2017 (9/11-14)

そろそろ朝夕は秋風を感じる頃になってきて、夏の実習シーズンももう少しですね。9月11日からは、国際臨海実習 International Marine Biology Courseを行いました。今年が初めての開催となる、多国籍の参加者を迎えて英語で行われるこの実習ですが、嬉しいことにベトナム、マレーシア、台湾、そして香港の4カ国から、大学2年生からMBBSをとったお医者さんの卵まで、教員を含め16名がはるばる佐渡を訪れてくれました。生物学の知識はあまりない学生から海洋生態学の研究室に所属する大学院生までいましたが、やはり佐渡のきれいな海で泳いだり採集したりして、実際に生き物に触れる機会は貴重な体験になったようで、休憩時間でも採集した生き物を興味深そうに観察していました。また、ハノイ国立教育大学のTran Duc Hau講師とモナッシュ大学マレーシア校の小川諭および守屋彰悟上級講師の3人には、それぞれ専門分野での特別講義をしていただきました。最後はグループごとに動物門を1つ選んでの個人/グループ発表で、こちらも感心させられる堂々とした発表を全員が見せてくれました。そして、夜はもちろん恒例のバーベキューパーティーです。話題はそれぞれの大学のことから政治のことまで色々と飛びましたが、夜遅くまで盛り上がりました。国もバックグラウンドも異なる学生が参加してくれましたが、実験所での生活や実習活動、グループ討論を一緒に行うなかで、佐渡の海洋生物の多様性を学びつつ仲良くなって楽しんでもらえたようです。なにより、他大学の学生との交流はお互いにいい刺激になったと思います。 来年度も、この実習に多くの外国の学生さんに参加してもらえる事を期待しています。また、せっかくの機会ですので、日本人の学生さんにも次回はぜひもっと参加してもらえたらと思っています。実際に使ってみると、英語でのコミュニケーションのハードルは思っていたよりも高くないし、なにより楽しいですよ! (文責:北橋)

This year, SMBS organized the first International Marine Biology Course (IMBC2017) from 11th September to 14th September. For the event, we had 16 students and invited lecturers from Vietnam, Malaysia, Hong Kong, and Taiwan. Although the participants ranged from sophomore to graduates who had obtained MBBS, swimming in the beautiful ocean of Sado, finding a variety of marine animals, and observing them in detail would be new experiences and valuable for all participants. We also had special lectures given by Dr. Tran Duc Hau (Hanoi National University of Education, Vietnam), Dr. Satoshi Ogawa, and Dr. Shogo Moriya (Monash University Malaysia, Malaysia). At the end of the course, each group gave a presentation of specific features of a selected phylum. Each group member further introduced a particular species in the selected phylum using his/her own drawing of the species. We were very much impressed by their excellent presentations. At the final night of the event, we had a BBQ party and enjoyed chatting until late night. It was great fun! We hope we will have as many participants in the IMBC next year. Hopefully, we will also have more Japanese participants, as this is a good opportunity for Japanese students to learn marine biology in English and to make foreign friends from different cultural backgrounds. (Takashi KITAHSHI)

Nocturnal animal samplingDrawing competition

(左)灯火採集で採れたのは何でしょうか?(右)Hauさんによる講義での海洋生物お絵かき競争

Group discussionGroup presentation

(左)夜までグループ討論が続きます(右)グループプレゼンテーション(写真:飯田碧)

PartyGold mine

(左)最後の夜は、バーベキュー!(右)一部は追加で一日佐渡に残って、金山に行ったりもしました(写真:飯田碧)

(updated on 2017.9.21)

長野大学環境ツーリズム学部「水環境ゼミナール」・公開臨海実習「森里海をつなぐ野外生態学実習」・新潟大学個性化科目「森・里・海フィールド実習」(9/5-9)

今年は全国的に冷夏だったようですね。佐渡は少し涼しい程度でしたが、例年以上に雨が多いようでした。そのなか、森・里・海のつながりと多様性をみてもらう実習を行いました。この実習は臨海実験所だけでなく、佐渡にある新潟大学の他の2施設、朱鷺・自然再生学研究センターおよび農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーション(演習林)と協同で行っています。今年も全国から19名の学生さんが参加してくれました。まずは長野大学の高橋先生から実習のテーマである森里海のつながりについての講義です。里のパートでは、雨のため予定していた水田での生物採集を変更しましたが、水田そばの水路での観察と採集を行いました。水路の形態によって生物の棲みやすさに違いがあることが分かってもらえたのではと思います。朱鷺センターの永田先生から朱鷺についての講義を受けて、朱鷺のくらしやすい環境に向けた取り組みが行われている田んぼを見学しました。海のパートでは灯火採集と磯採集を行って、班ごとに種同定をし、海洋生物の多様性を見てもらえたと思います。川での採集も行いました。最後は森です。演習林内の巨大な天然杉やそれとは対照的な人工林、佐渡の強い風の影響をみられる風衝地を観察しました。最後は一枚岩である大野亀で植生観察をして、両津港で解散しました。5日間にぎゅっと詰まった行程で実習生のみなさんは大変だったと思うのですが、沢山の質問をしたり、一生懸命に課題に取り組んだりと高いモチベーションでがんばっていました。ぜひこの後も身近な自然の多様性や環境間の相互作用について関心を持ち続けてもらえればと思います。高橋先生、スタッフのみなさん、お疲れさまでした。また来年もよろしくお願いします。(文責:飯田)

SadogaeruCanals

(左)サドガエル(左)の観察もしました。かわいいですね。ちなみに右はニホンアマガエルです。(写真:大森紹仁)(右) 水路で生物採集をして、満尾先生と岸本先生から生き物の説明を聞きました。同じ水路でも形態によってずいぶんいる種が違います。

Crested ibisSnorkeling

(左)佐渡の野外にはすでに200羽以上の朱鷺がいます。とはいえ、いる場所は限られているので佐渡に住んでいてもなかなか見る機会はありません。実習では今回も見ることができました!(写真:大森紹仁)(右) 磯採集の風景。あいにくの小雨でしたが、海水温は高めで寒くはなかったようです。(写真:北橋隆史)

IdentificationRiver sampling

(左)海で採集した生き物全ての種名を、皆んなで分担して調べました。(右) 臨海実験所そばの川での採集。短時間で色々な魚やカニ、水生昆虫が捕れました。(写真:大森紹仁)

ForestNatural cedar

(左)演習林では、はじめに菅先生から林業の現状と人工林の特徴について説明を受けました。杉がまっすぐですね。(右)大きな天然杉のある演習林内をトレッキング。雪と冬の強風によってここの杉は人工林とは全く違う形になっています。

(updated on 2017.9.17)

シンポジウム 魚・棘皮動物・放散虫のかたち(9/2)

公開臨海実習・海洋生物学コースに引き続き、毎年恒例となった、新潟大学コア・ステーション 形の科学研究センター主催のシンポジウムを臨海実験所にて行いました。海に限ったことではないですが、生物の形は興味深いものが多いですね。まずは、1月に大阪に異動された安房田先生が、佐渡の魚と棘皮動物について紹介しました。研究の少ない日本海ではまだまだ新種となりそうな生物が多いようです。続いて臨海実験所の大森先生から棘皮動物であるウミシダの分類について、地質科学科の椎野先生、東洋大の吉野先生、産総研の伊藤さんからは放散虫の形についての発表がありました。最後は松岡先生から今年新潟で開催される国際放散虫研究集会と最新の研究内容について紹介がありました。個人的には、地質年代を決める方法(最も特徴をよく表す地点を全世界的に検討して決定する)がとても面白かったです。放散虫はプランクトン採集の常連なのですが、まだまだ知らないことだらけだと再認識しました。参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。(文責:飯田)

Shiino

椎野先生の発表の様子。放散虫に表と裏はあるのか?小さい体ながら複雑な構造です!

(updated on 2017.9.17)

公開臨海実習「海洋生物学コース【海洋生物多様性実習】」・新潟大学理学部生物学科「臨海実習I」・新潟大学「先端臨海実習」 (8/28-9/2)

8月最後の実習は、夏のメインイベントの1つ、5泊6日の公開臨海実習「海洋生物学コース」です。北は岩手から南は大阪まで、全国の13大学から18名が参加してくれました。この実習は新潟大学理学部生対象の臨海実習との合同開催なのですが、さらに今年は新潟大学の大学院生対象の「先端臨海実習」も加わり、合計32名の大所帯となりました。また、昨年末をもって大阪市立大学へ転出された安房田智司先生を特別講師としてお呼びし、シクリッドやカジカといった魚類の繁殖戦略についての講義をしていただきました。ノルマのスケッチが多いので大変だったとは思いますが、生き物をじっくり観察して海の生物多様性と環境への適応などを深く学んでもらえたと思います。波が少し荒くて船でのプランクトン採集が港の岸壁からの採集になってしまった以外、真野湾の砂浜でのドレッジ調査や離れた磯での方形枠調査も含めてほぼ予定通りのメニューをこなすことができました。公開臨海実習は、この海洋生物学コース以外にも「森里海の連携学コース」と「生理生態学コース」も開催しています。良ければまたお友達を誘ってそれらのコースにも参加してみてください。お待ちしています。(文責:北橋)

SnorkelingAwata lecture

(左)シュノーケリングで磯採集。でも魚を追いかけてばかりいちゃダメですよ(写真:大森紹仁)(右)安房田先生による特別講義。面白い話でしたね(写真:飯田碧)

Dredgeshioronamako

(左)砂浜でのドレッジ採集。何かいいものが採れましたか?(右)シロナマコだ!!(写真:大森紹仁)

QuadratSampling

(左)方形枠調査。岸からの距離や水深で棲んでいる生き物が変わることを確かめます(右)方形枠の中の生き物を全部回収して種同定します。(写真:大森紹仁)

Kokeginpoblue sky

(左)オオヘビガイの殻からは、かわいいコケギンポが顔を出していました(右)晴れ間も少しのぞいて、ちょっとホッとしました。(写真:安房田智司)

IdentificationSunset

(左)グループで協力して、持ち帰った生き物を全部調べます。(右)最終日は夕日が綺麗でした。(写真:安房田智司)

(updated on 2017.9.16)

自然環境科学科 環境生物学野外実習B(8/21-25)

今年度は何かと実習に悪天候が重なることが多いような気がします。今回の新潟大学自然環境科学科の実習でも、2日目からは雨で3日目以降は海も荒れるとの予報でした。何と言っても臨海実習は自然が相手、天候はどうしようもありません。しかし、幸い2日目までは予報に反していい天気で、気持ちよく灯火採集とシュノーケリングをして、たくさんのフレリトゲアメフラシや小さなかわいいミノウミウシをはじめとして、かなりの生き物を採集できました。シュノーケリングの時には、小アジがたくさん磯に入ってきていましたね。3日目も、波が高くて船は出せなかったものの、予定していたプランクトン採集は近くの港で雨が降る前に無事終了。それにしても、普段の実習では動物ばかり見ていますが、海藻もずいぶんといろんな種類がいて、しかも同定が難しいなあと、引率の上井先生の説明を聞いて実感しました。宮﨑先生も、我々では見逃してしまいそうなごくごく小さな動物を目ざとく見つけて紹介してくれ、色々と勉強になりました。今回の実習では海藻や動物のスケッチや同定ノルマがそれなりにあったので、採集できた生物を観察する時間が長く取れたとポジティブに考えましょう。宮﨑先生、上井先生、TAのみなさん、お疲れ様でした。(文責:北橋)

LectureNocturnal animal sampling

(左)採集前に、まずはどんな生き物が見られるのかお勉強。(右)日が落ちるのがだんだん早くなって来ました。暗いので、足元に気をつけて。(写真:飯田碧)

horse mackerelgrouping

(左)目の前を小アジの群れが泳いでいきます。ウミタナゴもいますね。(右)採った生き物を、皆んなでグループ分け。(写真:飯田碧)

SeaweedsPlankton sampling

(左)この実習では、海藻の同定と押し葉標本作りも大きなウェイトを占めます。(右)港内で、竹竿を使って2人一組でのプランクトン採集。(写真:飯田碧)

(updated on 2017.8.27)

大妻大学 生物環境保全学ゼミ 臨海実習(8/9-8/12)

高校生公開臨海実習に引き続き、大妻女子大の学生さんを対象とした実習を行いました。小関先生のゼミ生12名が東京から佐渡まで来てくれました。普段は都心の大学に通うみなさんは、なかなか生物に触れる機会が少ないのではと思います。色々な海洋生物を観察して、生物の多様性を肌で感じてもらうことを一つの目的にしています。おっかなびっくりでカニに触る人から、趣味で釣りをしています、島出身で潜れますという人まで色々でしたね。アメフラシも人気者でした。去年に続き、今年も大妻女子大の学生さんたちのチームワークは抜群でした。ぜひ身近な自然にも今まで以上に目を向けてもらえればと思います。また来年もお待ちしています!(文責:飯田)

Nocturnal animal samplingsnorkeling

(左)日が暮れてきたところで灯火採集から実習開始です。(右)海洋生物の講義のあと、磯採集に行きました。台風後で水は少し冷たかったものの水も澄んで磯採集日和でした。

horse mackerelgrouping

(左)小アジの群れもいました。(写真:大森紹仁)(右)磯で採集してきた生物を動物門ごとに分類しました。(写真:大森紹仁)

sketchsea firefly sampling

(左)じっくり観察してスケッチ。みなさん上手でした。(右)ウミホタル採集に行きました。星もきれいに見えていますね。(写真:大森紹仁)

plankton samplingfishing time!

(左)3日目はあいにくのどんよりした天気でしたが、船でプランクトン採集に行きました。(右)夕方には明るくなり釣り大会です。キュウセン、コモンフグなどに加え、カンパチなど大物も釣れました!

(updated on 2017.8.13)

高校生対象公開臨海実習(8/7-8/9)

すっかり夏休みですね。臨海実験所は実習シーズン真っ盛りです。今週は、マリンピア日本海、尖閣湾あげしま水族館のスタッフのみなさんにもご協力いただき、高校生対象公開臨海実習を実施しました。台風が直撃する予報となり前の週から心配していましたが、予定を少し変更して無事に行うことができました。県内の高校生に加えて、引率の先生方や他都県からもたくさんの方が参加してくれました。ありがとうございました。写真を見ていただければ分かる通り、実験所の収容人数一杯の参加者です。最初は緊張気味だった生徒のみなさんも、時間が経つと打ち解けて楽しく過ごしてくれたようでした。2泊3日で、磯採集、灯火採集、ウミホタルの観察、プランクトン採集、ウニの受精と発生観察と盛りだくさんの内容でした。今回は、引率の先生方にも説明でご協力いただきました。とても忙しい日程でしたが、普段教科書でしか触れることのない色々な生物を観察するいい機会になったのではないでしょうか。スタッフのみなさん、引率の先生方お疲れさまでした。(文責:飯田)

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(左)いいもの採れたかな?(写真:北橋隆史)(右)マリンピア日本海の鈴木さんによる生物の分類の説明。(写真:加藤陽一郎)

rockyshore animalsplankton

(左)斎藤先生による磯生物の説明。(写真:加藤陽一郎)(右)伊藤先生による磯生物の分類。みんな熱心に聞いています。(写真:加藤陽一郎)

sea fireflyplankton sampling

(左)みんなが灯火採集をしている間にウミホタルを採集してきてもらいました。マリンピアスタッフによる紹介です。みなさんウミホタルがどんな生き物か知っていますか?(右)台風の影響で風が強かったので、プランクトン採集は船ではなく岸から行いました。(写真:北橋隆史)

how to use a microscopesea urchin

(左)山崎先生、石澤先生に顕微鏡の使い方を習って、採集してきたプランクトンを観察しました。(右)間島先生にウニの発生の説明を聞いて、一人一つずつウニから卵または精子をとりだし、受精させて、初期発生の様子を観察しました。(写真:北橋隆史)

(updated on 2017.8.12)

佐渡市立理科教育センター「磯の生物の生態研修会」(8/4)

例年夏休みの時期に行われる佐渡市内の小中学校の先生を対象にした研修会が、今年も8月4日に開催されました。穏やかな晴天の中、午前中は船でプランクトン採集へ。透明度約24mの佐渡ブルーの海を堪能しつつ、その中に潜むプランクトンを採集・観察しました。午後のシュノーケル採集はいつもと趣向を変えて船で対岸のこばまに渡って行うことに。陸路が無く、あまり人が入らないこばまは生物の宝庫。普段理科を教えている先生方だけあって、あまり見かけない珍しい生き物も見つけてくれました。参加していただいた先生方、ありがとうございました。ぜひ、今回の研修で得た知識を生かして、佐渡の海の生き物の面白さを児童生徒に伝えていってください。(文責:大森)

Nice weatherplankton watch

(左)船に乗って沖合いへ。波も穏やかで最高の海日和でした。(右)プランクトン観察の秘密兵器登場!スマホでばっちり写真が撮れていました。

animalsハナイロウミウシ

(左)シロガヤ(真ん中の白い枝状のもの)とチゴケムシ(左上の方にたくさん見える赤い房状のもの)。こんな形ですが、どちらもれっきとした動物です。(右)臨海実験所周辺の海ではとても珍しいハナイロウミウシ。本来はもっと南の方にすむウミウシですが、暖流に乗ってやってきたようです。

(updated on 2017.8.10)

こども環境学習会(7/30)

7月30日に佐渡市環境対策課主催のこども環境学習会が開催されました。雨予報が外れて絶好の磯採集日和。波も穏やかで、シュノーケル初心者の児童のみなさんも安心して磯採集ができ、色々な種類の生き物が採れました。部屋に戻ってからの海藻押し葉標本作りや採れた生き物のグループ分けも楽しそうに参加してくれて、指導する側も嬉しくなりました。参加してくれたみなさんも佐渡の海の生き物のことが好きになってくれたかな?是非また参加してくださいね。(文責:大森)

Let's start!grouping

(左)今日は絶好の海日和!でも海に入る前の確認は欠かせません。(写真:佐渡市環境対策課)(右)みんなで手分けして採った動物を特徴ごとにグループ分けします。(写真:北橋隆史)

sketchpresentation

(左)好きな動物を選んでスケッチ。この後発表会があるので図鑑で特徴も調べます。(右)自分の描いた生き物についてみんなの前で発表します。みなさんとても良く描けていました。(写真:北橋隆史)

(updated on 2017.8.4)

東京コミュニケーションアート専門学校(TCA) 臨海実習(7/25-28)

7月23日から24日朝にかけて佐渡では50年ぶりと言われる大雨が降り、目の前の川は驚くほど増水し海もドロ濁り。そんな状況で、予定している内容が行えるのか、不安いっぱいの開始でした。ところが、さすが佐渡。初日の岸壁採集はさすがにまだ少し濁っていましたが、2日目の午前のプランクトン採集を終える頃には、磯採集地点はきれいに澄んだ潮に戻り、予定していたシュノーケリングを気持ちいい晴天のもとで行うことができました。しかも、かなり絶望していたウミホタルまで、ダメ元で採集に行ったらちゃんと採れ、きれいに光るところを観察できました!やはり諦めないことが肝心ですね。きっと皆さんの日頃の行いが良かったのでしょう。なかなか得難い体験をしてもらえたのではないでしょうか。夜は夜で、佐渡の星空を眺めたり皆んなでゲームをやったりと、楽しんでもらえたようです。また、他の機会にも佐渡にあそびにきてくださいね!(文責:北橋)

transparencystars

(左)港の外で、透明度測定。さすがにいつものように20m以上という訳にはいきませんが、それでも15mありました。(右)夜は星空がきれいでした。流れ星も。(写真:大森紹仁)

Let's go!shore

(左)行くぜシュノーケリング!!(写真:大森紹仁)(右)佐渡の海は本当にきれいです。

basking in the sunsea firefly

(左)ちょっと冷えたので、岩の上で日向ぼっこ。(右)青白く光るウミホタル。幻想的です。(写真:大森紹仁)

(updated on 2017.8.4)

新潟大学 理学部 理学科 総合力アクティブラーニング(フィールド系)佐渡海洋生物観察実習(7/22-7/23)

新潟大学理学部は、今年度の入学生から、これまでの学科単位ではなく理学科1つになりました。入学後は2年生の前期までで基礎的な学習をし、2年生の後期からそれぞれのプログラムに配属されます。1年生は、大学での学習方法を学んだり、自ら学ぶことを身につけるアクティブラーニング(AL)を履修します。それぞれの興味に応じて色々なALがある中、フィールドでの勉強・研究に関心のある学生さん対象のフィールド系ALの一環で、9名の学生が佐渡での実習に参加しました。ALということで、ただ採集して観察ではなく、その生物の生態や形態を、採集された環境や方法からも考察してもらうことをねらいとしました。2日しかない実習の中、雲行きが怪しく、外に出られるのか心配しましたが、予定していたプランクトン採集と岸壁での生物採集を実施できました。翌日からは記録的豪雨となったので、ラッキーでしたね。短い時間の中、生物を観察して本で調べてまとめて、発表もしてもらいました。みなさんなかなかよく観察していましたよ。自分で調べるという高校までとは少し違う大学での学習を身につける助けになっているといいなと思っています。外に出る時間がもっとほしかったと思った方は、ぜひ臨海実習でまた佐渡に来てくださいね。(文責:飯田)

lectureplankton

(左)波がありましたが、船での調査は好評でした。(右)プランクトンを採集しています。参加したみなさんはプランクトンの生態的特徴はもう分かりますね。(写真:大森紹仁)

snorkelingsketch

(左)夜には雨になることが予想されたので、灯火ではなく昼間の採集です。夜とはまた違った生き物が採れました。(写真:大森紹仁)(右)調べてスケッチして発表もしました。どうやって生物を調べるかも学んでもらえたと思います。

(updated on 2017.8.4)

臨海実験所歓迎会(7/18)

佐渡もすっかり夏になりました。実習の合間に、7月に着任された大森先生、技能補佐員の本間さん、サンフランシスコ州立大からウミタナゴの研究のため1ヵ月の予定で滞在中のMichael Izumiyamaくんの歓迎会をしました。美味しいお刺身に舌鼓を打ちつつ、佐渡での生活や食べ物など色々な話題で盛り上がりました。(文責:飯田)

party

食事の前にパチリ。

(updated on 2017.7.20)

