同窓会発足に寄せて



檀上篤徳
新潟大学理学部自然環境科学科教授(平成12・13年度学科長)




自然環境科学科は、新潟大学教養部の廃止に伴って、理学部の6番目の学科として、平成6年6月誕生致しました。発足当時、学生定員は30名でありましたが、現在では、3年次編入学生を加え、3・4年次の学生数は約35名となっております。また、スタッフは教員15名でスタートしましたが、現在18名の教員と1名の事務職員で構成されております。

7年前、新入生を迎えても、学生諸君が自習、休憩する場所はおろか、講義室や実験室もなく、仮の施設を利用しなければならない状態でした。その後、少しづつ改善されてきておりますが、まだまだ不十分で、学生諸君に辛い思いをさせており、心苦しい限りです。

カリキュラムや教員側の準備も、情熱に燃えて入学してきた諸君の期待に十分応えられるものではありませんでした。学生と教員との対話集会や学科コロキウムの開催などを通して少しづつ改善が進められ、ある程度整備されてきたと自負しておりますが、教育研究活動の一層の活性化を図るためには、さらなる努力が必要です。

自然環境科学科では、平成10年3月第1回の卒業生33名を送り出してから、平成12年度第4回の卒業生37名まで、合計137名が巣立って行きました。卒業生の約半数が教員、公共機関、環境関係を含む企業に就職し、残りの半数は、新潟大学大学院自然科学研究科あるいは他大学の大学院に進学しております。

大学院博士後期課程に進み、研究活動を継続している卒業生も多数おられます。

自然環境科学科の卒業生が大学で学んだことを基礎として、社会でご活躍されることを期待するとともに、同窓会の活動がますます盛んになりますことを心からお祈り申し上げます。