令和6年度 チャレンジングステージ
8月25日(日)のN-Step新潟チャレンジングステージでは、午前の時間帯に、第4回講義「リテラシー講座『データリテラシー』」、午後の時間帯に、第5回講義「リテラシー講座『物理学』」の2講座を開講しました。そのうち、「リテラシー講座『物理学』」では、新潟大学理学部物理学プログラムの淺賀岳彦先生が講義を担当しました。
講座の前半は、「宇宙の大きさ」をテーマとした講義を行いました。宇宙物理学の講義を進めていくにあたり、最初に、新潟大学五十嵐キャンパスと「長岡花火」で有名な長岡市の間の距離について、受講生に考えてもらった後、次に「地球と月の間の距離」、さらに「地球と太陽の間の距離」と、宇宙空間に話を広げていくことで、中学生である受講生が理解しやすいよう、具体例を一つ一つ挙げながら、「宇宙の大きさ」を分かりやすく解説しました。
講座の後半は、天体望遠鏡の組み立てと操作実習に取り組みました。N-Step新潟では、リテラシー講座の実習教材として、学研社製の「月のクレーターがよく見える!天体望遠鏡ウルトラムーン」(ISBN:978-4-05-750726-2)を配付し、受講生自らが天体望遠鏡を組み立てる機会を提供しています。この天体望遠鏡は、明るく見やすいレンズを採用することで、月のクレーターまでくっきり見える仕様となっており、受講生は、①対物レンズユニット、②中間リング、③接眼リング、④月観察用しぼり、⑤接眼レンズユニット(12倍用と25倍用)、⑥鏡筒(2本)、⑦鏡筒シール、⑧ブリッジテープを一つ一つ確認しながら、組立説明書にしたがって、天体望遠鏡の組立作業を行いました。
天体望遠鏡が完成すると、淺賀先生の指導を受けながら、受講生は階段教室であるB303講義室のスペースを幅広く使って、天体望遠鏡の操作を体験しました。また、講座終了後、宇宙物理に興味を持っている多くの受講生が、淺賀先生との充実した質疑応答時間を過ごしました。