新潟大学理学部生物学科 系統動物学(7/10-7/13)

7月早々の豪雨から一週間、海の濁りもようやく落ち着いた佐渡島に、新潟大学理学部生物学科2年の学生さんが系統動物学の集中講義のため来島しました。飯田先生による講義では、動画や実際の生き物の観察も交えつつ、滅多に見られない珍しい動物から皆さんおなじみの貝や魚まで様々な動物が進化の道筋に沿って紹介されました。講義の合間には船に乗ってのプランクトン採集やシュノーケリングによる磯採集も行い、講義で習った動物がどのような生き物なのかを実感できるよう工夫されていました。新米の私も学生さんと一緒に参加。久々の講義と佐渡島の多様な生き物を楽しみました。学生のみなさん、長時間の聴講お疲れさまでした。来年の臨海実習でまた会いましょう!(文責:大森)

lectureplankton

(左)飯田先生による講義風景。皆さん熱心に聞いています。(右)プランクトン採集。採れた生き物を瓶に移して持ち帰ります。

snorkelingsketch

(左)シュノーケリングによる磯採集。いいもの採れたかな?(写真:安東宏徳)(右)持ち帰った生き物はケースに入れて観察・スケッチします。講義を思い出しながら特徴を描いていきます。(写真:飯田碧)

(updated on 2017.7.20)

東邦大学 理学部 生物学科 野外生態学実習Ⅰ(7/3-7/7)

今年度の磯採集を伴う実習のトップを飾るのは東邦大学。長谷川雅美先生に率いられて総勢28人の2年生が臨海実習にやってきました。佐渡には珍しく、梅雨前線が停滞して台風まで来るかもというなかなか不安な状況でしたが、なんとか初日雨がひどくなる前に岸壁でのタモ網採集を行うことができました。2日目は雨のせいで当初予定していた磯採集を後半に延期して、代わりに岸壁採集で集まったいろいろな魚を一匹ずつ丁寧に観察しながらスケッチし、それぞれ図鑑を参考に同定するという作業を行いました。いつもはなかなかそこまで詳しく観察する時間がとれないのですが、どのような形態的特徴が種同定のキーポイントになるのかのいい勉強になったと思います。3日目は隣の姫津港でのプランクトン採集/海藻の付着生物採集、そして午後にはそれに磯採集を行いました。幸い時折晴れ間ものぞくお天気となり、大きなアメフラシやかわいらしいウミウシを筆頭にいろいろな生物を捕まえることができました。四日目は自由研究。カサガイの種類ごとの分布と環境条件との関係など、班ごとにテーマを決めて調査を行い、最終日に班ごとに発表しました。なかなか想定していたようなデータを出すことは難しかったようですが、調査方法も自分たちで考えたので、研究の難しさ、楽しさを少し味わえたと思います。3年生でもまた佐渡での実習に参加してください。待ってます。(文責:北橋)

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(左)まだ明るいですが、雨がひどくなる前に岸壁でのタモ網採集(右)図鑑と首っ引きで自分たちのスケッチした魚を同定します(写真:飯田碧)

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(左)船が出せないので、漁港内でのプランクトン採集(右)こちらは、海藻にくっついたり隠れたりしている生き物探し(写真:大森紹仁)

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(左)アメフラシ版ウロボロス(実際は4匹で交尾しています。雌雄同体のアメフラシによるこのような交尾形態は、連鎖交尾といいます)(右)自由研究の様子。貝類の分布調査でしょうか?(写真:大森紹仁)

(updated on 2017.7.20)

東邦大学 理学部 野外生態学実習II(2017 5/29-6/2)

佐渡は藤の花が終わり、トビシマカンゾウが美しい季節です。今年度一つ目の実習として、東邦大の野外生態学実習IIを行いました。主催は農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーション(演習林)です。私たち臨海実験所の教員は外部講師およびオブザーバーとして参加してきました。調査の方法を学ぶため、臨海実験所と演習林の学生さんも参加しました。この実習は、演習林内を流れる河川での野外調査を通して、水生昆虫の分布に関わる環境要因を考え、仮説検証してもらうことを目的としています。今回の東邦大の実習生5名は珍しく全員女子学生でした。初日に、朱鷺・自然再生学研究センターの岸本先生による水生昆虫の同定の講義を聞き、実際に見本のサンプルを分類しました。まだこの時点では検索表や図鑑とにらめっこです。その後、演習林の「佐渡ゼミ」として、東邦大の長谷川雅美先生による「伊豆諸島はおもしろい―火山島の生物たち」という講演もありました。島々の成り立ちや生物の変異についての興味深いお話でした。市民の方もたくさんいらしていましたね。翌日から演習林内を流れる川で調査をしました。上・中・下流で環境データの測定と水生生物の採集をします。調査日和のいい天気で暑いくらいでした。帰ってから演習林の阿部先生による佐渡島の自然環境についての講義を聴き、夜はさっそく採ってきた昆虫たちの同定です。たくさんのサンプルを見ているとだんだんと目が慣れてきますね。翌日も野外調査をして、仮説を何度も考えて、結果をまとめて統計解析し、4日目にはみんなの前で発表しました。毎年この実習は内容が濃く、学生さんは大変だったと思いますが、きっとみなさんの今後に役立つと思います。スタッフのみなさん、TAさん、お疲れさまでした。(文責:飯田)

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(左)岸本先生による水生昆虫の講義。(右)長谷川先生の特別講義。伊豆諸島は琉球列島などに比べて研究例が多くはないようですが、とても面白いところだということがよく分かりました。(右写真:演習林・阿部先生)

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(左)上流での調査風景。北橋先生がイワナも捕まえました。(右)佐渡の川だとこれでも中流です。まだまだ上流っぽい景色です。

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(左)がんばってたくさんの水生昆虫を同定中。(右)ある種のカゲロウ幼虫を上下逆さまに見ると…なんとパンダに見える!学生さんの発見です。(右写真:北橋隆史)

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(左)下流にくると開けています。(写真:北橋隆史)(右)演習林の菅先生による統計とRの講義。統計ってなんだっけ?というところからみんながんばっていましたね。

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長谷川先生からの課題と自分たちで立てた仮説を検証して発表しました。

(updated on 2017.6.5)

新人歓迎会(2017 5/16)

少し前になりますが、今年度、臨海実験所へやってきた4年生2人の歓迎会をしました。持田屋さんの魚はおいしく、話も大いに盛り上がりました。ぜひ佐渡での生活と研究を楽しんでくださいね。とりまとめのM2の二人、ありがとう。(文責:飯田)

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食べてしまったあとですが。はいチーズ。

(updated on 2017.6.5)

五十嵐くん送別会(2017 3/17)

2016年度も終わりが近づいてきましたが、先日、この春に修士課程を終了して就職で実験所を離れる五十嵐くんの送別会を行いました。所内でいろいろな手料理を準備し、実験所のメンバーだけでなく研究などでお世話になった方々もお呼びしての盛大な会となりました。もちろん、今年から大阪市立大学へ異動された安房田先生もサンプル採集などを兼ねて駆けつけてくれました。楽しい会の中では、皆んなからのメッセージ色紙の贈呈に続いて、学生たちからも、料理好きの五十嵐くんがこれからもいろんな料理にチャレンジできるように、立派な包丁がプレゼントされました。五十嵐くん、東京でも活躍されることを祈っています!またいつでも遊びに来てくださいね。(文責:北橋)

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(左)実験所の食堂に一同集合です。(写真:安房田智司)(右)スペイン料理をメインに、いろいろな手料理がテーブルに並びました。

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(左)学生からのプレゼント贈呈(右)大事に使ってくださいね(写真:安房田智司)

(updated on 2017.3.27)

公開臨海実習 生理生態学コース(2017 3/6-10)

冬もそろそろ終わりが見え夏が恋しくなってくる3月初頭、臨海実験所では春の公開臨海実習を開催しました。近畿地方や東北地方も含めた4大学から6人が応募し、海を渡って佐渡まではるばるやってきてくれました。夏の実習とは違い、この実習のメインテーマは魚類の環境適応メカニズムを調べる実験です。1つは、光環境に適応するための体色調節。周りの光環境に合わせて皮膚の色素胞細胞が変化して実際に体色変化が起こる様子を確かめ、さらに神経伝達物質やホルモンによるその調節を調べました。色素胞の種類やホルモンの種類・濃度による反応の違いから、実際に体色が変化する際に体の中で起こる複雑な色素胞調節メカニズムの一端を見てもらいました。2つ目は、キンギョを用いたストレス応答反応。キンギョにグループごとに思い思いのストレスをかけ、血液を採取して、血漿中のコルチゾル濃度の変化を抗体を使ったELISA法を用いて定量しました。この定量実験では、マイクロピペットでのサンプル操作のちょっとした違いがいかに定量結果のばらつきとなって現れるかに驚いた人もいたようです。また、東京海洋大学の神尾道也先生をお招きして特別講義を行っていただいたのですが、アメフラシのインクによる化学防御についてのお話は非常に興味深く、我々にとってもとても勉強になりました。実習でのアメフラシ説明ネタがたくさん増えました。そして、最後にはグループごとの研究発表。限られた時間の中で、皆んな頑張ってデータをまとめて発表資料を作り、なかなかしっかりとしたプレゼンを行ってくれました。参加人数は多くありませんでしたが、その分お互いに仲良くなれたのではないでしょうか。実習後には全員でそろって金鉱山の見学にも行ったようです。また夏の公開臨海実習にも、ぜひお友達を誘って参加してください!(文責:北橋)

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(左)海藻の押し葉標本作り。すわ新種発見!かと思ったのですが…。(写真:下谷豊和)(右)神尾先生によるアメフラシの化学防御についての特別講義(写真:飯田碧)

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(左)メダカのウロコ。3種類の色素胞細胞があるのが分かりますか?(右)キンギョが入ったバケツの水をかき回す。ちゃんと魚はストレスを感じているでしょうか?(写真:飯田碧)

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(左)真剣なピペット操作。正確な操作が良いデータを得る必須条件です。(右)実験結果の発表会。ちょっと緊張気味?(写真:下谷豊和)

(updated on 2017.3.13)

2017.3.3 新潟大学 佐渡3施設合同学生発表会(2/28)

修論や卒論が一段落した2月末、佐渡に3つある新潟大学の施設(農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーション 演習林、朱鷺・自然再生学研究センター、臨海実験所)は合同で学生の研究発表会を開催しました。計10名の学生さんたちが、森林の生態から里地の動物、そして魚の繁殖まで、様々な内容の発表をしてくれました。普段聞く機会の少ない分類群や研究対象の話でもあり、理解するのに1テンポかかることもありましたが、新鮮で面白い内容ばかりでした。質疑にも熱が入っていましたね。これからも3施設で協力し、佐渡での研究を盛り上げていきたいと思います。(文責:飯田)

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(左)演習林の学生さんによるユキツバキの研究発表。(右)五十嵐くんによるカジカ科魚類の研究発表。(写真:下谷豊和)

2016.9.23 佐渡市子どものための科学祭り(9/18)

先日、アミューズメント佐渡で行われた「子どものための科学祭り」において、臨海実験所は例年通りパネルの展示と海藻押し葉標本の作製を実施しました。私は、展示の準備や子どもたちの海藻押し葉標本の作りの手伝いとして参加することになったのですが、実際のところこれまでに海藻押し葉標本を作製した経験がなく、子どもたちにしっかりと標本の作り方を教えることができるか不安でした。しかしながら、私が標本の作り方を教えた子も他の子と同じように楽しんで標本作製を行なっており、自分の役割を果たせているようだったので安心しました。私が想像していたよりも多くの子どもがこのイベントに参加しており、海藻で絵を描こうとする子やほとんど1種類の海藻で標本を作成する子、じっくりと時間をかけて几帳面に海藻を並べる子など、子どもたちごとに個性が出ていてとても面白かったです。また、パネルの展示や海の生き物の映像の公開も行っていたのですが、こちらは主に保護者の方々に人気だったように感じます。普段なかなか見ることのできないような海の生き物の映像や、コブダイについての説明などが記載されているパネルに多くの方が関心を持っていました。1時間半という非常に短い時間ではありましたが、今回のイベントが子どもたちの心に残り、これから少しでも海の生き物のことを考えるきっかけになったら良いなと思います。(文責:佐藤)

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(左)開場前の様子。海藻押し葉標本を作成するテーブルとパネルが準備されています。(右)開場待ちの子どもたち。多くの子どもたちが今回のイベントに参加していました。(写真:安房田先生)

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(左)標本にする海藻を選ぶ様子。(写真:飯田先生)(右)海藻を自由に並べる子どもたち。(写真:安房田先生)

2016.9.23 佐渡高校 海洋実習(9/12)

佐渡高校の生徒12名、保護者1名、校長先生を始めとした教員6名の皆さんが参加して、海洋実習を行いました。半日の実習でしたので、少し忙しいスケジュールでしたが、磯の生物の採集と観察を行いました。生徒の皆さんは、始めは少し緊張気味でしたが、磯に行くと皆生き生きとして、シュノーケリングや箱メガネでの採集を楽しんでいました。カニを20匹位捕まえていましたよ。また、先生方もこれまで見たことのないへんな磯の生き物を目にして、興味深々という様子でした。海洋生物の多様性を十分実感してもらえた半日だったと思います。(文責:安東)

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波もなくじっくり観察、採集できました。(写真:飯田碧)

2016.9.15 長野大学環境ツーリズム学部「水環境ゼミナール」・公開臨海実習「森里海をつなぐ野外生態学実習」・新潟大学個性化科目「森・里・海フィールド実習」(9/6-9/10)

 いつの間にかすっかり秋ですね。先日、森里海実習を行いました。この3つを合同した実習は、新潟大学の佐渡3施設を活用し、森・里・川・海のつながりを学んでもらおうというプログラムです。台風や秋雨前線を心配しながらの実習となりましたが、無事に予定通り進めることができました。今年も北は北海道から南は鹿児島まで、全国から総勢30名が参加してくれました。まずは長野大学環境ツーリズム学部の高橋大輔先生による森里海のつながりに関する講義です。実習の背景となる内容について、オイカワやマダラヤンマ、サケの研究データを交えて、とても面白く話してくださいました。個人的にはトンボが水以外の場所にも産卵することに驚きました。里から始まるこの実習、初日の夕方には朱鷺・自然再生学研究センターの永田先生の解説つきでトキが見られ、幸先のよいスタートです。
 2日目は、キセン城にあるビオトープに行き、水生生物の採集をしました。たった2分間でたくさんの昆虫やその他の生物が採集され、ビオトープの生物量の豊かさを実感しました。午後は永田先生からトキについての講義を聴き、トキの棲める水田作りの現場を見学して、田んぼの持ち主の方のご厚意で、佐渡の固有種サドガエルを採集・観察しました。観察後は元の場所に返すのですが、かわいいサドガエルに学生さんたちは夢中でした。
 夕方には臨海実験所へ移動して海のパートです。定番の灯火採集と、3日目には磯採集をしました。この実習では採集された生物の種名を班ごとに調べる課題がありました。苦労しながらも体の構造をじっくり確認して同定していましたね。
 4日目には農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーションへ移動して、演習林内へ入りました。あいにくの雨でしたが、演習林の阿部先生によると、演習林の目玉である天然スギは晴れよりも霧雨の時が美しいとのこと。雨具を着て幻想的なスギの天然林をトレッキングしました。この雨や霧が樹木の生長に欠かせないことが体感できたのではと思います。風が非常に強く、植物にとって厳しい環境である風衝地を見学して、佐渡の自然についての講義を聴き、最終日は巨大な一枚岩の大野亀を散策して両津港で解散しました。5日間で佐渡島の北半分を周るこの実習はかなりハードですが、実習生のみなさんは、常に好奇心旺盛で、熱心に取り組んでいました。これからも身近な自然に興味を持ち、勉強を続けてもらえればと思います。高橋先生、3施設の先生方、スタッフの方々、お疲れさまでした。また来年もよろしくお願いします。(文責:飯田)

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(左)長野大学の高橋先生による講義の様子。トンボの保全にため池などの水環境だけでなく樹木が重要という興味深い内容でした。(右)朱鷺・自然再生学研究センターの岸本先生の説明を聞いて、ビオトープで生物を採集しました。その場で分類もしました。(写真:安房田智司)

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(左)広々とした田んぼの横で永田先生から魚道の説明を受けます。魚道をのぞき込む一同。(写真:下谷豊和)(右)左はヤマアカガエル、右はかわいいサドガエル。

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(左)磯採集もしました。(写真:安房田智司)(右)海の中も秋になってきているようです。磯採集では変わり種のアメフラシたちが採れました。(写真:下谷豊和)

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(左)臨海実験所そばの達者川での採集。今回は雨の直後のせいか、ずいぶん沢山の生物が採れました。(右)演習林内で佐渡ステーションの菅先生から人工林と日本の林業の現状の説明を受けました。(写真:安房田智司)

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(左)阿部先生、菅先生の解説を聞きながら針広混合林のトレッキングをしました。人工林とは全く様相が違いますね。(右)風衝地です。冬は風速計が壊れるほどの強風だとか。そのため植物は垂直にのびることができず、地を這うように生長します。(写真:安房田智司)

2016.9.26 新潟大学理学部地質科学科 海洋生物学実験(9/4-6)

夏の実習も残すところあと少しになりましたが、今回は新潟大学の松岡先生の率いる地質科学科の2年生達が臨海実験所にやってきました。初日は大佐渡をぐるりと回って野外での地質観察などを行って夕方に到着したため、臨海での活動はガイダンスのみでしたが、2日目は朝の講義後にさっそく海に入っての磯生物の採集です。波も穏やかで、晴れ渡った空の下、気持ちよくシュノーケリングを行うことができました。磯から上がると、今度は採集した動物の分類作業です。捕まえた動物たちを用意されたバットに一匹づつグループに分けていきます。意外といろいろな動物門の生き物が磯採集で捕まえられることが分かってもらえたでしょうか。3日目はプランクトン採集が予定されていましたが、外に出た途端にわかに強風と横殴りの雨が…。それでも濡れて滑る足元に気をつけながら代わる代わる岸からネットを投げ、なんとかプランクトン採集を終えると、その途端に雨はピタリと止んで…。まあ、こんな天気の日もあるでしょう。しかしながら、雨にも負けず一生懸命採ってきたプランクトンを、学生さんたちはしっかりと観察していました。お昼ご飯の後はさらに佐渡島内で地層観察などを行ってから新潟に戻った地質科学科の皆さんですが、卒業研究などでもぜひ佐渡にいらしてください。(文責:北橋)

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(左)初日夕方のガイダンス。非常に暑い一日だったので、みんな野外活動で疲れ気味?(右)磯採集前には安全チェックを完璧に。(写真:安房田智司)

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気持ち良い青空が広がります。(写真:安房田智司)

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翌日、打って変わって土砂降りの中でのプランクトン採集。雨具を持たずにビショビショになる人も。

2016.9.15 新潟大学コア・ステーション 形の科学研究センター シンポジウム「放散虫・魚・樹木のかたち」(9/3)

毎年恒例となりました形の科学研究センターのシンポジウムを臨海実験所で開催しました。当初は両津にあるあいぽーと佐渡で開催しようと計画していたのですが、よくよく調べてみるとその日は佐渡国際トライアスロン大会の日程と丸かぶりです。おとなしく実験所で開催しました。松岡篤先生の開会の挨拶から始まり、前半は常連となった伊藤剛さん、吉野隆先生、岸本直子先生、松岡篤先生の化石、数学、物理、海、宇宙まで壮大なお話でした。毎年毎年アップデートされた研究内容を聞くことができるのでとても興味深く、自分の分野外の話でもすんなり頭に入ってきます。後半は今年初めて参加される3名の先生方、そして臨海からは飯田先生が発表しました。理学部自然環境科学科の藤村衡至先生はポリプテルスという魚を材料に肺/鰾についての進化発生学的研究を、総合研究大学院の寺井洋平先生は最新の遺伝子技術を用いたシクリッドとマカクの種分化についての研究を、農学部演習林の本間航介先生は樹木のクローナル成長様式についてお話してくださいました。飯田先生は川と海を回遊するハゼの仔魚の形態と生態について発表しました。私は今回は発表がなかったので気楽に聞いていたのですが、どの研究内容も興味深いもので、初めて聞く話にワクワクしました。予定していた時間を全て消化し、尽きない質問は懇親会に持ち越されました。次回のシンポジウムも楽しみです。(文責:安房田)

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寺井先生によるシクリッドの視覚と種分化のお話。私自身久しぶりにお会いできて感激しました。

2016.9.15 東京医科歯科大学臨海実習"Marine Biology in English"(8/31-9/3)

8/31~9/1に東京医科歯科大学の実習”Marine Biology in English”を開催しました。台風が接近しており当初は中止になるのではと不安に思いましたが、多少の予定の変更はあったものの磯採集や灯下採集を無事に行うことができました。灯下採集では普段取れないようなウミケムシやウミウシ、ガザミの仲間など珍しい生き物が採れました。ボートに乗船してのプランクトン採集はできませんでしたが、岸壁からのプランクトン採集ができ、いつもとは異なる生物が採れました。はじめて磯の生き物を触る人も多く、海の不思議さ、面白さを存分に味わえたことと思います。本実習の特徴は、外国人の教員を講師として招き、実習を全て英語で行うことです。今年はベトナムからHau先生が学生を連れて来てくれました。生物の勉強とともに、英語でどのように物事を伝えるか、ということも勉強できる実習でした。英語が不慣れな人も得意な人も一緒になってコミュニケーションをとっていました。ベトナムの学生も海の生き物に興味津々で、初めて見る生き物を手に乗せたり、丁寧にスケッチをしたりしていました。最後は各々が調べた海の生きものをスケッチとともに英語で発表しました。実習を通して、海の生き物を学ぶだけでなく、国境を越えての異文化交流やコミュニケーションを行えた素晴らしい実習だったと思います。(文責:伊藤)

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初めて見る生き物にみんな興味津々です。(写真:安東先生)

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(左)磯採集の様子。(右)Hau先生の講義。(写真:飯田先生)

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(左)発表の様子。みんな真剣に聞いています。(写真:飯田先生)(右)初めて見るクモヒトデとアメフラシを手にのせるベトナム人実習生。

