分子細胞科学大講座:内海研究室



教 授 : 内 海 利 男

電 話 : 025-262-7792

FAX : 025-262-7792

E-mail: uchiumi@bio.sc.niigata-u.ac.jp


  生命活動の基本物質であるタンパク質は、ヒトの場合数万種類存在するが、これらの遺伝情報は全て“リボソーム”のもとで正確に解読・合成される。当研究室では、遺伝子発現の翻訳段階の研究・教育を担当し、リボソームを中心としたタンパク質生合成の仕組みを、分子レベルの解析から追求している。
  最近の研究テーマを以下に示す。

    
リボソームにおけるタンパク質合成

 mRNAの遺伝情報に従い、アミノ酸が連結しタンパク質が合成される。GTPaseセンターはその合成速度を制御するリボソーム機能部位で、rRNAと一部のタンパク質成分から構成されている。

 

   

1.タンパク質合成速度を制御するリボソーム機能部位の構造エレメント:GTPaseセンターに関する研究

2.リボソーム機能部位におけるrRNA-タンパク質間相互作用に関する研究

3.動物細胞リボソームとウイルスIRESエレメントによる翻訳開始機構に関する研究

4.甲殻類Artemia salina リボソームの構造と孵化期における機能発現機構に関する研究

 

  これらの研究を通して、遺伝情報の発現過程に繰り広げられる多分子間のネットワークについて学び、複雑な生命現象を分子レベルで思考する能力・技術を身につけるような教育を心がけている。また、ポストゲノム時代の応用生物学にも適応できる能力を育てるように努めている。

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