事業概要事業概要

ご挨拶

新潟大学学長牛木 辰男

子供たちがワクワクする育成塾に

 新潟ジュニアドクター育成塾は、国立研究開発法人科学技術振興機構の次世代人材育成事業の平成31年度採択事業としてスタートしました。本事業は、小中学生を対象に、子供たちの科学の芽を育てることを目指すもので、新潟県の豊かな自然を舞台にして、本学の特色ある研究分野や留学生を活用して、自然・生物・人に関するさまざまな課題についての能動的学習の場を子供たちに提供するものです。1年目の昨年は、予定していた佐渡合宿が台風の影響で中止せざるを得ず、また今年は新型コロナウイルスの感染拡大による集会の制限があり、当初予定していたプログラムが実施できないということはありますが、オンラインを含め、可能な範囲でさまざまな意欲的な試みを進めたいと思います。子供たちがワクワクし、未来のサイエンティストを目指したくなる育成塾を目指しますので、皆様のご協力を改めてよろしくお願い申し上げます。

新潟大学理学部学部長大鳥 範和

 新潟大学は、JSTの次世代人材育成事業の一つである「ジュニアドクター育成塾」を令和元年度より実施しています。この事業の目的は「高い意欲や突出した能力を有する小中学生を発掘し、さらに能力を伸長する」ことであり、本学では新潟県の自然環境も活かした独自のプログラムを用意しています。高大連携事業のみならず、地域の小中学生が科学に親しみ、SDGsのような社会の課題に科学的見地から考えられるよう、体験実習や研究の場を提供することも、こんにち大学が地域で果たす役割の一つとして期待されています。本育成塾に参加する児童・生徒が、数学や自然を理解する喜びと出会い、ひとりでも多くが科学を志向する若者へと成長することを願ってやみません。本年度も、昨年度に引き続いて、新型コロナウイルス感染症の影響により対面での催しの機会が制限される可能性がありますが、オンライン授業システムなども活用して事業を進めてまいります。皆さん奮ってご応募・ご参加ください。

目的

新潟県の豊かな自然を舞台に、本学の特色である研究分野や教育施設、留学生を活用し、自然・生物・人に関する課題をグローバルな視点で理解し、自然と人間を愛し、共生を実現する未来の科学人材を育成します。

「人間興味力」「行動力」を重視した受講生の選抜を行い、一次段階のマスタープログラムでは、佐渡自然共生科学センターを活用した「佐渡合宿」による研究体験、脳研究所を含む本学諸分野の授業により、「データマネジメント力」「課題発見力」を高めます。
 二次段階のドクタープログラムでは、受講生自らが選んだテーマについて、研究室に所属して研究体験と成果発表を行い、連携機関・企業を利用した体験も加え、「課題解決力」を育成します。

ルーブリックによる評価基準や活動ノート作成により受講生の能動的学習を促し、修了後の科学への興味の継続性を担保し、高校・大学への進学へとつながる人材育成を目指します。

目的目的

実施体制

図をタップして拡大図を御覧ください。

全体像

対象

小学校5、6年生、中学生

概要

  • 本育成塾では、算数や理科への好奇心が強く行動力・人間興味力が高い地域の児童・生徒を発掘し、その能力・資質を育成する2段階の教育プログラムを実施します。
  • 第1段階の「マスタープログラム」では、数理科目やデータサイエンスの科学講座や、地域の施設(植物園、博物館、大学研究所、企業工場など)での体験学習を通じ、課題発見力を育成します。
    第2段階の「ドクタープログラム」では、受講生自らが選んだテーマについて、研究室に所属して研究体験と成果発表を行い、連携機関・企業を利用した体験も加え、課題解決力を育成します。