2016.8.31 新潟大学理学部生物学科臨海実習I・公開臨海実習 海洋生物学コース(8/22-8/27)

この実習は、数ある実習の中でも最も日数の多いハードで中身の濃い実習です。今年は中身同様に「濃い」メンバーが参加してくれました。例年では、新潟大学理学部生物学科の3年生を中心に公開臨海実習生が混ざる場合が多いのですが、今年は北海道大学、東洋大学、法政大学、早稲田大学、横浜市立大学、学習院大学、富山大学、東海大学、静岡大学とたくさんの大学から学生が訪れ、1、2年生が半数以上となりました。また、外部講師として、水産研究・教育機構増養殖研究所の須藤竜介先生に特別講義を行っていただきました。近年絶滅が危惧され、生態や養殖の研究が著しいウナギに関しての講義でした。熱帯ウナギと温帯ウナギの掛けあわせの話や、雄性ホルモンが回遊に影響していること、給餌方法の工夫など、実際に飼育研究をしている方でないと分からないような内容をお話ししてくれました。須藤先生、お忙しい中、興味深い講義をしていただき本当にありがとうございました。実習では、灯火採集やシュノーケリング、ドレッジ採集、プランクトンネットなど様々な方法で多様な動物門の生物が採集できました。普段目にすることのない珍しい動物も見つかり、1、2年生も3年生に負けないくらいの熱意で、夜遅くまで観察やスケッチをしていました。大学間の交流も随所で見受けられ、自然だけでなく他大学の学生と接することで多様な考えが醸成されていったように感じられました。台風の接近による天気の不安がありましたが、「これまでで一番きれいな星空を見ることができた」、「本当に海が綺麗で癒やされた」、といった声も聞くことができ、佐渡の美しい自然を体感できたようでした。他大学の皆さん、別のコースの公開臨海実習への参加もお待ちしています。生物学科の皆さん、研究や旅行でまた佐渡の自然に触れに来てくださいね。また違う体験がありますよ!!(文責:五十嵐)

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(左)外部講師の須藤先生の海とウナギへの愛を感じる講義の様子。(写真:安房田先生)(右)真野湾にある砂浜海岸でのドレッジ採集の様子。(写真:北橋先生)

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ドレッジ採集で採れたバイ、ツメタガイ、サナダユムシ(の吻)。(写真:北橋先生)

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晴れた日の美しい佐渡の海での生物の帯状分布調査の様子。(写真:北橋先生)

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(左)初対面の他大学の学生同士で、協力して調査結果をまとめていました。(写真:北橋先生)(右)皆さん熱心に、生き物を観察、スケッチしていました。(写真:飯田先生)

2016.8.29 新潟大学理学部自然環境科学科「環境生物学野外実習B」(8/16-8/20)

8月16日~20日は自然環境科学科の臨海実習でした。今回は海藻を専門とされている上井先生に加え、海産無脊椎動物を専門とされている宮崎先生も実習に参加されました。宮崎先生の授業では海の動物の多様性についてのお話があり、海は「へんな動物」の宝庫であることを学びました。そして、授業で習った珍無腸動物をプラクトンネットで実際に採集し、観察することができました。実際の珍渦虫は、プニプニしていて、授業で聞くのと実際見るのはまた違うと感じました。シュノーケリングでは、青く澄んだ海を気持ちよさそうに泳ぐ魚たち、波に揺られる色とりどりの海藻など、目の前に広がる景色に感動を覚えました。動物では、魚やウニ、ヒトデなどに加えて、アメフラシやウミウシなど多くの軟体動物が採集されました。海藻では、ノコギリモク、オオバモクなどのどでかいホンダワラの仲間やツルアラメなど約50種の海藻を見つけることができました。今まで知らなかった海藻について一つずつ学び、ゆっくりマイペースに水槽内を這う軟体動物に癒されながら、佐渡での実習を堪能しました。今回の参加者は、私以外は全員男の子で、生物に馴染みのない人もいたようですが、実際に生き物を採集したり、タツノオトシゴを観察したり、海藻の名前当てをしたりと、普段目にすることのない生き物と触れ合えたことが、貴重な経験になったのではないかと思います。(文責:自然環境科学科 本間由莉)

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上井先生による海藻の同定についての説明。

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採集した海藻。いろんな形や色をした海藻がありました。

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方形枠調査中。波もなく、調査しやすい日でした。

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軟体動物集めてみました!(一部)かわいいです。

2016.8.17 新潟大学オープンキャンパス(8/9-8/10)

新潟大学のオープンキャンパスに参加し、臨海実験所について高校生に紹介してきました。来年度の平成29年4月から新潟大学理学部のプログラム及び入試制度が変更となり、臨海実験所はこれまでの「生物学科」に加えて、新設される「フィールド科学人材育成プログラム」の講義も担当することになります。この「フィールド科学人材育成プログラム」とは、理学部と農学部の教員が協働で授業や実習を担当する新しい学部横断型プログラムで、海洋・気象学、地形・地質学、生態・森林再生・保全学および防災学にまたがる多彩なフィールド科学分野の講義および実習を行います。この新たなプログラム発足の第一回目のオープンキャンパスということで、暑い中県内外から興味をもった多くの高校生が会場に来てくれました。参加してくれた高校生は主に1、2年生で、まだ大学に入ってどのような分野に進むか決めていない生徒もいましたが、自然や生き物が好きだ、フィールド(野外)調査をやってみたい、という生徒が多く、ポスター展示や私たちの説明に真剣に耳を傾けてくれました。また、魚や海洋生物にとても興味があり、臨海実験所目当てで来てくれる生徒もいて、ビデオから流れるクサフグやアヤアナハゼの産卵シーンに釘付けでした。2日間を通して、たくさんの生徒に佐渡島や臨海実験所の魅力を感じていただけたのではないでしょうか。将来、臨海実験所に何人来てくれるか楽しみです。スタッフ・学生一同、心よりお待ちしております!(文責:小黒)

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来年度から新設される「フィールド科学人材育成プログラム」の会場。理学部棟だけでなく、農学部棟にも同プログラムの会場を設けたので、多くの生徒に見ていただけたと思います。

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ポスター展示&説明の様子。生徒だけでなく、親御さんも熱心です。(左の写真:伊藤岳)

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佐渡の生物の紹介やクサフグ・アヤアナハゼの産卵、実習の様子などを映像で見ていただきました。卒業生の西山さんのぬいぐるみも大人気。

2016.8.17 新潟大学公開講座 高校生対象公開臨海実習(8/8-8/10)

毎年恒例の新潟県内高校生対象公開臨海実習を開催しました。昨年度から新潟大学の公開講座となり参加人数もぐっと増えたのですが、今年は講義室に溢れんばかりの人数となりました。高校の先生も加えると50名に迫る参加者。いつも盛りだくさんの実習内容について、教える側と生徒の振り分け、スケジュール組には臨海教員も大変頭を悩ましました。幸い天気は良く、予定通りに実習を進めることができました。全国的に暑いですが、朝晩の気温が少し下がったでしょうか。新潟の秋は確実に近づいてきています。一方で海はまだまだ暖かく、スズメダイの雄が熱心に子育てしていますし、トビヌメリの雄も雌にちょっかいを出している様子です。脱線しましたが、大人数の中実習を無事に終えることができました。引率の先生方のそれぞれの興味によって、生徒への課題も異なり、夜遅くまで課題をこなしている生徒もいました。また、三年生は受験勉強もしていました。おそらく、臨海実験所で受験勉強した生徒は初めてではないでしょうか。志望校合格お祈りしています。マリンピア日本海、揚島遊園のスタッフ、引率の先生がたお疲れ様でした。またお会いできるのを楽しみにしております。(文責:安房田)

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(左)マリンピア日本海の鈴木さんによるマスクとシュノーケルの使い方講習。(右)赤いマジックと黒いマジック。アカメバルとクロメバルといったところでしょうか。

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(左)姫津での灯火採集。少し◯◯写真的です。。。(写真:加藤陽一郎先生)(右)北橋先生による動物の説明。(写真:飯田碧)

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(左)安東先生による顕微鏡の説明。(右)新潟明訓高校の間島先生によるウニの発生観察の説明。

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(左)みんなの人気者、タツノオトシゴ。(右)珍しいハクセンミノウミウシ。(写真:加藤陽一郎先生)

2016.8.17 大妻女子大学 家政学部 ライフデザイン学科 生物環境保全学ゼミ(8/4-8/7)

夏真っ盛り。これ以上は無いというぐらいの晴天の中、大妻女子大学3年生の臨海実習を行いました。ここ数年間で色々な大学から臨海実習に来ていただきましたが、女子大は初です。東京では海洋動物に触れ合う機会はなかなか無いでしょう。初日は動物に触ることはおろか、見るだけでもおっかなびっくりでした。しかし、灯火採集、磯採集、ウミホタル採集、プランクトン採集とメニューをこなした最後は動物を触ることに抵抗も無くなったようです。今回驚いたのが女子大生のチームワークです。朝昼晩の食事の準備と片付けが今までに無いくらい速かったです。実習の最後は釣りとバーベキュー。釣りでは一人一匹以上釣れて、教える側としてもホッとしました。教育関係共同利用拠点となってからたくさんの大学生が臨海実験所を訪れますが、毎回毎回、学生さんのカラーが違って面白いです。来年の大妻女子大はどんな学生さんが来るのでしょう?小関先生、来年もお待ちしております。(文責:安房田)

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(左)まだ少し明るいですが、灯火採集スタートです。メリベウミウシがたくさん採れました。(写真:小関右介先生)(右)海はべた凪。水も生ぬるい。磯採集には最高の条件でした。

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(左)3種ともよく似ていますが、1種だけ全く違う分類群の動物がいます。大妻女子大の皆さんはもうお分かりですよね。(写真:小関右介先生)(右)ウミホタルの光はいつ見ても美しいです。(写真:飯田碧)

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(左)プランクトン採集の前に海の透明度を測定しました。晴天が続いて透明度は20 m越え。佐渡の海の透明度は抜群です。(右)釣りの最後には夕焼けに向かってジャンプ。先生が最も跳んでいるのは気のせいでしょうか。

2016.8.22 佐渡市立理科教育センター 佐渡学研修会「磯の生物の生態研修会」(8/3)

理科教育センターの行う研修会は天候に恵まれ、今年もプランクトン採集と磯採集を行うことができました。今回のプランクトン採集では放散虫がずいぶんとたくさん網に入ったようです。顕微鏡で確認すると、様々な形の放散虫が確認できました。プランクトンの種類や数は毎回の実習で異なり、時期、気温、潮の流れ、降雨、いろいろな条件がこれらに影響すると考えられます。しかし、何回もプランクトン採集をしていますが、どういう条件でどんな種類のプランクトンが多いのかは、いまだに予測不可能です。磯採集では、鏡のような水面が広がるなか、ゆったりと泳ぐことができました。経験者が多かったこともあり、皆さん慣れた様子で自由にシュノーケリングを堪能していました。リピーターの多いこの研修会ですが、毎年同じことをしていても毎回違う生き物が採れてくるので、何回参加していただいても楽しんでいただけます。是非もっといろいろな方々に来ていただいて、海の生物の多様性と不思議を感じていただければと思います。(文責:北橋)

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(左)船に乗るのも手慣れたものです。堂に入ってますね。(右)見たことのないプランクトンを見つけられたでしょうか。

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(左)穏やかな海でシュノーケリング。気温がこれだけ高いと、泳ぐのがほんとうに気持ちいいですね。(右)さっそく採集した磯の生物を分類してから観察します。(写真4枚とも:飯田碧)

2016.8.9 神奈川県生物教員研修(8/4)

世の中はすっかり夏休みですね。佐渡の海岸にも泳ぎに来ている人の姿が見られます。臨海実験所は実習シーズンまっさかりです。先日は、神奈川県から生物の先生方が研修で来てくださいました。前の日は一日トキについて学習したそうです。佐渡ならではですね。臨海実験所では、定番のプランクトン採集と磯採集、生物の観察を行いました。みなさんさすがに海の生物にも詳しく、あっという間に分類していました。最後に、先生方のご提案で、一人数種ずつ種同定して、その種と判断した理由と共に発表してくれました。種同定は、体のどういう構造をもとに行うかがポイントなので、この発表の仕方はこちらも参考になりました。太平洋側とはまた違う日本海の生物について、ぜひ教育の現場で活用していただければと思います。(文責:飯田)

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穏やかで磯採集日和でした。(写真:下谷豊和)

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発表の様子です。このヤドカリの特徴は?で…。(写真:下谷豊和)

2016.8.24 新潟大学朱鷺・自然再生学研究センター ジオサイト総合ガイドコース生物実習(8/2)

朱鷺・自然再生学研究センターが主催するジオサイト実習が行われました。この実習は地域の自然再生を担うリーダーを養成することを目的として、佐渡市民の方を対象としています。当日は快晴で海も真っ平らのまさに実習日和でした。1日だけの実習でしたが、内容は佐渡の海の特徴と海に棲む生き物を解説した講義とウニの発生実験、磯採集と盛りだくさんでした。ウニの発生実験では、参加者一人一人がムラサキウニから卵または精子を取り出し、受精の瞬間を観察することができました。さらに卵割した受精卵や孵化後の泳ぎ回るプルテウス幼生を観察することで発生が進む様子を理解していただけたようです。お昼を食べた後はマスクとシュノーケルを着けて磯採集です。クモヒトデや巻貝等たくさん採集できました。さすがに海に親しんでいる人たちです、これはうまい、これはまずいと図鑑に載っていない方法で巻貝を分類してくれて勉強になりました。短い時間ではありましたがこの経験がジオサイトのガイドに少しでも役立ってくれればと思います。(文責:下谷)

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左)まずは安房田先生の講義です。(右)皆さん上手にムラサキウニから卵と精子を取り出すことができました。

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(左)道具を身につけて採集開始。(写真:飯田碧)(右)採集した生き物は参加者の皆さんで分類し、安房田先生が解説してくれました。

2016.8.9 こども環境学習会(7/31)

7月最後の日曜日、佐渡市主催のこども環境学習会「第1回 磯の生き物調査」を臨海実験所で行いました。いいお天気の中、海のお話を聞いて、さっそく磯へ生き物を探しに出かけました。シュノーケルは初めてという子も、巻き貝やウミウシなど色々な生き物を採集しました。午後は室内で、佐渡の海藻を使った海藻押し葉をしました。海藻も色々な色や形があって面白いですね。海で採った生き物たちをスケッチして、最後はみんなの前で発表しました。みなさん生き物の特徴が上手に描けていました。ぜひ来年もお友だちを誘って来てくださいね。(文責:飯田)

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マスク、シュノーケルの使い方、生き物の採り方を習いました。(写真:佐渡市役所環境対策課)

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好きな海藻を選んで押し葉標本を作りました。(写真:佐渡市役所環境対策課)

2016.8.1 東京コミュニケーションアート専門学校 臨海実習(7/26-7/29)

関東甲信越。新潟はもちろん「越」なのですが、梅雨入りや梅雨明けはたいてい関東甲信と別の日になります。北陸地方にも東北地方にも入らず、区分が難しい新潟県。うーん、悩ましい。おっと、何が言いたかったと言いますと、佐渡も梅雨があけました。ただ、梅雨明け宣言されたにも関わらずすっきりしない天気。今回の実習も二日目まではすっきりしませんでした。昨年度から始まった東京コミュニケーションアート専門学校(通称TCA)実習。マリンピアの元館長鈴木さんが引率。今はTCAで教鞭をとられています。佐渡臨海にやってくる学生の中には水中眼鏡をつけたことが無い人もたくさんいるのですが、TCAの学生はみんなスキューバダイビングのライセンスを持っている強者ばかりです。ウミホタル採集、シュノーケリングでの磯採集、プランクトン採集、灯火採集、ウニの発生実験と一通りの実習をこなしました。普段はスケッチなどの課題があり、自由時間もほとんど無いのですが、今回はゆったりとしたスケジュールで自由時間には釣りや昆虫採集も楽しみました。普段から海や川の生物について勉強している学生達ですが、実際に野外で採集して、観察するのは初めての人も多かったようです。4日間の実習に満足した様子が実習生の顔から読み取れました。TCAの実習は9月にもう一回あります。お友達をたくさん誘って再度お越しください。7月と9月では海の中もガラッと変わり、今回の実習で見たことの無いものが見られるはずです。お待ちしております。(文責:安房田)

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(左)磯採集ではなかなか見つけられないタツノオトシゴ。よく見つけましたね。(右)久しぶりに見つけたマダコ。ウニを割ってやると足を伸ばして岩から出てきました。

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(左)ウミホタルを手につけるとこの通り。(右)メジナ、ヘビギンポ、ヨロイメバル、アヤアナハゼ、キヌカジカ。TCAのみなさん覚えていますか?

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(左)船でこばまに行って磯採集を行いました。(右)鈴木さんによる生物の帯状分布の説明。(写真:安東宏徳)

2016.8.22 マリンピア日本海 親子観察会(7/25-7/26)

本年度初の開催となるマリンピア日本海主催の親子観察会。一泊二日のイベントに14人の小学校高学年の子どもたちが参加してくれました。ちょっと心配された天気もなんとか大丈夫でした。マリンピアのお姉さんたちの頑張りでずいぶんとたくさん海の生き物が採れたので、いろいろ観察するのに十分な材料が集まりました。生き物を触ったりして観察したあとは、ウミウシやヒトデなど好きな動物を選んでスケッチ。さらに、みんなの前で一人ずつ発表会を行いました。晩ごはんのカレーライスを食べてエネルギーを補給した後は、真野湾まで車ででかけてのウミホタル採集です。真っ暗な中で、浜辺でポワンポワンと次々光る姿を見せるウミホタルにみんな大興奮でした。枕投げが予定に入っていたようですが、お泊り会も十分楽しめたでしょうか?来年もぜひお友達を誘って来てくださいね。(文責:北橋)

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(左)網で採れた生き物を手分けして捕まえます。(右)きれいな色をしたウミウシを色鉛筆でスケッチ。

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(左)星空のように海中で光るウミホタルに見とれる一同。(右)ウミホタルを餌で捕まえてみると、思った以上にたくさんいるのにビックリ。

2016.7.19 大阪産業大学 人間環境学部 生活環境学科 生活環境学1(7/15-7/17)

昨年は大阪を出発する直前に台風に見舞われ、泣く泣く中止となった大阪産業大の実習。リベンジです。実習当日の朝は大雨。どうなることかと思いましたが、両津に迎えに行くと青空が出てきました。今年は晴れ男か晴れ女かが実習生の中にいたようです。臨海実験所に着いてガイダンスや実験所案内の後、すぐに磯にシュノーケリングに行きました。波は高いものの日が差しており、無事に磯採集ができました。翌日もなんとか天気はもってくれて、船でプランクトンの採集ができました。顕微鏡を使っての海のプランクトンの観察はみんな初めてということで、形や大きさも様々なプランクトンに驚いていたようです。最後は磯生物の種名と種数のリストアップです。短い時間の採集でしたが、磯採集と灯火採集のどちらも25種ほどの動物が採集できていました。実際に種数を数えると、海の動物の多様性が数字になってイメージしやすいですね。その後は演習林に移動してバーベキューです。大阪産業大の学生はほぼ関西人。関西弁が飛び交う中、バーベキューを楽しみました。鶴田先生、前迫先生、佐藤先生、学生の引率お疲れ様でした。また来年も来てくださいね!(文責:安房田)

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(左)午前中の雨が嘘のようです。ナイフを持ってさあ出陣!(右)灯火採集の成果。鉛筆よりも細いサヨリが獲れました。

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(左)この日は午前のみ晴れ。グッドタイミングでした。(写真:北橋隆史)(右)プランクトンのスケッチも行いました。(写真:飯田碧)

2016.7.19 新潟大学理学部生物学科「系統動物学」(7/4-7/7)

梅雨ですねー。毎日のように曇り空です。そんな中、系統動物学の授業を行いました。他の講義とは違って、朝から晩まで系統分類学の講義です。学生も大変ですが、教える教員も大変です。一方で、メリットもたくさんあって、集中して系統分類学を聞くことで、情報が断片化せずに理解が一気に深まります。また、臨海実験所ならではの土地の利を活かして、授業の中で実際の生物を見せることができるのも大きなメリットです。百聞は一見にしかずと言いますが、生物を実際に見て観察するのと、講義を聞くだけでは記憶への残り具合も変わってきます。系統動物学はここ数年天気が悪く、海に入れなかったり、船に乗ってのプランクトン採集ができなかったり散々でしたが、今年は天気が悪いながらもどちらもできて、学生も満足そうでした。系統動物学はほぼ授業ということで、野外に出る時間は短いですが、3年生の臨海実習はほぼ野外ですので、系統動物学の知識を野外調査で存分に活かしてもらいたいと思います。また来年お待ちしております。(文責:安房田)

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今年度から飯田先生の講義も加わりました。(左)飯田先生による新口動物の講義。(右)私は単細胞動物から旧口動物までの講義を行いました。(写真:飯田碧)

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(左)プランクトン採集で獲れたヤムシ。(右)短い時間ですが磯採集も行いました。

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磯で獲れた動物を分類し、系統樹を描きました。(写真:飯田碧)

2016.7.9 東邦大学理学部野外生態学実習I(6/27-7/1)

今年も東邦大学理学部から生物学科2年生が佐渡へ臨海実習に来てくれました。梅雨時期だけに天気予報は曇りや雨が続きますが、幸い海が荒れることはなさそうです。5日間の実習メニューは、灯火採集、船でのプランクトン採集、港内での海藻付着生物採集、潮間帯から潮上帯の生物採集、シュノーケリングによる磯採集に、実験所前を流れる達者川のアユ生息数調査。さらに、1日は班ごとにそれぞれ興味を持ったトピックで自由研究を行い、最終日に結果発表をしてもらいました。本年度第一回目となるシュノーケリングでの採集は、あいにくの曇り空でかなり寒かったようですが、それでもみんな頑張って様々な生き物を捕まえてきました。なかでも、今年は当たり年なのか、ずいぶんとジボガウミウシがたくさん見つかりました。また、今回、自由研究を行ったのですが、それぞれの班が趣向をこらした実験を行い、きちんと結果をまとめて発表までおこなうことで、より深く海の生き物について学ぶことができたのではないかと思います。(文責:北橋)

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実験所の目の前にある船着場での灯火採集。夜行性動物や岸壁の海藻などにひそむ生き物が採集できます。たくさん採れましたか?

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(左)班交代での実習船を使った透明度測定とプランクトン採集。(右)同時に他の班は海藻などに付着する生物の採集を行います。

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磯採集。あいにくの曇り空でしたが、まったく波はありませんでした。(左)シュノーケリングでは、観察物にぐっと近づけるので、小さな生き物も見つけやすくなります。(右)海藻にひっついているジボガウミウシ。白くて小さな、かわいらしいやつです。

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例年行っている達者川のアユ生息数調査。(左)河口から川を小区画に区切り、全員で手分けして、泳いでいるアユを全数カウントします。(右)達者川のアユ。今年は昨年よりも多めでした。

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班ごとにテーマを決めての自由研究。(左)いろいろと新鮮な視点から、面白い実験を考えてくれました。(右)それぞれ結果をまとめて、最終日に発表会を行いました。

2016.6.16 東邦大学理学部野外生態学実習II(5/30-6/3)

今年も実習シーズンがスタートしました。新潟大学農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーション(演習林)主催の東邦大学理学部3年の学生さん対象の野外生態学実習IIに、外部講師、オブザーバーとして参加してきました。この実習は、演習林内を流れる川を対象に、水生昆虫の流程分布調査から、佐渡島の生物相とその成り立ち、生物分布、生態系の特徴について理解してもらうことを目的としています。3班に分かれて、川の上・中・下流で水生昆虫を採集し、その地点で流速や濁度など、環境についての測定も行います。夜は水生昆虫のお話と同定の方法を学んで、実際に同定していきます。最初は何が何だか分かりませんが、顕微鏡と検索表をにらめっこし、だんだんと分かる様になっていっていましたね。この実習のポイントは、調査中や同定を行いながら、自分たちで水生昆虫の分布に影響する環境要因について仮説を立てて検証してもらうことです。種同定が終わると、次は仮説を検証するために解析を行いました。がんばって仮説をひねり出し、苦労して解析して結果が出るとうれしいものですよね。実習生のみなさんにもそれを感じてもらえたのではないでしょうか。長谷川先生、演習林のみなさん、TAさん、お疲れさまでした。(文責:飯田)

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(左)上流での調査の様子。流速を測定中。(写真:安房田智司)(右)環境を測定したら、水生昆虫を採集します。(写真:佐渡ステーション 菅尚子先生)

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(左)一つの場所からも色々な水生昆虫が採集できます。(写真:安房田智司)(右)林道で“落とし文”を発見。精巧なつくりです。

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(左)中流での調査。川幅を測定しています。(右)朱鷺・自然再生学研究センターの岸本先生による水生昆虫についての講義。(写真:安房田智司)

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下流での調査風景。夏のような空でした。(写真:安房田智司)

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(左)がんばって種同定中。(写真:佐渡ステーション 菅尚子先生)(右)最後は仮説検証の結果を発表しました。(写真:安房田智司)

2016.5.27 理学部生物学科 佐渡・臨海実験所新入生研修(5/21-5/22)

今年度の最初のイベント、理学部生物学科 佐渡・臨海実験所新入生研修を行いました。新潟大学に入学して2ヶ月弱。高校生の時の生活とはガラッと変わり、始めは戸惑いもあったことでしょう。大学生活にもようやく慣れてきた頃だと思います。新入生研修も今年で4年目。同じ生物学科なのに、毎年学生のカラーが異なるのは面白いですね。研修では、臨海実験所紹介、海洋生物との触れ合い体験、そしてイブニングセミナーを行いました。臨海実験所のM1と4年生からは大学での勉強の仕方、先生方からは研究者になったいきさつなどをプレゼンしていただきました。大学生は自由な時間が多いのはみなさん共通の認識のようです。いかにこの時間を有効に使えるか、今後の人生に大きく影響しそうですね。イブニングセミナーで学んだことを糧に、生物学科のみなさん、充実した学生生活を送っていただければと思います。授業や実習でまたお会いしましょう!(文責:安房田)

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(左)まずは安東先生の臨海実験所紹介。(写真:北橋隆史)(右)磯生物との触れ合いタイム。

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(左)イブニングセミナー。佐藤くんは学生生活についてお話してくれました。スライドに書かれているメッセージはとっても大事です。(右)伊藤くんは講義や就職についてお話してくれました。

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(左)私は自己紹介と魚の研究者を目指した経緯を話しました。(写真:北橋隆史)(右)藤間先生は8年間もの長い間アメリカで研究していたのですが、なぜアメリカに行くことになったのか、そして、免疫学を専攻することになった経緯など大変興味深いお話をしていただきました。

2016.4.4 佐渡高校臨海実習「海洋動物の分類と観察」(3/19)

8月には新潟県内高校生向けに公開臨海実習を行っているのですが、それとは別に佐渡高校が実習に来てくれました。佐渡高校では、27年度10月~28年度まで、「首長部局との協働による新たな学校モデルの構築事業」という文部科学省の事業が採択され、佐渡島内5つの高校等が佐渡市と連携して、ふるさと佐渡の魅力を世界へ発信するため、海外研修を行ったり、英語スピーチコンテストを小中高で開催したり、英語ガイド、観光ボランティアを育成したりという取組みを行うそうです。海の魅力を高校生が世界に発信するために、臨海実験所に勉強に来てくれたわけです。当日はあいにくの曇り空の上に3時間という短時間でしたが、臨海実験所の活動紹介とプランクトン採集と観察、そして磯生物の観察を行いました。雨で路面が滑ることもあり、プランクトン採集は急遽堤防からに切り替えたのですが、透明度がとても良く「スプリングブルーム」の前だったせいか、いつも見つかるようなプランクトンが採集できませんでした。それでもカイアシ類など普段は見られないような大型のものが見つかったり楽しめていたようでした。また、ウニやヒトデなど普段は触る機会がないものを触るのは楽しかったようです。次回は是非、夏に来て海で実際に磯採集をして下さい。お待ちしております。(文責:安房田)

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飯田先生によるプランクトンネットの解説

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磯生物の観察と解説(写真:飯田碧)

2016.4.4 公開臨海実習「生理生態学臨海実習」・新潟大学理学部自然環境科学科「環境生物学野外実習C」(3/14-3/18)

3月になり、佐渡でも春の雰囲気が感じられるようになってきました、と思っていたら今日は雪ですが。先日、今年度最後の大学生向けの実習を行いました。公開臨海実習と新潟大の実習をあわせて行う生理生態学に関する実習です。公開臨海に参加の学生さんは、東北から沖縄まで全国から集まってくれました。まずは定番のバフンウニの発生です。ウニは私たち脊索動物と同じ新口動物のため、ウニの発生を観察することで、私たちの発生過程も学ぶことができます。この実習では外部講師としてご参加いただいた東京大学大気海洋研究所の兵藤晋先生に「生物の海への適応機構」と題して講義をしていただきました。ご専門の浸透圧調節の概論から、最近のサメの研究まで、幅広く紹介していただきました。分野や手法にとらわれず研究を展開されていて、大変興味深い内容でした。兵藤先生、ありがとうございました。その後は、金魚を使ったストレス応答についての実験とメダカなどを材料に色素胞から光環境への適応について考えるための実験を行いました。ストレス実験では、班ごとにどんなストレスを与えるか考えてもらいました。氷水に入れる、高密度にするといった方法の他、屋台の金魚のストレスを再現する、といったものも。ピペットの使い方からホルモンの応答まで色々と学んでくれたのではないかと思います。色素胞の実験では、メインの鱗の観察に加えて、実は色々な魚が発光するというのも観察してもらいました。まだまだ水に棲む生き物には分からないことがたくさんありますね。最終日の発表会では、班ごとに結果をまとめて考察もしてくれました。各地から集まってくれた学生さんたちは数日ですっかり打ち解けて実験を楽しんでくれていたようでした。ぜひまた佐渡へ来てくださいね。(文責:飯田)

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兵藤先生の講義。体の仕組みを理解するためには、その生物自体をよく知らなければいけないというお話、とても勉強になりました。(写真:安房田智司)

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金魚にストレスを与えてコルチゾルの変化をみる実験です。この班では、たたくことでストレスを与えています。

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コルチゾル定量のための実験です。ピペットの扱いにも大分慣れてきたようですね。

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メダカの鱗の色素胞が背景の色によって収縮したり伸張したりする様子を観察します。背景に合わせて魚がうまく色を変えているのがよくわかります。

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実験結果を班ごとに発表しました。(写真:安房田智司)

2016.4.4 第2回新潟大学佐渡3施設による森里海公開シンポジウム(2/20)

少し時間が経ってしまいましたが、第2回新潟大学佐渡3施設による森里海公開シンポジウムを開催しましたので、その様子を報告します。佐渡には森(演習林)、里(朱鷺・自然再生学研究センター)、海(臨海実験所)の3つの新潟大学の施設があるのですが、昨年に引き続き合同でシンポジウムを開催しました。昨年度は臨海実験所が中心となり開催したのですが、今回は演習林のスタッフや学生が中心となってトキ交流会間で開催しました。昨年度との違いは、学生の卒論、修論発表をシンポジウムの前に行ったことです。学生さんも卒論、修論のためにしっかりがんばったのがうかがえました。発表内容も「森里海」を網羅しており、佐渡での研究の面白さや重要性が分かる発表でした。楽しかったです。シンポジウムではまず崎尾先生、永田先生、安東先生から3施設の紹介があり、その後に3人の先生方の発表がありました。阿部先生はホタルブクロの花の色に注目し、新しく佐渡で展開している研究を中心にお話してくれました。岸本先生と飯田先生は佐渡に来てまだ1年ということでこれまでの研究を中心にお話してくれました。どの研究もとても興味深く、今後の研究の展開が楽しみなものばかりでした。今後もますます佐渡、そして新潟大学を盛り上げていきたいと思います。第3回も楽しみにしていて下さい。(文責:安房田)

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崎尾先生による演習林の紹介(写真:飯田碧)

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阿部先生による研究発表(写真:飯田碧)

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シンポジウム後の懇親会(写真:佐渡ステーション 菅直子先生)

2015.11.25 佐渡市環境フェア(11/1)

美しい紅葉もほぼ散って、佐渡もだんだん寒くなってきました。もうすぐ冬ですね。11月最初の日曜日、アミューズメント佐渡で「佐渡市環境フェア」が開催されました。身近な佐渡の環境について、市民のみなさんに知ってもらおうというイベントです。電気自動車や朱鷺、ゴミの減量や環境に関する団体に混ざって、臨海実験所も佐渡の新潟大学3施設として、農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーション(演習林)、朱鷺・自然再生学研究センターと一緒に、ポスターと生き物、海の生き物のぬいぐるみの展示を行いました。当日はぽかぽか陽気の中、多くの方が見に来てくださいました。ありがとうございました。アミメハギ、赤色のきれいなコブダイの幼魚、白と黒の変わった模様のタツノオトシゴなど、魚たちは大好評でした。どの魚たちも臨海実験所前の達者湾で見られるものです。身近な佐渡の海に小さくきれいな魚たちが棲んでいること、そして、魚たちを通して環境のことを考えてもらえたのではないかと思います。(文責:飯田)

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右の水槽には海藻と魚たち、左の水槽にはアカヒトデやフレリトゲアメフラシがいます。

2015.10.5 第2回動物学国際交流セミナー(9/20-9/21)

9月17日から19日にかけて、新潟フェリーターミナル近くの朱鷺メッセで日本動物学会第86回新潟大会が開催されました。日本各地のみならず海外からも研究者が新潟に集まる折角の機会ですので、臨海実験所ではそれにあわせて動物学国際交流セミナーを企画しました。これは動物学会の国際化および若手を中心とした国際交流を目的としたセミナーで、今回は特に海洋生物研究者を中心に、Robert M. Dores教授(University of Denver, USA)、Ishwar S. Parhar教授(Monash University Malaysia, Malaysia)、John A. Donald教授(Deakin University, Australia)と東京大学大気海洋研究所の竹井祥郎教授をお呼びしました。シルバーウィーク連休のまっただ中にもかかわらず多くの大学から若手研究者や学生が参加し、しかも高校生まで早稲田大学高等学院から来てくれて、所内も合わせると参加者は計29名と盛況でした。初日はDores教授とParhar教授の招待講演の後、参加者全員が英語で自分の研究について発表し、その後のバーベキューパーティーでも夜遅くまで大いに盛り上がりました。2日目は朝早くに実習船で近くの尖閣湾をクルージングしてから、竹井教授とDonald教授の招待講演を聞き、帰りのフェリーに合わせて両津へと向かいました。非常に短い時間でしたが密度の濃いプログラムになり、皆の持ち寄った最新の研究知見を交換するとともにお互いの交流をより深めることが出来たので、参加者の皆さんにも満足していただけたものと思います。このセミナーをきっかけにして、将来の共同研究などがより盛んになることを願います。(文責:北橋)

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(左)たくさんの方々に参加していただいたおかげで、講義室は満員です。(右)University of DenverのDores教授による、脊索動物の進化過程で複数回起こったと考えられるゲノム重複とメラノコルチン受容体の進化に関する講演の様子。(写真:飯田碧)

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(左)Monash University Malaysiaから来ていただいたParhar教授による、視床下部ペプチドホルモンによる脊椎動物の生殖制御についての講演。(写真:加藤陽一郎)(右)夜は恒例のバーベキューで交流を深めるとともに、お互いの研究の発展を祈って乾杯!

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(左)東大の竹井教授による魚類の浸透圧調節メカニズムについての講演と、(右)Deakin UniversityのDonald教授による砂漠に生息する哺乳類が乾燥に適応する仕組みについての講演。(写真:安房田智司)

2015.9.28 佐渡市子どものための科学祭り(9/20)

シルバーウィーク真っただ中、アミューズメント佐渡にて「佐渡市子どものための科学祭り」が開催され、たくさんの親子連れが訪れました。臨海実験所では、昨年に引き続き「海藻押し葉標本作り」を担当しました。10種類ほどの海藻を使って、紙の上に自由に配置してオリジナルの押し葉標本を作ってもらうという体験コーナーです。普段じっくり観察することのない海藻ですが、平らな紙に丁寧に広げて並べていくと、葉の形が規則的でとても綺麗だということが分かります。体験者の皆さんにもそのような発見をしていただけたら幸いです。ありがたいことに今年は大盛況で、ひっきりなしに子ども達が押し寄せてきました。もう少し、海藻や佐渡の海について一人一人の子どもに丁寧に教えてあげたかったと思います。このイベントのように臨海実験所が地域の方々と触れ合う機会を、今後も大切にしていきたいです。(文責:山田)

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2015.9.28 動物学会「動物学ひろば」(9/19)

 先日、新潟市の朱鷺メッセで日本動物学会第86回新潟大会が行われました。臨海実験所からは、安東先生が実行委員とシンポジウム“In commemoration of the publication of ‘Handbook of Hormones’: What is the next target for research in comparative endocrinology?”のオーガナイザーを務められたのをはじめ、北橋先生が「第5回ホメオスタシスバイオロジーシンポジウム」のオーガナイザー、安房田先生が「シンポジウム:受精から生殖システムの進化を考える」と「公開講演会:研究の世界で活躍する動物たち」の演者として参加し、Shahjahanさんは口頭発表、加藤先生は高校生ポスターの引率を行いました。またスタッフは大会運営のお手伝いをしました。
 一般の方や研究者に動物学で用いる生き物を実際に見てもらおうという企画「動物学ひろば」では、様々な研究機関が顕微鏡サイズの生物から手に取って観察できる動物まで趣向を凝らした展示をしていました。展示では水生生物が多く、海の生物多様性の高さがうかがえますね。臨海実験所からは「佐渡島に棲む魅力的な動物たち」と題して、サドナデシコナマコやサドガエルなど佐渡に固有の動物や特徴的な動物たちを実際に展示して紹介しました。佐渡といえばなんといってもトキが有名ですが、島という環境の影響もあり、他にも珍しい生き物がいるのです。佐渡博物館から貸していただき、佐渡の固有種と考えられているサドノウサギとサドモグラの剥製も展示しました。多くの方に見に来ていただきました。ありがとうございました。黄色いお腹が特徴のサドガエルは特に人気だったようです。ぜひ生き物たちを見に佐渡島へ足を伸ばしてもらえればと思います。(文責:飯田)

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サドガエルなどについて説明する下谷さん。右の水槽には、昨年新種として発表されたサドナデシコナマコがいます。下谷さんと学生さんが前日に佐渡島真野湾で採集してきました。透明なピンク色でナマコとは思えないきれいさです。

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サドモグラとサドノウサギ。サドノウサギは耳が短いそうです。

2015.9.14 公開臨海実習「森里海をつなぐ野外生態学実習」・長野大学環境ツーリズム学部「水環境学ゼミナール」・新潟大学個性化科目「森・里・海フィールド実習」(9/7-9/11)

 あっという間に夏が終わりすっかり秋の佐渡。台風の影響を気にしながら、森里海実習を行いました。この実習は、長野大学環境ツーリズム学部の実習がもとで、そこに公開臨海実習、新潟大学個性化科目の実習をあわせて開催しています。普段の臨海実習と違う点は、海だけでなく、佐渡にある新潟大学の3施設を使い、森里海のつながりを学べることです。今年は、北海道から鹿児島まで全国から合計29名の学生さんが参加してくれました。
 佐渡といえば、多くの方が思い浮かべるのが朱鷺ではないでしょうか。放鳥により今の佐渡には100羽以上が野外に生息しています。最初の「里」では、朱鷺・自然再生学研究センターで、朱鷺と里について学びました。到着してすぐ、野外にいる朱鷺を観察することができました。幸先よいです。続いては、外部講師として参加していただいた、神戸大学大学院理学研究科の佐藤拓哉先生による「生物多様性を支える森里海の連携」についての講義。生物多様性とは何かというお話から、ご自身のハリガネムシの研究まで、この実習を理解する上で重要なことを、とても分かりやすくお話いただきました。2日目の朝は希望者のみですが5時(!)に朱鷺のねぐら出を観察しました。多くの朱鷺を見ることができたそうです。午前中は、ビオトープとして整備してあるキセン城に行き、水生昆虫の採集をしました。午後は朱鷺・自然再生学研究センターの永田先生によるトキの野生復帰について講義を聞き、朱鷺の餌場となる生物の棲む水田と佐渡の固有種サドガエルの観察に出かけました。移動中の水田地帯でも観察する水路でも、多くの朱鷺を観察できました。初めて佐渡に来た学生さんは、朱鷺はたくさんいるのだな、と思ったかもしれませんが、永田先生・油田先生など朱鷺の専門家の方が見つけてくれたおかげです。佐渡に住んでいても朱鷺を見られる機会はそうそうありません。
 この日は夕方から臨海実験所に移動し、「海」のパートです。夜は灯火採集を行いました。3日目は心配していた高波も午前中だけおさまって、安房田先生による佐渡の海の特徴と、生物の多様性と系統についての講義の後、スノーケリングでの磯採集を行いました。あいにく小雨のぱらつく中で寒そうでしたが、みんながんばってクモヒトデ、ムラサキウニ、アメフラシなどを採集していました。午後は川での生物採集。台風の影響で強風の中、アユ、ウグイ、シマヨシノボリ、スミウキゴリ、ミズカマキリなどを採集しました。
 4日目は農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーション(演習林)に移動して、大佐渡の新潟大学の演習林内をトレッキングしながら、渓畔林や針広混交林、そして人工林とスギ天然林、風衝地など佐渡に特有の「森」について学びました。杉というとまっすぐな人工林や屋久島のどっしりしたイメージですが、冬は5 m以上の積雪のある大佐渡では、雪の重さと強い風の影響で枝や幹が大きく曲がっています。森では落葉樹の葉の色も変わり始めていました。落ちた葉は川そして海への栄養の供給源です。佐渡ステーションの崎尾先生による佐渡の植生の講義も受けて、森里海の環境についてじっくり学んだところで、学生さんたちは課題のレポートをまとめ、バーベキューで交流を深めていました。5日目は佐渡のほぼ最北の大野亀で植物の観察をし、両津港で解散となりました。ずっと天候を心配しながらの実習でしたが、どうにか全てのスケジュールをこなすことができました。移動が多くそれぞれの場所での課題もありハードだったと思いますが、学生のみなさんは生き物が好きで、どこでも一生懸命取り組んでくれました。森里海を一度に学べる佐渡での実習を楽しんでくれたものと思います。長野大学の高橋先生、神戸大学の佐藤先生はじめ、朱鷺・自然再生学研究センター、佐渡ステーションの先生方、スタッフの方々お疲れさまでした。(文責:飯田)

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(左)キセン城のビオトープで、朱鷺・自然再生学研究センターの岸本先生、江藤先生の説明を聞き、水生昆虫を採集、その場で種同定をしました。(右)神戸大の佐藤先生は、さっそくハリガネムシを採集していました。手に持っている細い紐のようなものです。ハリガネムシはカマドウマなど昆虫に入る寄生虫で、宿主を操作して水に飛び込ませてしまいます。こわいですね。でもその水に落ちた昆虫は川に棲む魚の餌になります。生物の連鎖は見事です。(写真:安房田智司)

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(左)永田先生から水路と水田の説明を聞きました。(写真:安房田智司)(右)広い水田と生き物が行き来できるよう整備された水路。この水路は、田んぼから水を抜く時期の水田の生き物の避難場所となります。ここで朱鷺が餌を食べることもできます。ここでも朱鷺が見られました。

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(左)田んぼの所有者の方のご厚意でサドガエルを観察させていただきました。おなかが黄色いのが特徴です。学生さんたちにも大人気でした。(右)臨海実習では定番の磯採集。(写真:加藤陽一郎)

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(左)灯火採集と磯採集で採れた全ての動物を門ごとに分類した後、班に分かれて種同定を行い、リストを作成しました。(写真:安房田智司)(右)臨海実験所そばの達者川で採集を行いました。

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(左)演習林内のスギ人工林で崎尾均先生からスギ林の現状と問題点についての説明を受けました。(写真:安房田智司)(右)続いてはスギ天然林。大きく曲がった枝、風が吹き付ける側(写真では左側)には枝がほとんどないのが特徴です。(写真:安房田智司)

2015.9.14 Marine Biology in English(9/3-9/6)

   SMBS conducted a marine course in English from 3-6 September 2015. In this course, the attendees were 13 students and an assistant professor of Tokyo Medical and Dental University, Japan, and 2 students and an assistant professor of Nakhon Sawan Rajabhat University, Thailand.
   The participants learned basic biology in English focused on marine animals by doing a sort of activities. After following the lecture on classification (the diversity of organisms), they sampled animals in nocturnal and by snorkeling at a rocky shore, and observed their morphology, structure, and grouped into different animal phyla, and finally sketched. They also sampled plankton by plankton net using a boat in Senkaku Bay of Japan Sea. After plankton sampling, the participants were observed different types of plankton under microscope and sketched. The participants were also observed hand-to-hand fertilization and early development of embryos in sea urchins following a lecture on reproduction and early development (the next generation). Finally, each participants were sketched an individual species from a certain animal phylum, characterized and presented.
   The course was very useful for the learning of basic biology in English. The participants enjoyed hand-to-hand learning of basic biology. Moreover, the Japanese students had the chance to communicate in English with foreign students and resource persons. The course will be continued in the next years and expecting more participants from Japan as well as from abroad. (Md. Shahjahan)

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(Left)Prof. Ando is introducing the participants about the course, SMBS and Sado Island. (Right)Dr. Kitahashi briefing the participants about nocturnal animal sampling.(Photo by S. Awata)

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(Left)The participants are ready to go for plankton sampling using boat.(Right)The participants are presenting their sketched animal.(Photo by S. Awata)

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Group photo of participants and resource persons.(Photo by S. Awata)

2015.9.14 新潟大学理学部地質科学科「海洋生物学実験」(8/30-9/1)

二泊三日の日程で理学部の地質科学科が実習に来てくれました。今年は実習後に臨海実験所で形の科学研究センターの公開シンポジウムを開催することから、シンポジウム参加の先生方も一緒に実習を楽しみました。実習の初日は、大佐渡の3ヶ所の地層を野外観察し、その地層についての特徴や歴史を松岡先生から習いました。二日目はシュノーケリングでの磯採集です。曇りではあったのですが、今期一番の凪で、水の上からも魚やヤドカリの姿を見ることができました。驚くべきは、海に入る前から女子学生がタコを水から引き上げたことです。前代未聞です。その後も磯採集は好調。もう一匹のタコも男子学生が捕まえました。翌日は小雨の降る中プランクトン採集を行いました。学生は岸からの採集だったのですが、私は先生方と共に、沖に出て水深100 mから0 mまでのプランクトンを採集しました。うねりがあって大変でしたが、中国から来られた先生と学生もプランクトン採集を楽しんでいたようでした。学生たちはお昼を食べて臨海実験所を出発し、沢根の地層や化石を見に行きました。あっと言う間の三日間。地質科学科は臨海の一番のユーザーです。実習だけでなく、研究でもまた利用していただければと思います。実習お疲れさまでした。(文責:安房田)

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(左)松岡先生による大佐渡の地質についての説明。(右)東京大学の佐々木先生が採集してきた二枚貝の化石。佐渡島の比較的新しい地層には現生種と絶滅種両方の二枚貝化石が含まれているそうです。

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(左)見て下さいこのべた凪。まるで湖のようです。(右)北橋先生による磯生物の解説。先生、マダコはバーベキュー用ですか?(写真:飯田碧)

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(左)陸からのプランクトン採集。松岡先生が手本を見せます。(写真:飯田碧)(右)達者港では3 m近くもあるバショウカジキが水揚げされていました。カジキの特徴である吻は危険なので船上で切られます。かっこいいソードと尾びれが切られると少し不格好ですね。

2015.9.1 公開臨海実習「海洋生物学コース」・新潟大学理学部生物学科「臨海実習I」(8/24-8/29)

秋の気配がただよう8月下旬、公開臨海実習と新潟大学理学部生物学科の臨海実習を合同で行いました。公開臨海実習は、全国の大学から学生個人が申し込みます。東北から近畿まで、色々な都県からの16名が参加してくれました。リピーターもいましたね。ありがとうございます。新潟大学理学部生物学科の9名と合わせてのこの実習は、最も長い5泊6日。内容は、灯火採集、船でのプランクトン採集、シュノーケリングでの磯採集、砂浜海岸でのドレッジ採集、それぞれで見られた生物のスケッチ、ウニの発生、帯状分布調査、発表、実験所スタッフの研究紹介と盛りだくさんです。色々な採集をしたことで、生息場所によっている生物が違うことを実感してもらえたのではないでしょうか。台風による高波でスケジュールの変更はありましたが、当初の予定より多くなった内容をしっかりこなしてくれました。実習生のみなさんは、何日か経つとすっかり仲良くなり、協力して採集、結果のまとめをしていましたね。長い実習とたくさんのスケッチは学生さんも大変ですが、その分、じっくりと生物を観察できたと思います。公開臨海実習は年3回あります。全国の大学生のみなさん、ぜひ佐渡へ来てくださいね。(文責:飯田)

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磯採集(写真:北橋隆史)。(左)水の上の岩にも色々な生物がいます。(右)珍しいウミウシが採集されました。

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(左)IBIS2000でプランクトン採集へ出発。(写真:安房田智司)(右)下谷さんから説明をうけて、砂浜海岸でドレッジ採集です。前日に入った磯とは環境も生き物もずいぶん違いました。(写真:北橋隆史)

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ドレッジ採集(写真:加藤陽一郎)(左)砂の中にも小さな生物が隠れています。(右)サドナデシコナマコも採れました。

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(左)採集以外の時間は、ひたすら生物のスケッチと分類です。(右)一人ずつ生物一種について発表してもらいました。スケッチに加えて、個性的な観察や実験をした学生が多く、聞いていて新しい発見がありました。勉強になりました。

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方形枠での帯状分布調査。台風後の波が残っていて大変そうでしたが、丁寧な調査で沢山の生物を採集していました。グループでまとめて発表もしました。

2015.8.24 東京慈恵会医科大学「海産生物の臨海実習」(8/20-8/22)

お盆の雨から突然気温が下がり、朝晩はすっかり涼しい佐渡。東京慈恵会医科大の1年生7名を対象に実習を行いました。学生さんたちにとっては普段の学習の対象はヒトですが、みんな生き物に詳しく、知的好奇心旺盛でした。実習内容は、佐渡の海の特徴についての講義、岸壁での灯火採集、船でのプランクトン採集と透明度の測定、シュノーケリングでの磯採集、採集した生物の観察とスケッチ、ウニの発生の観察および解剖と、2泊3日の日程に盛りだくさんでした。生物の分類や生命現象についての知識が豊富ですが、実際には見たことがない動物が多かったそうで、よく「生物の図説の通りだ!」という声が上がっていました。図説の内容をきちんと把握しているのがすばらしいですね。海にはほとんど入ったことがない、シュノーケリングは初めて、という学生さんもいるなか、磯採集でたくさんの生物を採ってきていました。スケッチのクオリティも高かったですね。座学とは違う今回の経験を今後の学習に活かしてもらえたらうれしいです。(文責:飯田)

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(左)まずは灯火採集。意外と色々な生物が採れます。(写真:安房田智司)(右)安房田先生による採集された生物の解説。「これは何門でしょうか?」「軟体動物門!」よく知っていました。

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(左)あいにくの曇り空の下、透明度板を使って、透明度を測定。白い板が見えなくなった深度が測定時の透明度です。この日は21.5 mでした。(右)シュノーケリングでの磯採集。あまり沖へ行かない方が生き物はたくさん採れます。(写真:加藤陽一郎)

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(左)安東先生によるウニの体の構造と発生についての説明にみんな興味津々です。(右)実際に卵と精子を取り出します。(写真:安房田智司)

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ウニの発生と採集してきたプランクトンを顕微鏡で観察しました。(写真:安房田智司)

2015.8.19 新潟大学理学部自然環境科学科「環境生物学野外実習B」(8/15-8/19)

つい最近まで今年の夏は暑いと思っていたのに、ふと気がつくと秋の気配。そういえば、立秋も過ぎましたね。まだお盆の最中でしたが、理学部自然環境科学科の臨海実習を行いました。昨年度は学生さんが6名と少なかったですが、今年度は16名とちょうど良い人数でした。これまでと大きく違ったのは、学生さんの有り余る体力。すさまじいテンションで毎日を過ごしました。自然環境科学科の引率の上井先生は海藻の専門家。この実習では、磯採集や灯火採集に加え、海藻の分類と押し葉標本作製、そして方形枠調査をしました。期間の後半は天気が悪いということで、メニューを前倒しでやった結果、先生に課された課題は丸々一日を残して全員全てクリア。そのおかげで方形枠調査について、班ごとに発表をすることができました。発表するとなると、眠いとかやりたくないとか言ってる場合ではなくなります。班のメンバーで協力して、しっかりとした発表をしてくれました。発表後は魚釣りとバーベキュー。楽しい初秋の夜はあっという間に過ぎていったようです。春も公開臨海実習がありますので、学生のみなさん、是非また来て下さい。(文責:安房田)

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(左)北橋先生による佐渡臨海実験所の紹介。(右)上井先生による動物と海藻についての講義。

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少し秋めいてきた空の中での磯採集。ウミウシに加えタツノオトシゴを取ってきた学生がいました。

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(左)海藻押し葉標本作りと(右)方形枠調査。(写真:飯田碧)

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(左)方形枠調査の結果を説明する学生さん。(右)実験所前で釣り方の説明をする下谷さん。アジ、キュウセン、ムラソイなどが釣れました。

2015.8.18 新潟大学オープンキャンパス(8/10-8/11)

お盆前の8月10日と11日の2日間、新潟大学でオープンキャンパスがありました。臨海実験所からも卒論生2名が参加し、臨海実験所について高校生に紹介してきました。今年は天候に恵まれ、暑い日が続きましたが、多くの高校生が来てくれました。昨年と同様、理学部生物学科の実験室の一部をお借りし、ビデオの上映、ポスター、ぬいぐるみの展示、パンフレットの配布を行いました。また、今回は実物のアワビやサザエの殻、コブダイの咽頭歯なども展示しました。これらは実際に触ることができ、海洋生物の魅力について少しでも紹介することができたと思います。オープンキャンパスに参加した高校生は1、2年生が多く、まだ将来どのような道を目指すのか決まっていない生徒もいましたが、みんな熱心にポスターを眺めたり、説明を聞いたりしてくれて、海洋生物や臨海実験所に興味を持ってくれたようでした。2日間に渡り、佐渡に行ったことある人ない人、様々な学生が見学していってくれました。中には九州から来た学生もおり、大学受験に向けて奮闘している様子が伺えました。将来、生物学科や佐渡臨海実験所に来てくれることを楽しみにしています。(文責:伊藤)

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(写真:小黒環)

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2015.8.24 新潟大学公開講座「高校生対象公開臨海実習」(8/9-8/11)

8/9~8/11にかけて高校生向けの臨海実習が行われました。昨年度に続き、宮城県から参加しました小牛田農林高等学校の教員の後藤です。今年度から本実習が新潟大学の公開講座となったことで、新潟県内外から20人の高校生が参加してくれました。私が最も印象に残ったのは、マリンピア日本海の鈴木さんによる分類についての説明でした。「私たちはxxの仲間とかxx類と簡単に使っているが、分類上属まで一緒なのか、科まで一緒なのかでまったく意味が異なる」とのこと。オリジナルの分類表を使ってウミウシとアメフラシの分類について説明してくれました。また、新潟明訓高校の間島先生によるウニの発生実験も大変勉強になりました。実験期間中に受精卵が孵化して泳ぎ出すところも見ることができ、生徒たちは寝る間も惜しんで観察していました。私の学校でもやってみたいところですが、海から遠く、人数分のウニを準備する費用を考えると難しいかもしれません。実習後は生徒と佐渡金山とトキ保護センターを見学して帰路につきました。1年ぶりの佐渡島でしたが、改めて佐渡島の生物の魅力を堪能することができた実習でした。(文責:小牛田農林高等学校教員 後藤智仁)

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(左)ウニの発生実験の様子(写真:安房田先生)(右)マリンピアの鈴木さんによる分類の説明の様子(写真:加藤先生)

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今回はシュノーケリングでかなり珍しい生物が取れました。(左)ユビウミウシ(写真:北橋先生)(右)おそらく、クロニセツノヒラムシ(写真:安房田先生)

2015.8.10 佐渡市理科教育センター「野外(磯の生物)研修会」(8/5)

今年の夏は本当に暑いですね!佐渡は島なので本土よりは2-3℃低いはずなのですが、それでも寝苦しい毎日が続きます。そんな中、佐渡市理科教育センター主催の「野外(磯の生物)研修会」を開催しました。佐渡市内の小学校や中学校の理科教員が海や海の生物について学びます。まずはプランクトン採集から。天気はとても良かったのですが風向きが悪く波が高かったので透明度の測定はできませんでした。おそらくいつも通り20 mぐらいはあったでしょう。姫津漁港内では波も無く、快適にプランクトン採集を行えました。実験室に帰ってプランクトンを観察すると、ケラチウム、放散虫、珪藻、コペポーダなど今回はすごく多様なプランクトンを見ることができました。午後からは磯採集をしました。今年はウミウシが少なく、主役不在でしたが、様々な種類の生物が採集できました。これまで取れたことのないホシギンポも。同じ場所で磯採集しても毎回新しい生物が見つかります。今後の磯採集も楽しみです。理科教育センターの実習にはリピーターがたくさんいます。来年もリピーターさんの要望に沿えるような実習にしていきたいです。(文責:安房田)

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姫津港でのプランクトン採集の様子。(写真:飯田碧)

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(左)飯田先生からマスクとスノーケルの使い方を学びます。(右)磯で採れた動物の観察をしました。(写真:飯田碧)

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(左)これがホシギンポEntomacrodus stelliferです。きれいなギンポです。(右)達者のひまわりがちょうど満開でした。

2015.8.11 こども環境学習会「磯の生き物調査」(8/2)

8月最初の日曜日は、佐渡市内の小学生と保護者の皆さんが、磯の生き物調査に来てくれました。とても良く晴れた暑い日で、シュノーケルを使った磯採集にはもってこいの天気でした。さすが佐渡の小学生たち、「シュノーケルならいつも使ってるよ!」と頼もしくずんずん深い方へ泳いでいく男の子たちもいて、ウミウシ、カニ、貝やウニなど、いろいろな生き物をしっかり捕まえてくれました。午後は、実験所の周りでとれた色や形がさまざまな海藻を使っての、海藻押し葉作りです。紙の上でどの海藻をどのようにアレンジするかに、各人の性格や創意工夫が現れます。最後は、午前中に捕まえた生き物をしっかり観察してスケッチし、一人一人順番にみんなの前で発表してくれました。また来年も、お友達を誘って参加してくださいね!(文責:北橋)

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ウニが採れたよ!深いところでも平気です。(写真:佐渡市役所環境対策課 丹藤雅史氏)

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押し葉作り。どの海藻をどう並べるかが、センスの見せ所!(写真:佐渡市役所環境対策課 丹藤雅史氏)

2015.8.1 ジオサイト実習(8/1)

朱鷺・自然再生学研究センターが窓口となっている、佐渡市民の方対象のジオサイト実習を行いました。ここのところの佐渡は、天気予報がころころ変わるような天候でしたが、当日はよいお天気に恵まれました。内容は、講義、ウニの発生、磯採集と生き物観察でした。講義では、たくさんの質問が出て、受講生の方々の熱心さが伺えました。ウニの発生は、受精とその後の発生が目の前で観察できます。動かない卵から卵割が進んで、プルテウス幼生になると顕微鏡下でも泳ぎ回るという発生が進む様子を実感していただけたようでした。磯採集では、たらい持参の方もいてさすが佐渡市民ですね。採集した生き物は巻き貝がほとんどで、魚やウミウシを追いかける大学生と目の付け所が違うなぁと思いました。これまで以上に佐渡の海の生き物に親しんでいただけたようでよかったです。(文責:飯田)

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(左)まずは安房田先生による佐渡の海と生物の特徴についての講義。講義の最後にはいくつもの質問が出ました。(右)ムラサキウニから卵と精子を取り出します。(写真:安房田智司)

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(左)磯採集では、普段採集している方もいたようで、貝がたくさん集まりました。(右)北橋先生による採集してきた生き物の解説。瓶の中にいるのはホシムシです。普段はなかなかお目にかかれませんね。

2015.7.29 TCA東京コミュニケーションアート専門学校臨海実習(7/21-7/23)

先週は東京から専門学校生が来て臨海実習を行いました。学生さんはドルフィントレーナー専攻、水族館・アクアリスト専攻ということで、海の生き物への関心も高く、充実した実習を行うことができました。しかも、入学した後にすぐに学校でスキューバダイビングのライセンスを取得するため、マスク、シュノーケルはみんな持っており、ウエットスーツを持参した人も多かったです。今月上旬とはうってかわって水温もぐんぐん上昇し、さらに実習生の日頃の行いが良いのか、晴天も晴天。実習には最高のコンディションでした。磯採集、ウニの発生実験、灯火採集、プランクトン採集など定番メニューに加え、今回は真野湾にウミホタルを採集しに行きました。佐渡の砂浜海岸にはウミホタルがたくさんいます。今回も餌を入れた瓶を15分ほど沈めておくだけでたくさんのウミホタルが採集できました。引率の先生は高校生の実習で毎年来られていますが、今回は自分のところのゼミ生を連れてきたのもあって、学生も先生も緊張することもなく、和気あいあいと実習を楽しんでいたようでした。専門学校生が実習に来られるのは初めてでしたが、大学生とはまた違うことを学んでいるので、話を聞いていて新鮮でした。東京には無い非日常を楽しんでいただけたと思います。(文責:安房田)

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夜の海に学生が消えていきそうな写真となっていますが、この桟橋上から餌を入れた瓶を沈めてウミホタルを採集します。

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(左)電気を消すとウミホタルの青白い光が。(右)電気をつけるとさらに怖いウミホタルの姿が(写真:加藤陽一郎)。

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(左)下谷さんによるウニの採卵採精のデモ。(右)どちらが雄でどちらが雌でしょうか?佐渡に来られた方はもうお分かりですね。

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今回は実習船でこばまに行って磯採集をしました。天然の磯が貸切状態です。(左)船に乗る前(写真:加藤陽一郎)。(右)磯で鈴木先生による貝の話を聞く実習生たち(写真:飯田碧)。

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北橋先生が見つけたセトミノウミウシ。じっくり探すと美しいウミウシにも出会えます(写真:北橋隆史)。

2015.7.10 理学部生物学科「系統動物学」(6/30-7/3)

新潟大学理学部生物学科の2年生を主な対象として、系統動物学の集中講義が行われました。今年は農学部からも1名の参加がありました。連日朝から夜までの講義は、講義を行う安房田先生も学生さんもなかなかハードだったのではと思いますが、名前を聞くことも珍しいような原始的な生物から、順々に器官が獲得されて形態が複雑になっていく様を凝縮して学ぶことができたのではないでしょうか。随所に手に取ることのできる生物の標本や、ユニークな映像が登場し、飽きさせない工夫が満載でした。天候がいまいちで、プランクトン採集が実験所の船ではなく岸からになってしまったのは残念でしたが、磯採集や採集した生物での系統樹作成など楽しんで取り組んでくれたのではと感じました。もう少し海に入りたかった、船に乗りたかったと思ったみなさん、ぜひ3年生の実習でまた佐渡へ来てくださいね。(文責:飯田)

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(左)安房田先生による講義の様子。毎日夜も講義でした。(右)天候不順で岸からになったプランクトン採集。始めに説明を聞きます。

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(左)プランクトンネット、上手に投げられたでしょうか。(右)採集したプランクトンをボトルに入れます。

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(左)実習室に持ち帰り、観察とスケッチ。今回は甲殻類の幼生が多かったようです。(写真:安房田智司)(右)磯採集もしました。まだ水が冷たい中、ヒモムシなど見つけにくい生き物も採集していましたね。(写真:加藤陽一郎)

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採集した生物で系統樹を書きました。講義の内容、覚えてましたか?

2015.8.11 東邦大学理学部野外生態学実習I(6/22-6/26)

東邦大学理学部の生物学科2年生達による野外生態学実習も今年で4年目です。今年は学生30名に長谷川雅美教授、講師の土岐田昌和先生、それにTA2名と大所帯での実習となりました。 灯火採集、シュノーケリングによる磯採集、船でのプランクトン採集、港内での海藻付着生物採集、河川の底生生物と森林の土壌動物採集、カサガイとアメフラシの分布調査に、目の前の達者川のアユ生息数調査など、盛りだくさんのプログラムで学生たちは大変だったでしょうが、その分密度の濃い実習が出来たのではないでしょうか。実習の大きな目的は、異なる環境に生息する生物を観察して形態学的特徴や生態がどのように関連しているかを考察するということで、現場での観察と採集した動物のスケッチが重要になります。さまざまな系統群から合計 22種以上の動物をスケッチしなければいけないので、なかなか大変だったようですが、みんな集中して一生懸命課題をこなしていました。(文責:北橋)

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船着場での海藻付着生物採集。たいていの付着生物は色や形を海藻に似せている上にとても小さいので、見つけるのもピンセットで捕まえるのも大変です。

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恒例の達者川のアユ生息数調査。人力での全数カウントです。去年は新しく出来た堰堤のせいでずいぶん数が減っていましたが、今年は去年よりもさらに減っているようです。(左写真:飯田碧、右写真:安房田智司)

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しばらく雨が降っておらず、水量はごく少なめ。この渇水のせいで、川の流れは河口近くの堰堤で完全に途絶えていました。当然ながら、それより上流にはアユの姿は見られず。堰堤さえなければ、細々とでも水が流れてアユは登っていけるのですが…。(写真:安房田智司)

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陸上でのカサガイ分布調査と、海に潜ってのアメフラシの分布調査。アメフラシは思ったほど見つからなかったようです。(左写真:飯田碧、右写真:安房田智司)

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もちろん最後の夜はBBQパーティー!大いに盛り上がりました。(左写真:飯田碧、右写真:安房田智司)

2015.6.2 東邦大学理学部野外生態学実習II(5/26-5/29)

5月26-29日に、農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーションで行われた東邦大学理学部生物学科の野外生態学実習IIに参加してきました。今年は山班 (マイマイとマイマイカブリ) と森川海班 (水生昆虫の分布を決める河川環境要因) に分かれ、佐渡島の生物相とその成り立ち、生物分布、生態系の特徴を理解してもらうことを目的として、野外調査と採集データの解析、発表をしてもらうという流れです。臨海のスタッフは、佐渡ステーションそばの大倉川での実習に、協力教員、オブザーバーとして参加しました。よい天気のもと、河川の環境を調査し、水生昆虫を採集して分類し、データを解析するという作業に、学生のみなさんは終始熱心に取り組んでいました。野外調査から仮説をたてて、統計的手法により検証するという生態学の手法を学ぶよい機会にもなったのではないでしょうか。実習生のみなさん、教員のみなさん、お疲れさまでした。(文責:飯田)

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(左)始めに上流で川での環境測定と採集の方法を習います。(右)慣れるとてきぱきと測定をしていました。(写真:安房田智司)

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(左)魚眼レンズを使って、開空率を計測するための写真を撮影します。撮影者は佐渡ステーションの菅先生。(写真:安房田智司)(右)水生昆虫の分類の説明を受けて、実際に分類していきます。説明は昨年度まで朱鷺・自然再生学研究センターにいらした大脇先生 (現山梨県富士科学研究所)。

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(左)水生昆虫を同定中の学生たち。(右)中流と下流(写真)でも調査を行いました。上流と下流では環境がずいぶん違うのを実感してもらえたようです。

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(左)水生昆虫と環境との関係について、仮説をたてて解析中。(写真:佐渡ステーション 阿部晴恵先生)(右)最後はきちんとまとめて発表していました。(写真:安房田智司)

2015.6.2 新潟大学理学部生物学科  平成27年度 佐渡・臨海実験所新入生研修(5/23-5/24)

生物学科新入生の研修を今年も臨海実験所で行いました。これまでは都合が合わずに来られなかった新入生もいたのですが、今回はなんと生物学科の一年生が全員来てくれました!新潟大学の学生は県内からだけでなく、近隣の福島県、山形県、秋田県、長野県から受験して入る方が多いですが、今年度の生物学科には沖縄県出身の学生までいました。関西までぐらいなら時々いるのですが、沖縄は珍しいですね。めんそーれー。天気も良く、フェリーも快適だったそうで、おきまりのカモメにエビせんサービスをしたようです。エビせんメタボのカモメがいそうですね。そういえば、北海道の水産実験所にいた時に、定置網でもらってきた大量の魚の残り物をカモメにあげたら、いくらでも食べるので面白くてあげていたら、最終的に重すぎて飛べなくなっていましたね。エビせんではさすがに墜落するほど食べるカモメはいませんかね。話が脱線してしまいました。研修では、臨海実験所紹介、臨海実験所の案内、海洋生物との触れ合い体験、そしてメインイベントのイブニングセミナーを行いました。4年生からは大学での勉強の仕方、先生方からは研究者になったいきさつなどをプレゼンしていただきました。研究者になった理由も十人十色。人生何があるか分かりませんね。今年度の新入生は、新大の生物学科を選んだ理由をしっかり持っている学生が多く、将来が楽しみです。皆さん、楽しい大学生活を送って下さい!(文責:安房田)

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(左)まずは、安東先生から臨海実験所と佐渡の海について紹介がありました。(右)イブニングセミナー。小黒君は大学での勉強方法を教授してくれました。(写真:飯田碧)

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(左)北橋先生はサケを追って航海したり、マレーシアで研究していました。スケールが大きいですね。(右)岩崎先生は様々な本に影響を受け、今の研究人生があるというお話をされていました。過去の自分を鮮明に記述できるのは素晴らしいと思いました。

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夕食は恒例の焼き肉パーティーでした。学生さんの自己紹介がなかなかにしっかりしており感心しました。

2015.3.23 生理生態学臨海実習(3/16-3/20)

今年度最後の実習である公開臨海実習「生理生態学臨海実習」と環境生物学野外実習Cを合同で開催しました。公開臨海実習の対象は新潟大学以外の学生、環境生物学野外実習の対象は新潟大学の学生ということで、北は東北、南は九州と日本全国様々な場所から学生が集まり、「お国」話で盛り上がりました。その中でも関西弁は強いですね。どこにいても聞こえてきます(笑)。実習内容は「生理生態学」ということで、主に魚類におけるストレス応答のホルモン調節、色素胞調節から見る魚類の光環境への適応についてを学び、その他ウニの受精と初期発生についても学びました。初日は海洋生物についての講義、夕食の後はバフンウニの受精実験でした。お寿司では高級な寿司ネタですが、ウニのどこを私たちが食べているのか案外知らないものですね。二日目は、外部講師である北里大学海洋生命科学部の高橋明義教授に「光環境と魚類の体色・食欲・成長・ホルモン」について講義をしていただきました。照射される光の色の違いで、ホルモンの量、ひいては食欲までが変化するという研究結果はとても興味深く、魚の研究から逆に自分の生理機能を考えてしまいました。午後からは、二つのグループに分かれてストレス実験とウロコの色素胞実験を行いました。どちらも充実した内容で、学生は一生懸命取り組んでいました。四日目にはこれらの生理学実験について発表を行いました。個性的なスケッチが印象的でした。あっという間の五日間。最終日の夜は遅くまで語り明かしていたようでした。春の実習も楽しいですが、夏は異なる実習内容を提供しますので、学生の皆さん、是非また佐渡に来て下さい!高橋明義先生、大変興味深い講義をありがとうございました!(文責:安房田)

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(左)バフンウニの採卵・採精の様子。(右)高橋明義先生の講義。(写真:北橋隆史)

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(左)ストレス実験の方法について学生に説明する安東先生(右)ストレス実験について発表をする学生。

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(左)うろこの色素胞調節について説明する北橋先生(右)実習に用いた魚。生息場所が違うと体色も色素胞の種類や数も大きく違ってきます。サンマ以外は全て佐渡産。名前分かりますか?

2015.3.9 森里海公開シンポジウム(2/26)

佐渡には森(演習林)、里(朱鷺・自然再生学研究センター)、海(臨海実験所)の3つの新潟大学の施設があります。これまで森里海合同実習や合同新年会などを開催してきたのですが、今回初めて合同シンポジウムを開催しました。シンポジウムのタイトルは、新潟大学佐渡3施設による森里海公開シンポジウム「佐渡から世界へ発信する最新の研究‐自然探求から、自然共生、自然再生へ」です。平日の開催ということで、どれだけの人数が集まるか不安でしたが、一般の方も14名参加して下さり、総勢37名と臨海実験所の講義室が埋まる盛況ぶりでした。3施設はそれぞれ研究内容も目指すところも異なるのですが、先生方の熱の入った発表により、どの研究も大変興味深いものでした。シンポジウム後は、姫津漁港にある新龍館で海産物に舌鼓を打ちながら、歓談しました。今後も3施設がいっそう力を合わせて、新潟大学、そして佐渡を盛り上げていきます。第2回のシンポジウムも楽しみにしていて下さい(文責:安房田)

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森(左)崎尾均先生「水辺林の更新における大規模撹乱の役割 ーハリケーン・台風・土石流・洪水などー」(右)本間航介先生「佐渡島のナラ枯れ後の森はどうなるか」(写真:下谷豊和)

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里(左)永田尚志先生「トキの再導入の最前線:自立個体群の確立への問題点」(右)大脇淳先生「ハンミョウ類から佐渡の生物相の成り立ちを考える ~生息環境の安定性と遺伝的構造の関係~」(写真:下谷豊和)

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海(左)安東宏徳先生「産卵回遊行動を調節する脳のしくみ-月周産卵回遊魚クサフグをモデルとした研究」(右)安房田智司「カジカ科魚類の多様な繁殖戦略とその進化を探る」(写真:下谷豊和)

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最後は参加者全員で記念撮影をしました。大勢のご参加ありがとうございました!

2014.12.1 希少生物シーズン到来!

昨年度からダイオウイカをはじめ、珍しい海洋生物がたくさん発見され続けている佐渡ですが、木々も色づき気温、水温ともに下降する今日この頃。そうです。はるか南から流れ着く生物や深海生物が浅い場所に上がって来る季節がまたやってきました!先月両津の定置などで採集された希少&キュートな生物を紹介します。(文責:安房田)

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11月8日に佐渡市和木の定置網で捕獲されたダイオウイカArchiteuthis dux。翌日の「佐渡さかなまつり」で展示されていました。全長2.6 mと小さめですが、生のダイオウイカと初めての対面。感激しました。

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11月27日に新潟県佐渡地域振興局から提供していただいたクマサカフグLagocephalus lagocephalus。外洋に生息する遊泳性の強いフグだそうです。なかなかお目にかかれない稀な種だとか。実験所の標本にしました。

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10月に両津湾の定置網で採集されたイガグリフグCyclichthys spilostylus。2012年に「さかなクン」が紹介したことで一躍有名になりました。また、先月北橋先生がテレビニュースで解説しました。熱帯域の魚でハリセンボンと同様に佐渡では無効分散だと思われます。揚島遊園でイガグリフグの愛らしい泳ぐ姿を見ることができます。展示期間はわずかかもしれません。見たい方は今すぐ揚島遊園へ!

2014.10.22 理学部生物学科「系統動物学」(10/15-17)

 夏が駆け足で過ぎ去り、10月も半ばになって臨海実験所の周りもあっという間に秋本番といった感じです。そろそろストーブの欲しくなる頃ですね。さて、先日は新潟大学理学部生物学科の2年生+αが系統動物学の授業を受けに実験所にやって来ました。ほとんどの学生は、佐渡にやってくるのは去年5月の新入生オリエンテーション以来になりますね。あいにくの台風19号の接近のせいで開始日を一日遅らせての短縮スケジュールになったので、講義を担当する安房田先生は大変だったようです。しかし、ビデオやおまけネタなどをはさみつつ、単細胞生物から系統樹をたどりながら動物系統群を説明していく講義はとても分かりやすく、進化で次第に体の構造が複雑さを増したり、はたまた寄生生活によって消化管すらも失ってしまう様子が2日間の講義にぎゅっと濃縮されていました。
 さらに、今回は特別に、アメリカSan Francisco State Universityから共同研究で臨海実験所に来ていたKaren D. Crow先生にも、魚の形態の多様性を進化・形態・遺伝子の観点から紹介していただきました。Evo-Devo (Evolutionary Developmental Biology) は近年注目を集めている研究分野ですが、私もちゃんと聞くのは初めてで、色々勉強になりました。全編英語による講義ということで、学生さんには少々ハードルが高い面もあったとは思いますが、間違いなくいい刺激になったでしょう。
 今回は講義主体で、磯生物やプランクトンは我々が前もって採っていたものをさらっと見てもらうだけでしたが、来年の臨海実習では実際に磯に入って自分で採集をしてもらいますし、観察の時間もたっぷりあります。楽しみにしていてください。(文責:北橋)

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安房田先生による講義の様子。

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Karen D. Crow先生による魚の形の多様性と遺伝子の進化についての特別講義。

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食堂での焼肉パーティー。

2014.10.22 新種のナマコ「サドナデシコナマコ」のお披露目会(10/7)

佐渡市真野湾の沢根海岸の砂泥中から採集されたナマコが新種として9月に学術雑誌に記載されました。「サドナデシコナマコ」(学名 Scoliorhapis dianthus)と名付けられたこのナマコの報道関係者向けお披露目会が10月7日に臨海実験所で行われました。サドナデシコナマコは全長5 cm程度の棒状で、体がうすいピンク色をしており、管足を持たない無足目に分類されます。口に10本の3-5 mmの触手があり、その触手にそれぞれ12本の突起を持つことが、今まで知られていた無足目のナマコにはない特徴になります。またナマコの分類形質の決め手となる骨片の形状も既知のナマコとは異なります。当日は、佐渡島内の報道関係者が実験所に訪れ、発見者の一人である野崎眞澄新潟大学名誉教授(前所長)の説明を興味深げに取材して行きました。(文責:下谷)

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サドナデシコナマコの説明をする野崎眞澄新潟大学名誉教授。佐渡に駐在する多くの報道関係者が取材に訪れました。(写真:安東宏徳)

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サドナデシコナマコ。体が透明なので、水槽で飼育して体内の砂を排出すると内蔵の様子を観察することができます。

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サドナデシコナマコの骨片。炭酸カルシウムでできた微細な骨片は体壁中に散在し、網目状の円盤形やボタン型、錨型等があり、種によって異なり分類の指標となります。

2014.10.22 名古屋大、東大、新潟大合同佐渡海洋生物調査(9/29-10/3)

9/29-10/3に名古屋大の伊勢先生、東大の泉さんが来佐渡し、揚島水族館の佐藤さん、臨海実験所の下谷さん、上松さん、私のメンバーで佐渡の海洋生物調査を行いました。今回の大きな目的は、カイメン分類の専門家である伊勢先生に佐渡の海のカイメン類相を調べていただくことでした。実は日本海のカイメンは浅いところにいるものですら名前が分かっておらず、伊勢先生も調べがいがあります。太平洋側で普通に見られるムラサキカイメンやダイダイイソカイメンは佐渡にはいないということが分かりつつあります。最近、カイメンの中に棲むイソギンチャクがいることも分かってきており、泉さんは主にそのイソギンチャクを探しにきました。私は、上松さんと主に研究対象であるカジカを採集しました。宿根木ではかなりの数のカジカが採集でき、充実した調査となりました。海の生物は名前すらまだまだ分からないものだらけ。今後も様々な分類群の専門家と共同して、新しいことを発見したいと考えています。(文責:安房田)

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調査メンバー。左から伊勢先生、下谷さん、上松さん、佐藤さん、泉さん。初日は北夷で潜水しました。

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2日目の宿根木では大量のカタクチイワシが。それを追ってマダイが。弱っていたカタクチイワシをあげるとこの通り。ナイスショットですね。(写真提供:東京大学大学院生 泉貴人さん)

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マニアック生物を一挙公開。(左)カイメンの一種。(右)ニホンクモヒトデのアルビノ個体。レアです。

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(左)オビアナハゼの雄。(右)フタスジカジカ。3センチ。これで親個体です。

2014.9.22 佐渡市子どものための科学祭り(9/21)

「佐渡市子どものための科学祭り」が開催され、臨海実験所では「海藻押し葉標本作り」を担当しました。海に入っていても普段は風景にしか見えない海藻も、実際に手に取って見てみると、その形や色が多様なことに驚かされます。さらに押し葉にすると美しいアートに生まれ変わります。子どもたちは思い思いに海藻を紙の上に並べ、芸術品を作り上げていました。乾燥まで3日間かかります。出来上がりが待ち遠しいことと思います。参加者は小・中学生を想定していたのですが、幼稚園や保育園の子もいて、教えるのがなかなか大変でした。でも皆さん楽しんで帰って行ったようでした。佐渡は海藻大国。食べるのも良いですが、押し葉標本もなかなかのものですよ。家庭でもできますので、是非挑戦してみて下さい。(文責:安房田)

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まずは海藻選びから。今年は10種の海藻を用意しました。

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選んだ海藻をケント紙の上にきれいに並べます。

2014.9.22 山形大学生物学科臨海実習「臨海実習I」(9/16-9/20)

夏の臨海実習シーズンの最後を飾るのは参加人数の最も多い山形大学生物学科の実習です。教員、TA、学生含めて総勢39名です。宿泊室も満杯となりました。学生は、入学してようやく半年の一年生。実習の課題をこなすことも大事ですが、共同生活でお互いの親交を一気に深め、より充実した学生生活を送ってもらうことも実習の大きな目的です。初日は、まず半澤先生の講義から始まりました。パラオの刺胞動物を中心に、海洋生物の進化を丁寧に説明していただきました。系統関係を調べるには遺伝子全盛の時代になってきていますが、遺伝子で全てが分かるかというとそうでもないみたいです。動物の系統樹もまだまだ書き換えられそうだとつくづく感じました。2日目からは磯採集、灯火採集、ウニの発生実験、プランクトン観察と実習ではおなじみのプログラムでした。一日に実習が一つぐらいと時間にゆとりがあり、大学一年生にとってはちょうど良いスケジュールでした。今回は、山形大学の先生方やTAの方が指導してくれたので、私たちにとっても勉強になることが多かったです。私に取っては顕微鏡の操作方法やウニの精子の保存方法、プランクトンネットの投げ方など、だれにも教えられていないことが特に勉強になりました。学生は、最終日、ノンアルコールでもかなり夜更かしをしていたみたいです。生き物のことだけでなく学生同士のこともたくさん知ることができて、学生にはたくさんの収穫があったことと思います。引率の先生方、TAの皆さん、学生さん、お疲れさまでした!また来年もお待ちしております!(文責:安房田)

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スノーケリングで採集された動物の説明を聞く学生たち。ヒモムシ、ヒラムシ、ホシムシ。初めて聞く名前のものばかりだったと思います。

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ウニの発生実験の説明を聞く学生たち。水温と日長のコントロールで繁殖期を過ぎたムラサキウニからも、精子や卵をたくさん採ることができました。

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海に向かって「ぴよーん!」。陸からのプランクトン採集です。

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実習船に乗ってプランクトン採集も行いました。どうです、この海と空の青さ!

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ケラチウムはプランクトン採集の常連ですが、ケラチウムの体から鞭毛が伸びるのを見たのは初めてでした。いつも見ているようで見ていないんですね。観察力不足を実感しました。

2014.9.16 森里海実習(9/8-9/12)

 自然環境科学科の翌日から森里海実習を行いました。もともとは長野大学環境ツーリズム学部「水環境学ゼミナール」が発端となり、2011年から里と海の実習を行っていました。昨年から公開臨海実習と合同で行い、とても好評だったので、今年から新潟大学個性化科目「森・里・海フィールド実習」とも合同で、しかも一日増やして佐渡の森里海を全て学んでもらうという、なんとも贅沢な実習を企画しました。学生の人数も29名と大人数。北は北海道、南は関西。海の有る県、無い県、方言も様々、趣味も多種多様で、生物多様性を学びに来た学生さんの多様性も半端ではありませんでした。
 まず、初日は大脇先生による「里」の講義から始まりました。トキの生態や保全、森里海のつながり、生物多様性の維持など、専門を活かした講義で私もとても勉強になりました。これらの知識を踏まえて、二日目からはキセン場にあるビオトープでの水生生物の採集、野生復帰したトキの観察、サドガエルの観察を行いました。天気も良く、運良くトキも見れ、滑り出し好調です。その後は、臨海実験所に移動し、灯火採集を行いました。ここでも好調は続き、タツノオトシゴが網に入ると、みんなの歓声があがりました。三日目は、お決まりの磯採集に加え、川での魚類採集を行いました。課題の一つとして、森と海で採集した生き物の名前をリストアップを課していました。海の生物を見るのが初めての人もおり、同定にかなり手こずっている人もいましたが、長野大+他大学合同班のチームワークで、ほぼ正しい同定が出来ていることにこちらもびっくりしました。四日目は朝から演習林に移動し、異なる様々な環境に生息する植物を観察しました。古代杉や風衝地の植生など、佐渡特有のものばかり。学生もとても満足している様子でした。演習林から戻った後は、佐渡ステーションで崎尾先生の講義です。疲れも見られましたが、話は実習生を惹き付けるような内容で、最後までしっかり勉強していました。実習の締めくくりはバーベキュー。肉や野菜だけでなく、海産物もたくさんあり、実習生も満足の様子でした。
 怒濤の5日間。今回は人数が多かったために、私の仕事はまるでツアーコンダクターのようでしたが、実習生の楽しんでいる姿を見ると、夏の実習疲れも少し和らぎました。長野大学の高橋先生をはじめ、演習林、朱鷺・自然再生学研究センターの先生方、スタッフの皆様お疲れさまでした。来年もさらに森里海実習をグレードアップしていきますので、全国の大学の皆さん楽しみにしていて下さい。(文責:安房田)

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(左)大脇先生の講義。里地・里山の環境と生物について学びます。(右)ビオトープでの動物採集。ヤゴやサンショウウオなど多様な生物の生息地となっています。

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(左)磯採集の様子。秋めいてきました。(右)達者川での魚類採集。ウキゴリや産卵期間近のアユが採れました。(写真:北橋隆史)

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(左)佐渡のヒトデ大集合。(写真:北橋隆史)(右)「わーい!」

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(左)これぞ、古代杉。(写真:北橋隆史)(右)風衝地は常に風が吹いているそうです。(写真:演習林 阿部晴恵先生)

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(左)崎尾先生の講義。佐渡の森の魅力がとても良く分かる講義でした。(右)最後の日は大野亀の植生について学びました。

2014.9.8 新潟大学理学部自然環境科学科「環境生物学野外実習B」(9/3-9/7)

今週は地質科学科、自然環境科学科と新潟大学理学部の実習が続きました。それぞれの学科の特色を活かして、実習内容も少しずつ変わります。地質科学科では、佐渡の地層や化石見学と臨海実習が組合わさります。自然環境科学科では、海藻の種分化や系統進化の研究を専門とされている上井先生が実習を担当し、臨海実習では、動物以外にも海藻の分類と押し葉標本の作成を行います。予報では、あまりすっきりしない天気とのこと。天気予報を毎日チェックしながらの実習となりましたが、灯火採集、磯での動物、海藻採集、プランクトン採集、方形枠調査と全ての実習内容を全て行うことができました。今回の学生さんは、6人と少なかったですが、生き物が大好きな人たちが集まりました。特にアメフラシは大人気。暇があったらアメフラシを愛でに行くというぐらい、アメフラシに夢中でした。私たちには難しい海藻の同定も、上井先生の手にかかるとさくさく進みます。学生も海藻標本の種名同定、押し葉標本を一日で終わらせました。学生は、最終日の方形枠調査もチームワークで時間内に終わらせ、バーベキューを心置きなく楽しんでいたようでした。自然環境科学科の皆さん、出不精になっていませんか?実習では、普段の座学では得られないことがたくさんあります。友達を誘って、春と夏の実習に是非お越し下さい。(文責:安房田)

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まずは上井先生の講義です。海藻やプランクトンなども含め、海洋生物の多様性と進化について学びます。

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海藻の同定。切片を作成して中の構造を見ないと分からない種もいます。

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方形枠調査の様子。うねりがあり、体の固定が難しかったですが、なんとか枠内の生物を採集できました。

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(左)普段の磯採集では見ない陸と海の境の生き物が採集できるのが方形枠調査の魅力です。(右)海際の岸を水のあるところまで掘り返すと、そこにしかいない生き物が。これはヒメアカイソガニです。実験所の標本リストに載っていないものでした。

2014.9.3 新潟大学理学部地質科学科「海洋生物学実験」(8/31-9/2)

ミンミンゼミの鳴き声と秋の気配とのミスマッチ。今年は秋の訪れが本当に早いです。さわやかな秋晴れ?の中、理学部地質科学科の臨海実習を行いました。引率の地質科学科の先生方は、主に化石を研究対象としています。過去の地層には、種は違えど現世のものと同じ分類群に入る生物が化石化して発見されます。化石種が生息していた当時の環境を知るためには、現世種の形態や生態を詳細に調べる必要があり、研究内容は生物にとても近いのです。そのためか、地質科学科の学生は海の生物に対する関心が高く、短い期間でしたが、集中して実習に取り組んでいました。磯採集では、採集方法をまとめたビデオをしっかり見てくれたようで、石の裏にいるクモヒトデ、ヒザラガイ、水際ぎりぎりにいるカメノテやカサガイ、海藻上のアメフラシなど、ビデオにあった4つのステップを全て実行してくれていました。翌日のプランクトン採集では、普段磯採集を行っている場所で、船ではなく陸からネットを投げてプランクトンを採集しました。それでも、泳ぐ放散虫やケラチウムなど、多種多様なプランクトンが採れました。天候にも恵まれ充実した実習となりました。(文責:安房田)

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晴天で凪。絶好の磯採集日和でした。

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プランクトンネットを投げている様子(写真:北橋隆史)。

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(左)アカヒトデ、(右)ミサキヒモムシ。レアというほどではないですが、実習で採集できる人はなかなかいません。

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バーベキュー前には、美しい夕日が見れました。

2014.9.1 東京医科歯科大学臨海実習「ウニの発生と海産生物の観察実習」(8/27-29)

8月27日-29日に東京医科歯科大学の臨海実習を行いました。医学部や歯学部の学生ということで、生物を学んでいない学生も多いことから、教える側としてはいかに興味を持たせるかを考えさせられる悩ましい実習です。そんな心配とは裏腹に、今年度の学生はとっつきも良く、灯火採集、プランクトン採集、磯採集、ウニの発生実験を楽しんで学んでくれたようでした。東京で普段暮らしている学生には、海の中の生物は新鮮に写ったことと思います。臨海実習での経験が、医学や歯学の分野に役にたってくれることを願います。引率の先生方もお疲れさまでした。次回の来佐渡お待ちしております!(文責:安房田)

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岸壁での灯火採集は、磯採集ではなかなか採集の難しい魚がたくさん採れます。フグやタツノオトシゴまで、多彩な顔ぶれが揃います。

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11人の選抜メンバーでプランクトン採集に行きました。

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安東先生のウニの解剖のデモに興味津々!ウニは口まで五放射相称となっています。

2014.9.1 理学部生物学科&他大学公開合同臨海実習(8/17-8/22)

8月17日-22日に生物学科の臨海実習(臨海実習I)と全国の大学生対象の公開臨海実習(臨海実習II)を合同で行いました。臨海実験所の実習の中でも、本命ともいえる生物学科3年生向けの臨海実習。この実習に参加して、生物学科から臨海実験所に卒業研究に来る人も少なくありません。5泊6日と一番長い実習ですが、その分海に入る回数も増えます。灯火採集から始まり、磯採集、船でのプランクトン採集、砂浜海岸でのドレッジ採集、磯での方形枠調査と盛りだくさんの内容でした。今年からの新企画は、公開セミナーでした。宮崎大学から1名、新潟大学から2名の講師を招いて、ご自身の最新の研究を紹介していただきました。どの発表もとても興味深く、実習生にとっても貴重な体験になったと思います。また、昨年度から生物学科の臨海実習と公開臨海実習を抱き合わせることで、異なる大学の学生間の交流促進を目標としていますが、この目標は達成できているようです。特に、普段話をすることのない他大学の人たちと交流できたことでとても刺激になったと学生は言っていました。今後も新しいアイデアを導入して、実習内容の充実を図りたいと思っています。新潟大学および全国の大学生の皆さん、一度は佐渡に来ないと人生損していますよ!(文責:安房田)

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「雪の日」の灯火採集のように見えますね。雨の日だとこんな写真が撮れるのにビックリ!

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(左)宮崎大学・農学部・海洋生物環境学科の内田勝久先生の発表の様子。(右)新潟大学・理学部・生物学科の井筒ゆみ先生の発表の様子

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新潟大学・理学部・自然環境科学科の藤村衡至先生の発表の様子。先生方、興味深い発表をありがとうございました!

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美しい生物や触り心地の良い生物(左)、さらには、奇怪な生物(右)。そんな生き物たちに出会えるのが佐渡の臨海実験所です。

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ドレッジ採集の様子。イイダコやヒメコウイカなど、滅多に採集できない生き物も採れました。

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方形枠調査の様子。波が高くて調査は大変でしたが、磯生物の帯状分布がはっきり分かるようなデータを得た班もいました。

2014.8.18 新潟大学オープンキャンパス(8/11, 12)

新潟大学のオープンキャンパスに参加し、臨海実験所を高校生に紹介してきました。ついてないことに、台風が新潟に最も接近する日。いつもは日本海まで来ない台風がまともにやってきます。そのせいか私の参加した初日は、申込者数よりも来場者数は少なめでした。それでも大学受験を控えた高校生たちは、真剣そのもの。高校生自身だけでなく、親も熱心です。臨海実験所は、理学部生物学科のスペースをお借りしてパネル展示とビデオ上映、そしてぬいぐるみ展示やパンフレット配布を行いました。海洋生物に興味のある高校生も多く、パネルの説明も熱心に聞いてくれました。相変わらず、西山さん(卒業生)のぬいぐるみも人気。ぬいぐるみの配置がどんどん変わっていきます。結局、最初から最後まで、それなりに人がやってきて、あっというまにオープンキャンパスの初日は終了しました。私は、行きの朝一のフェリー(朝5時起き!)で酔い止めを飲んだのが駄目だったのか、オープンキャンパス後は恐ろしいくらい眠く、帰りのフェリーもぐっすりでした。生物学科や臨海実験所にさて何人来るか、将来が楽しみです。お待ちしております!(文責:安房田)

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臨海実験所の紹介をした部屋の全景。顕微鏡覗いたり、カエルと触れ合ったり、生物学科の研究室も様々な工夫を凝らしています。ここは動物ゾーン。隣の部屋が植物ゾーンでした。動物も植物も両方勉強できるのが新大生物学科の良いところですね。(写真:理学部生物学科 伊東孝祐先生)

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高校生にパネルを説明します。私はえらそうに座って説明。これも酔い止めの影響か!?(写真:伊東孝祐先生)

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2日目は北橋先生が臨海実験所を紹介しました。台風も過ぎ、来場者数もかなりあったそうです。北橋先生、お疲れさまでした!(写真:伊東孝祐先生)

2014.8.18 新潟県内高校生公開臨海実習(7/31-8/2)

 高校生向けの臨海実習が7/31~8/2に行われました。昨年度は学生として実習に参加していましたが、今年度は高校生の引率教員として実習に参加しました。3日間とも晴天に恵まれ絶好の実習日和となり、シュノーケルによる磯採集や灯火採集、プランクトンやウニの発生観察など、予定されたプログラムを全て行う事ができ、充実した実習となりました。
 今年は、引率の教員となったので、初日の朝の打ち合わせから参加し、実習に参加するだけではなく、運営方法や安全管理など、実習を管理する側の視点も学ぶことができました。また、教員としては、マリンピア日本海のスタッフによるペンを用いた分類方法の教授法が大変参考になりました。マジックペンやボールペンなどをグループ分けさせることによって、擬似的な分類法を体験させる方法です。分類学は実物の生物が無いと体験させることが難しいのですが、身近なものを用いた教授法に目からウロコが落ちる思いです。是非授業でも参考にしたいです。
 また、私個人としては、現在の勤務校が海から遠いこともあり、久しぶりに海に入ることができたのが嬉しかったです。シュノーケリングでは、アサヒアナハゼ、アヤアナハゼ、キヌカジカ、キリンアナハゼ、サラサカジカの5種類のカジカを採取することができ、研究室の後輩に良い姿を見せることができました。
 今年は参加した高校生が4名と残念ながら少なかったですが、その分落ち着いた実習ができました。参加した高校生たちにとってはマンツーマンで指導を受けることができ、逆に良かったかもしれません。とはいえ、さすがに4人は少なすぎるので来年はもっと多くの高校生に参加して欲しいです。(文責:小牛田農林高等学校教員 後藤智仁)

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採集したカジカ。左からキヌカジカ、アヤアナハゼ、アサヒアナハゼ(写真:安房田先生)。

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灯火採集の様子。キヌカジカやナマコ、ヒラムシなど多くの生物が捕れました。(写真:安房田先生)

2014.8.5 佐渡市理科教育センター「野外(磯の生物)研修会」(8/3)

佐渡市理科教育センター主催の「野外(磯の生物)研修会」を8月5日に臨海実験所で実施しました。受講生は、佐渡市の中学生教員です。佐渡は快晴が続きます。午前中は実習船アイビスに乗ってプランクトン採集、午後は黒島で磯採集をしましたが、風だけでなく水も生温い一日でした。講義のとき、佐渡の海は透明度が高いといつも説明しますが、実際に透明度が高いときはプランクトン量も少ないですね。数は少なかったものの、顕微鏡を覗くと、それでも多種多様なプランクトンを観察することができました。今回の受講生の中には、教員の子供さんも参加してくれていました。なんでも海でウミウシを採集したかったらしく、磯採集のときに「ここにサザエがいるよ」と教えてあげたのですが、「でも、ウミウシが見つからない」との返事が。そうなると、臨海実験所教員のプライドとしてもなんとかウミウシを採集させてあげないといけません。終盤にやっとのことでシロウミウシを見つけ、その生徒に教えてあげました。生徒は、ライフジャケットを脱いでまで、一生懸命ウミウシを採集しました。いやぁ、採れて本当に良かったです!毎回、同じようなスケジュールをこなしていても、いつも違うドラマが待っていますね。まだまだ実習シーズンは前半戦ですが、今後の実習も楽しみです。(文責:安房田)

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実習船アイビスで沖に向かいます。マグロやブリが入る定置網は目と鼻の先です。

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肉眼ではホコリにしか見えないものが、顕微鏡を覗くとこの通り。これはケラチウムの一種です。

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放散虫の一種。

2014.7.30 佐渡市こども環境学習会「磯の生きもの調査」(7/27)

佐渡市環境対策課主催のこども環境学習会「磯の生きもの調査」を7/27に行いました。佐渡市の小学生4, 5, 6年生が臨海実験所で海のことについて勉強します。前日の青山学院高等部の実習は、最高に良い天気だったのに、学習会当日の海は早朝から荒れ模様。南西の風が強く、波も3メートルと達者海岸は冬のような大荒れとなってしまいました。これではシュノーケリングは出来ないということで、ウニの解剖と発生実験に切り替えました。佐渡に住んでいても、ウニに触ったことのある子供は数名だけ。生きているウニを触るだけでテンションが上がります。小学生に受精のことを教えるのはなかなか難しいと感じましたが、大学生と同じように、卵と精子をウニから取り出し、卵割も観察できました。顕微鏡も上手に使いこなせていました。午後からは、海藻押し葉作り、スケッチ、発表会を行い、学習会を終了しました。特に印象に残ったのはスケッチです。大学生顔負けの上手さで、しっかりと特徴をとらえていました。今年は海に入れなくてとても残念だったので、来年また参加していただけたらと思います。(文責:安房田)

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ムラサキウニから卵と精子を取り出します。時期が良かったのか、どの個体からもたくさん卵と精子が取れました。

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午後からは海藻標本です。緑藻、褐藻、紅藻をうまく組み合わせると、芸術的な作品ができあがります。

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一生懸命スケッチする子供たち。ヒトデが起き上がる行動を発見した子供やウミウシの口の場所を見つけた子供もいました。大学生顔負けのセンスです。

2014.7.30 青山学院高等部理科部臨海実習(7/25-7/26)

青山学院高等部理科部(本当はライフサイエンス部?)に今年も来ていただきました。昨年度は磯採集の半日だけでしたが、今年度は宿泊もして、実験所での合宿を楽しんでいただきました。メニューは、灯火採集と磯採集でした。灯火採集では、今年初のタツノオトシゴが採集できました。小さい個体でしたが、独特の形と泳ぎは、生徒の注目を集めるには十分です。翌日の磯採集は、今年一番の暑さで水に入るまでは暑かったですが、水に入るとひんやり。佐渡の水がぬるくなるのは8月に入ってからですね。でも、かんかん照りのこの日はとても快適に磯採集できました。青山学院高等部理科部の生徒たちは、実習に参加するグループの中では、元気さピカイチです。磯採集の後は、ナマコやウニ、魚の解剖をしたりと、海の生物を思い切り楽しんで帰りました。また、来年もお待ちしております!(文責:安房田)

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夕食は定番のカレーライス。佐渡の米との相性は抜群!

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灯火採集では、タツノオトシゴだけでなく、ヒカリウミウシやミノウミウシも採集できました。

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青い空と透明度の高い海。佐渡の夏はこうでなくっちゃ。

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ナマコの解剖に挑戦。その前に名前を調べます。先生からは、「名前を当てたらアイスをおごってあげる」との一声が。生徒のやる気もがぜんあがります。

2014.7.8 第9回佐渡島フィールド実習 「岩礁海岸帯の生物多様性」(7/5)

今年の実習は天候に恵まれ、実習シーズンも順調な滑り出し。佐渡市民を対象とした佐渡島フィールド実習もさわやかな一日となりました。内容は、講義、ウニの発生実験、磯採集と、一日でたくさんのことを学べる実習です。講義では、動物の系統について学びました。座学の重要性はフィールドに出たときに分かります。ウニの発生実験では、受精、卵割、プルテウス幼生を観察しました。腕の伸びたプルテウス幼生はかっこいいですが、写真がないのが残念!磯採集では、人数が少ないにも関わらずたくさん採集できました。さすが、佐渡市民!みなさん泳ぐのには慣れています。中には浮き輪を浮かべて、そこに採集物を入れる網をぶら下げている方がいました。浮き輪の使い方一つで考えさせられる磯採集でした。今回は、いつもたくさん取れるシロウミウシが見つかりませんでした。スター選手の不在は、ワールドカップだけでなく、実習にも影響しますね。明日からの準決勝楽しみです!(文責:安房田)

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ウニの採卵の様子。卵が出てきました!(写真:朱鷺・自然再生学研究センター 特任准教授 大脇淳)

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顕微鏡初心者の方も多かったですが、卵、精子、卵割、幼生、全てのステージを観察できました。

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佐渡の夏はとっても爽やか。天気が良いと磯採集のテンションも上がります。(写真:安東宏徳)

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磯採集で採れたヤドカリ。何種類いるか分かりますか?

2014.7.2 東邦大学生物学科 野外生態学実習I(6/23-27)

今年で3年目、東邦大学生物学科の長谷川雅美先生率いる生物学科2年生の実習です。昨年度は天候に恵まれず予定していた実習プログラムの変更を余儀なくされましたが、今年は野外実習にはもってこいの天気でした。メニューは、灯火採集、プランクトン採集、シュノーケリング採集、海藻の付着生物採集、定置網の漁獲物調査でした。異なる環境の生物を採集し、スケッチすることで、それぞれの生物の形態的特徴と生態や生息環境との関連性を考察することが大きなねらいです。実習生に課されたスケッチは30種とやや多め。苦労している実習生も多かったですが、生き物のスケッチの講義を東邦大学で受講したらしく、みなさんスケッチがとても上手でした。アユのカウントも今年で3年目。この間に、達者川の河床は人工河床に変わり、河口そばの海岸には堤防ができ、自然の姿がだんだん失われてきています。昨年、一昨年のデータと比べると、今年はアユの個体数が半減していることが分かりました。直接の原因が河川や海の改修工事かどうかは分かりませんが、「手つかずの離島佐渡島」を残すためには、環境への配慮がもう少し必要かもしれません。(文責:安房田)

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達者川では毎年恒例のアユのカウントです。佐渡の川は河口でもこの程度の規模のものがたくさんあります(左)。まずは下見。上流に向かって歩きます(右)(写真:北橋隆史)。3年前までは天然の河床だったのに、今ではこのような姿に。

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さらに上流に進むと行く手を阻む堰堤が(左)。これではアユは遡上できません。堰堤下の深みには大きなイワナがいました。アユのカウントは実習生みんなで行いました(右)(写真:北橋隆史)。

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海藻を採集して、海藻上で暮らしている生き物を調べました。ワレカラ、ヨコエビ、巻貝、コケムシなど、少しの海藻を調べるだけでたくさんの生き物が見つかります。

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今年は、達者漁港に水揚げされた魚についても調べました。目の前の定置網にマグロが入ります。この写真、魚の大きさお分かりでしょうか?シイラが1 mぐらい。ということは、他の魚もビッグサイズ!(写真:北橋隆史)

2014.6.2 東邦大学生物学科 野外生態学実習II(5/26-30)

農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーションで行われた東邦大学生物学科の野外生態学実習IIに協力教員として参加してきました。森里海がコンパクトにまとまった佐渡島ならではの実習で、河川内での水生昆虫の分布と河川環境要因の調査を通じて、森里海のつながりについて学ぶことが目的です。今年は天候も良く、野外調査にはもってこいでした。実習生の人数は少なかったですが、みんなで協力し、真剣に取り組んだおかげで、野外調査、分類作業、データのまとめは、とても速かったように思います。調査内容は、教員が毎年試行錯誤して、今年で三度目の正直。私としても、ようやく思っていた結果が少し出せたと思っています。来年度もさらにグレードアップした実習となるように、臨海実験所からも引き続き協力したいと思います。実習生の皆さん、教員の皆さんお疲れさまでした!(文責:安房田)

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下流での開空度測定の方法を教員から学びます。まず、魚眼レンズをつけたカメラで「空」を撮影。その後は...

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上流での水生昆虫採集の様子(左)と分類作業(右)。実体顕微鏡のレンズの向こうには水生昆虫ワールドが広がっています。

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水生昆虫の捕食者となる魚類の採集の様子(左)。なんと、網では捕獲の難しいイワナを採集することができました!イワナは中流の大きな岩の陰に潜んでいました(右)。

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最終日の朝は成果発表会。生態学の面白さと難しさを実感できたと思います。

2014.5.20 新潟大学理学部生物学科  平成26年度 佐渡・臨海実験所新入生研修(5/17-18)

昨年度から始まったこの企画。新潟大学に入学したばかりの生物学科の新入生に、佐渡にある臨海実験所を紹介するとともに、共同生活をすることによってお互いの親睦を深めようというのが目的です。臨海実験所では、所長からの実験所の概要説明の後、所内見学、そして海の生き物との触れ合いタイムなどがありましたが、何と言ってもイブニングセミナーが一番のメインイベントだったのではないでしょうか。まず、教員2人から、「なぜ大学の先生になったのか?」、「なぜ生物学を教えているのか?」、経歴を体験談とともに紹介していただきました。これは、学生の皆さんに限らず、教員でも聞く機会の滅多に無い、とても貴重なお話です。人生山あり谷あり。教員になるのもかなり大変な道のりです。「人とのつながり」は本当に大事ですね。学部4年生や大学院生からは、単位の取り方、教職課程について、また研究室や大学院の志望動機の話を聞くことができました。とても参考になるお話だったと思います。新入生の皆さんは、イブニングセミナーの話をときおり思い出しながら、大学生活、そして生物学を4年間楽しんでくださいね。所員一同、次回の来所をお待ちしております!(文責:安房田)

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イブニングセミナーの様子。新入生は先生の話を熱心に聞き入っていました。

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見た目が気持ち悪いクモヒトデもこの通り。さすが生物学科ですね。

2014.5.20 野崎真澄教授退職記念祝賀会を行いました(4/26)

昨年度で退職された野崎先生をお祝いする祝賀会を行いました。佐渡島内の方や学会関係の方、先生がご指導された学生の方など、総勢50名近くの方々にお集まりいただきました。講演会では、これまでに野崎先生が歩んでこられた軌跡についてお話をしていただきました。"Study nature"という先生のお言葉を忘れずに勉学に励みたいと思います。懇親会は、加茂湖と海を一望できる会場にて、ご参加いただいた方から先生へのメッセージを頂きました。多様な所属や職業の方がいらっしゃっており、野崎先生のこれまでの活動の幅の広さをうかがうことができました。祝賀会終了後の二次会にも多くの方にご参加いただき、最後まで大変な賑いとなりました。野崎先生をはじめ、皆様に楽しんで頂けていたら幸いです。最後になりましたが、野崎先生、ご退職おめでとうございます。今後もお時間のある時に臨海実験所にお立ち寄りいただき、海について、生物についてご教授頂けたらと思います。今後の野崎先生のご健勝と益々のご活躍をお祈りしております。(文責:石川)

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講演会では、これまでの野崎先生の研究についてお話し頂きました。スライドは、ヌタウナギの紹介ビデオです。初めてヌタウナギを見た時と食べた時のことは忘れられません。

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祝賀会にて、先生の思い出を写真とともに紹介して頂きました。

2013.10.16 山形大学臨海実習(9/17-9/21)

9月の半ばに入ったところで4泊5日の日程で山形大学生物学科の臨海実習Ⅰが行われました。なんでも、これは一年生の必修科目らしく(他大学の施設での科目なのに必修とは珍しい!)、学生は、その場で解剖器具の購入をして、実際にウニの解剖に用いました。解剖器具の購入、というと自分としても大学に入学した頃を思い出します。さて、実習期間中は少なくとも1日は雨の日があるという場合が多いのですが、今回は本当に晴天に恵まれ、まさしく野外実習日和の中で行われました。学生からは、貴重な体験ができた5日間だった、といった声がよく聞かれたことはこちらとしてもうれしい限りです。(文責:上松)

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買ったばかりの解剖器具でウニを解剖中。

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プランクトン採集。先生やTAの方たちからやり方を教わりながら一人一人採集していました。

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毎度お馴染み(?)灯火採集。今回は結構珍しいタツノオトシゴがとれたみたいです。

2013.10.16 佐渡市子どものための科学祭り(9/15)

9月15日(日)にアミューズメント佐渡で開催された「第18回子どものための科学祭り」に参加しました。佐渡臨海実験所では、パネル展示と海藻標本作成のブースを出展しました。小学生の児童たちを中心に、みんな楽しそうに標本作りに参加してくれました。また、親御さんたちからも「ナマコとウミウシはどう違うのか?」など様々な質問を頂きました。適切に答えることができたと思います。子供達の元気の良さにはついていけず、自分の年齢を実感しました。また、西山さんが作った海の生き物のぬいぐるみが大好評でした。またこのような地域の方々と触れ合える機会に参加したいです。(文責:後藤)

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海藻標本作製の様子。どの海藻にしようかなあと悩む子どもたち。

2013.9.26 長野大学臨海実習&公開臨海実習「森里海の連携学コース」(9/9-9/12)

今年度の公開臨海実習は3コースが設定されており、今回は2コース目「森里海の連携学コース」です。3年前から長野大学の高橋先生のアイデアで生まれた実習ですが、里と海の生物多様性を短期間で、しかも野外で体験できるとても贅沢な実習です。今年はこの長野大の実習に公開臨海をくっつけて合同で行いました。初日は佐渡の生物多様性やトキをモデルとした生物の保全について朱鷺・自然再生学研究センターの金子先生に講義していただきました。学生からの質問も多く、自然保護に対する学生の意欲の高さを感じさせられました。二日目は、大脇先生も合流し、キセンジョウのビオトープに生息している水生生物の採集です。ビオトープは決して広くないですが、短時間で多種多様な水生生物が採集されたのは驚きでした。これまでビオトープは「人工物」としか認識していなかったのですが、ビオトープの作成・管理は今後の生物多様性の保全に大きく寄与するものだと実感しました。その後は、野生のトキの飛ぶ姿を見ながら、臨海実験所に移動し、灯火採集を行いました。三日目は、実習おなじみの磯採集です。去年に引き続き海はベタ凪、突き抜けるような透明度の中、複数大学合同チームは高い採集ポテンシャルを見せつけてくれました。中には年一度採れるか採れないかのマダコをつかんで上がって来た学生もいました。バーベキューにはクロヌタウナギも登場しました。学生は興味津々。味はどうでしたか?合同で行った実習で、私たちは不安でもありましたが、学生同士は他大学の学生と触れ合うことで、多くの刺激を受けたようで、私たちの不安をよそに学生の満足度はとても高かったようです。来年は日数を増やし、森(演習林)での実習も加えて、本当の意味での「森里海の連携学」実習を計画しています。楽しみにしていてください。(文責:安房田)

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金子先生による講義。座学も重要な実習の一つです。

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キセンジョウにあるビオトープでの水生昆虫採集。ビオトープを維持するのは大変労力がかかるそうです。

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バーベキュー。お肉の他、ヌタウナギにアユにサザエ(購入品)。学生も大満足。

2013.9.26 東京医科歯科大学臨海実習「ウニの発生と海洋生物の観察実習」(9/4-9/6)

9月になって、夜には秋の虫が鳴くようになり季節の変化を感じる今日この頃です。新潟大学の実習が一区切りし、今回は東京医科歯科大学の1年生の皆さんが来られました。関東地方の、さらに医学系ということで、学生さんの反応がこれまでの新大理学部のときとは違いました。「磯採集は足だけ海に入るわけじゃないんですか?」太平洋側の海を見ていれば当然の疑問です。私も太平洋の潮の満ち引きを見て驚いたことを思い出します。また、採集してきた生物も学生さんにとっては気持ち悪いものが多かったようです。海の中には日常生活では出会わないような、本当に多様な生物がいます。日本海の海やそこに住む生物に触れたこの実習が、皆さんにとって楽しいものであったなら幸いです。今後、海に行くことがあれば今回の実習を思い出していただけたらと思います。(文責:石川)

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磯採集でタコが見つかりました。すごく怒っているようです。(写真:西山真樹)

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顕微鏡の使い方を勉強中。ウニの発生を通して生命誕生の瞬間を観察しました。

2013.9.26 形の科学研究センターシンポジウム「チューリングが繋ぐ魚と放散虫」(9/3)

新潟大学コアステーションの一つである「形の科学研究センター」が主催するシンポジウムが9月3日に臨海実験所で開催されました。発表者は、コアステーションの代表である松岡先生をはじめとする地質科学科の3名、東洋大学理工学部の吉野先生、臨海からは安東先生と私の計6名でした。形の科学センターのメンバーは、基本的には「かたち」の研究者であるため、メンバーの専門分野は地質科学、生物学、工学など多岐にわたります。発表内容も多様ですが、他分野の人にも分かりやすいプレゼンを心がけてくれているため、その研究の面白さが十分伝わり、活発な議論ができました。タイトルは「チューリングが繋ぐ魚と放散虫」。「チューリング」って何?と思いながら聞いていましたが、後半の吉野先生の話でようやく分かりました。Turingとは著名な数学者の名前で、生物の一見複雑に見える模様や形が、Turingの数式を用いることで作り出すことができるのです。放散虫の殻もたくさんの穴が並んでいますが、じっくり観察すると規則的で、これもTuringの数式を応用すると作りだすことができるようです。面白いですね。2年前のシンポジウムに続きとても勉強になる、また楽しむことのできるシンポジウムでした。(文責:安房田)

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松岡先生の発表「Turing Patternと中生代放散虫Pantanelliumの殻形成」

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シンポジウム後の懇親会。佐渡の海産物に舌鼓を打ちました。

2013.10.4 海洋生物学実習(地質学科臨海実習)(9/1-9/3)

9月1日から3日までの3日間、新潟大学の理学部地質学科の臨海実習が行われました。初日は、佐渡島内の地層や地形を観察する正に地質学科という内容で、実験所には夕方到着しました。夕食時には明日の磯採集たのしみだねという声も聞こえていたのですが・・・。2日目、土砂降りの雨でした。それでも幸いなことに波は全くなかったので、せっかく佐渡まで来たのだからと海に入って磯採集をすることにしました。一度入ってしまえば海の中の方が暖かいのか、皆さん熱心に生物採集に勤しんでいました。3日目は、雨は降らなかったのですが、どんよりとした曇り空、おまけに海も波が高く荒れていました。とはいえ、プランクトンネットは陸の上から曵いたので、プランクトンは問題なく採集できて、いろいろなプランクトンを観察することができました。生憎天気には恵まれない実習でしたが、普段鉱物や化石を扱っている地質学科の学生にとって、現世の海産生物や海洋プランクトンを学ぶことができる貴重な体験になったのではないでしょうか。(文責:下谷)

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土砂降りの中での磯採集。海の中も濁っていましたが、他の実習にも負けないくらいたくさんの生物を採集していました。

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海から上がった後はみんなで採集した海産生物を分類。その後、観察・スケッチをしました。

2013.9.26 理学部生物学科臨海実習I&公開臨海実習「海洋生物学コース」(8/26-8/31)

8月26日から31日の5泊6日の日程で,平成25年度理学部生物学科臨海実習Iと他大学生向け公開臨海実習「海洋生物学コース」が合同で開催された。生物学科の臨海実習Iと公開臨海実習は,これまで別に行われてきたが,ここ数年は参加人数が少なかったことや実習内容が同じことから,今年初めて合同で開催することにした。生物学科3年生12名と4大学から集まった7名の19名が参加した。他大学の学生は,大学院修士課程2年生から学部1年生まで様々である。生物学科の学生と他大学の学生は,約1週間の実習での共同作業と合宿生活の中で,お互いに打ち解けあって楽しんでいたようだった。
灯火採集やシュノーケリングによる磯採集,プランクトン採集,真野湾でのドレッジ採集(海底の砂の採集,写真1)を行い,さまざまな海洋生物を見て,触れて,またそれらを用いて自由研究を行い,海洋生物の多様性と面白さを実感できたのではないかと思う。中でも,2日目の夜に行ったニハイチュウの観察では,1匹2000円の大きなタコを解剖し(写真2),その腎臓に寄生するニハイチュウ(写真3)が管を巻いている様子や滴中型幼生の2つの頂端細胞が顕微鏡下で眼のように光っているのを見て歓声を上げていた。いろいろな大学の異なる学部から集まった同世代の人と共同生活しながら,生物について学んだこの1週間は,参加者にとっていい思い出と大きな刺激になったのではないかと思う。(文責:安東)

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写真1:ドレッジ採集

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写真2:タコの解剖

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写真3:ニハイチュウ

2013.8.19 立正大学地球環境科学部 環境システム学科 「フィールドワーク」(8/9-8/10)

今回、立正大学の環境システム学科の学生を引率して来られた先生は、新潟大学の地質科学科の卒業生です。そういうわけで実習の前半は、新潟県内と佐渡島内の地層や岩石などを観察し、後半は実験所で臨海実習というスケジュールでした。今年は本当に天気に恵まれません。臨海実験所に到着した日は、「冬?」と思わせるぐらいの大荒れでしたが、なんとか天候も回復し、無事に灯火採集と翌日の磯採集を行うことができました。7月初旬の東邦実習のときは、大きなアメフラシやイトマキヒトデがたくさんいたのですが、ほとんど見なくなりました。海中からも季節の移ろいを感じ取ることができます。学生はまだ二年生ということで地学だけでなく生物に興味がある人も多いようです。一人でも多くの人に海の生き物の面白さを伝えたいと思います。(文責:安房田) 20130805Stacia1

実習初日の定番となっている灯火採集を行いました。磯採集では採集の難しい魚がこの方法ではたくさん採れます。

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灯火採集で採れたウミウシ。名前はツメウミウシで良いのでしょうか?ウミウシの仲間は地味なものほど名前が付いていないような気がします。

2013.8.6 Stacia A. Sower教授来所(8/4-8/6)

野崎先生はアメリカでポスドク時代を過ごしていたことがあるのですが、同じ研究室で同僚だったのがStacia先生です。その後も共同研究をずっと続けてこられており、佐渡の臨海実習にも来てもらったことがあるそうです。今回は、安東先生が座長となっている日本下垂体研究会学術集会のシンポジウム「下垂体の起源と進化」の発表のため、また野崎先生が3月に退官を迎えるということで佐渡に来られることになりました。臨海実験所では、Stacia教授も交えてセミナーを行いました。Stacia先生の発表は、ムービーなどもうまく使い、分野の違う私にもとても分かりやすい発表でした。また、野崎先生にはサプライズで、スペシャルプレゼントを用意していました。これには野崎先生も大喜び。短い期間でしたがとても印象深い滞在となりました。研究者同士はライバルになりがちですが、つながりを大事にしたいですね!(文責:安房田) 20130805Stacia1

スペシャルプレゼントの前には、懐かしいアメリカでの写真のスライドショー。Stacia先生本当にありがとうございました!

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スペシャルプレゼントは、なんと銅製の原寸大アメリカヤツメウナギ。世界に一つしかありません。みんなで記念撮影。

2013.8.6 佐渡市立理科教育センター野外研修会(8/4)

今回は、理科教育センターの野外研修会ということで、佐渡市の小中学校の理科の先生と理科教育センターのスタッフが臨海実験所で海洋や海洋生物について学びました。内容は、臨海実習でおなじみのウニの発生実習と磯生物の採集、観察です。ようやく新潟も梅雨明け宣言し、朝は晴れ間が出ていたので、気分良くウニの発生実習から始めましたが、結局、磯採集ではまた雨でした。そのせいで海はなんせ寒かった。これまでの実習の中で抜群に透明度が良く、波も穏やかだっただけに太陽が出なかったのは残念です。実習生の皆さんは、早々に海から上がってしまいました。佐渡の梅雨明けはいつになるのでしょう?でも、短時間の割にはたくさんの生物を採集できていたので、分類や観察も問題無くできました。今年が3年目の企画なのですが、リピーターの方からプランクトン採集など他の実習もやってみたいとの要望がありました。プログラムの方は今後検討したいと思いますので、是非来年もお越し下さい。(文責:安房田)

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ウニの発生実習の説明。夏の実習ではムラサキウニ、春の実習ではバフンウニを使います。

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ムラサキウニの卵。未受精卵?受精卵?答えはWeb実験所で。

2013.8.6 新潟県内高校生向け公開臨海実習(8/1-8/3)

2泊3日の日程で、毎年恒例の新潟県内高校生向けの公開臨海実習を行いました。私は知らなかったのですが、この実習はもともと高校生向けというわけではなく、高校生の教員のための実習だったそうです。そういうわけで、何回か来られている高校生の教員の方や新潟市水族館マリンピア日本海のスタッフが主体となって高校生に実習の説明をしていただきました。実習が円滑に進むようにサポートすることが私たちの主な仕事です。講師の方々は、さすがと言いますか、皆さん説明が上手で分かりやすく、こちらも勉強になりました。最終日には、生徒一人一人がスケッチについて発表しました。工夫を凝らした発表も多く、ハイレベルな発表でした。これまでは、あまり意識していませんでしたが、マリンピア日本海、高校の理科教員、揚島遊園のスタッフが講師となるなんて、なんて豪華な実習でしょう!来年も多数の参加をお待ちしています。(文責:安房田)

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マリンピア日本海のスタッフによるシュノーケリング講習。港は練習場所。本番は天然の磯です。

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マリンピア日本海のスタッフの説明を聞く生徒達。「生き物の分類とは何ぞや?」まずは食器の分類から!?

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高校教員によるウニの発生実習の説明。「先生、寿司ネタのウニは体のどの部分ですか?」

2013.8.2 青山学院高等部の理科部来所(7/31)

安東先生の知り合いである青山学院高等部の先生が理科部の生徒を連れて来所されました。佐渡研修の一環で、当初は実験所の見学だけの予定でしたが、「時間もあるし、せっかくなら海に入ろう!」ということで、半日シュノーケリングでの磯採集を楽しんでいただきました。理科部ということで生物の興味も高く、時間ぎりぎりまで生き物と戯れていました。様々な実習プログラムを用意して待っていますので、来年も是非来てください!(文責:安房田)

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海の生き物の系統樹について学びます。磯採集前の講義はそわそわしますが、生き物にかくされた物語を知らないと、生き物を見てもつまらないのです。

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佐渡のウミウシ3種。普通にいる種類ですが、人気は絶大です。

2013.7.31 未来の科学者を育成する新潟プログラム 「先取り科学者の体験!第3回磯の生物のシュノーケリング観察とウニの発生実験」(7/28-29)

前回に引き続き実習の主役は子供達。「未来の科学者育成新潟プログラム」の一環で、日本の科学・技術分野の将来を担う児童や生徒を対象に、体験的実習や実験を大学の先生が教えます。昨年はおとなしい子供達が多かったので、今年もそのつもりでいたら、ところがどっこい。今年は、元気いっぱいの子供達ばかりでした。学びたい気持ちにあふれる子供達と子供以上に目を輝かせている保護者を相手に、講師陣も負けてはいられません。昨年の課題であったバーベキューのスケジュール組みもばっちり成功させ、二日間の実習期間を目一杯使って教えきりました。磯採集とウニの発生実験から生命の神秘や生物の多様性について肌で感じてもらえたと思います。これからも「科学者」目指して勉強だけでなく様々なことにチャレンジしてください!(文責:安房田)

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なぎで晴天。絶好の磯採集日和でした。

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親子含めて40人以上の参加者。先生の説明にも熱が入ります。

2013.7.29 こども環境学習会「磯の生きもの調査」(7/27)

今回の実習の主役は佐渡の小学生。海に入る気満々で当日を楽しみにしていたはずなのに、朝までどしゃ降り。学習会はどうなることかと思いましたが、みんなの思いが通じたのでしょうね。天気も回復し、波もおだやかで、海には無事に入ることができました。磯採集の後は、佐渡の特産品でもあるマイカ(スルメイカ)の解剖をしました。イカには、スミ袋やカラストンビと呼ばれる口器など、イカにしかない特別な器官があるため、解剖するととても面白いのです。イカと格闘した後は、スケッチした磯の生きものについて一人一人発表しました。絵だけでなく発表もみんな上手でした。リピーターも多いこの学習会。また来年も実験所に勉強しにきてください!(文責:安房田)

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イカの解剖中。スミ袋を破らないのがコツです。破れると。。。

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新キャラクター誕生の瞬間!その名も「イカイボウクン」。子どもの柔軟な発想は大切にしたいですね。

2013.7.16 第9回佐渡島フィールド実習「岩礁海岸帯の生物多様性」(7/13)

実習は天気頼み。佐渡島民向けのフィールド実習もまたまた雨です。そのせいか予定していた参加者よりも若干少なめでした。でも、野崎先生の一言「人数が少ないと寂しいかわりにより充実した実習になるのでラッキーと思ってください」。今回の実習もその通りになりました。雨は朝からかなり降っていたものの波はたいしたことなく、午前中に講義とウニの発生実習を行った後、予定通り海に入って磯生物の採集ができました。佐渡島民にとっては身近な海ですが、その中の生物のことは意外と知らないのではないでしょうか?今回の実習で海の生物の面白さを再認識していただけたと思っています。引率の朱鷺・自然再生学研究センターの先生方もお疲れさまでした。今後も三施設が協力して、新潟大学を盛り上げていきたいと思っています。(文責:安房田)

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磯で採集してきた生き物を分類しました。今回は珍しくイソギンチャクを採集してきた人がいました。

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磯採集の成果。イトマキヒトデは一際目立つ存在です。

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ウニの初期発生の様子を観察するにはまず顕微鏡の使い方をマスターする必要があります。今回は人数も少なく個人個人にしっかりと教えることができました。

2013.7.16 放送大学面接授業「海洋生物に学ぶ生物多様性と進化」(7/9-11)

放送大学の面接授業を行いました。今年で三年目となるこの授業、学生の年齢は若者から定年退職者まで幅広いのですが、今年はこれまでの最年長者である81歳という方もおられました!しかし、実年齢とは裏腹に皆さんとてもエネルギッシュに磯採集やウニの発生実験に取り組んでおられました。「学ぶ」ことは若さを保つ秘訣だと実感させられます。今年も参加者の皆様の反応はとても良く、アンケートを読む限りでもとても好評のようでした。今後もこの面接授業が続くことを祈っております。放送大学のスタッフの皆様もお疲れさまでした&ありがとうございました!お酒や野菜もとても美味しくいただきました。(文責:安房田)

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今年度初のウニの発生実習

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あいにくの天気で海況は良くありませんでしたが、シュノーケリングでは多様な磯生物が採集できました。採集した磯生物は学生みんなで分類しました。これは分類した生物について先生から説明を受けているところです。

2013.7.12 東邦大学生物学科 野外生態学実習I(7/1-6)

今年度初の他大学の共同利用による臨海実習は東邦大学の野外生態学実習Iです。日本各地で梅雨明け宣言が出される中、佐渡はまだ梅雨の真最中。実習の後半は天候に悩まされましたが、東邦大学の長谷川先生のアイデアで、様々な採集手法を駆使し、多様な海洋生物を観察することができました。また、海だけでなく達者川のアユの個体数や分布状況も調べました。昨年の河川改修がアユの分布に影響を与えているかもしれません。東邦大学生物学科の学生さんは、生物が本当に大好き。実習をとても楽しんでいるように見受けられました。長谷川先生、東邦大学の学生さん、来年もまたお待ちしております!(文責:安房田)

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岸壁での灯火採集と採集できた生物

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海藻に付着するベントスの採集

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IBIS2000に乗って透明度測定とプランクトン採集を行いました。

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磯で採集したアメフラシは実習期間中にたくさんの卵を産みました。

2013.6.19 ムシフグ

ムシフグと言っても、フグの料理名ではありません。トラフグ属に属するTakifugu exascurusの和名です。先日、渡船で相川の沖にある磯に上げてもらって釣りをしていたら、このムシフグが釣れました。臨海実験所の標本としてはたくさんあるのですが、これまでなかなかお目にかかる機会がありませんでした。堤防など岸では見かけないことから、やや沖合の磯が主な生息場所なのかもしれません。緑の体に虫食い模様が入るとてもきれいなフグです。研究者が注目しているフグでもあります。佐渡の海にはまだまだ面白い生き物がたくさん隠れていそうでわくわくしますね。(文責:安房田)

ムシフグ

2013.6.19 東邦大学生物学科 野外生態学実習II(5/27-31)

農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーションで行われた東邦大学生物学科の野外生態学実習に協力教員として参加してきました。森里海をつなぐ生態系の理解のために、野外調査とデータ解析により、水生昆虫の河川内分布とそれらを決める河川環境要因を明らかにすることが目標です。今年度は、東邦大学、新潟大学に加え信州大学からも教員が参加し、野外調査だけでなく、分類、データ整理、統計解析、成果発表、セミナーも行い、充実した実習となりました。学生、教員の皆様お疲れ様でした!来年もより良い実習となるよう、臨海からも引き続き協力したいと思います。(文責:安房田)

梅津川上流での調査
大倉川下流での調査

2013.6.19 新潟大学理学部生物学科 佐渡・臨海実験所新入生研修ツアー(5/18-19)

理学部生物学科の新入生対象に佐渡臨海実験所研修ツアーを開催しました。生物学科の新入生の皆さんに佐渡の自然や臨海実験所を紹介するとともに、お互いの親睦を深めることが目的です。初日は、臨海実験所の紹介とIBIS2000での尖閣湾クルージング、海の生物観察とイブニングセミナーを行いました。イブニングセミナーでは、生物学科の教員や先輩学生から新入生に向けて学生生活や研究についての経験談の紹介がありました。二日目は、トキの森公園でトキを見学しました。今年度から始まった企画ですが、天気にも恵まれ、実りの多い研修になったと思います。生物学科新入生の皆さん、それぞれの目標の実現に向かって充実した大学生活を送ってください!(文責:安房田)

臨海実験所の紹介
尖閣湾クルージング