マスタープログラム 2023年度(第5期生)
11月11日(土)、オンライン会議ツール「Zoom(ズーム)」を使用して、「自然と人講座『一正蒲鉾株式会社』」を実施しました。
新潟ジュニアドクター育成塾の「自然と人講座」は、新潟の多彩な自然と人に関する最先端研究での体験学習を通して、地域の自然と人に関する興味を高めると共に、自然共生や科学と社会の関わりについて学ぶことを目的としている講座です。今年度は、薬学、建築環境工学、生物学、地学、食品化学、医学の6分野の講座を開講し、一正蒲鉾株式会社社員のみなさまを講師に招いた『一正蒲鉾株式会社』講座は、6分野のうちの「食品化学」をカバーする講座になります。
午前の講義では、かまぼこの種類、かまぼこに含まれる栄養、かまぼこ製造に使われる魚とその主な漁場、蒲鉾の仲間である「ちくわ」や「さつま揚げ」の製造工程について説明を受けました。特に、かまぼこの製造に適した魚には、スケトウダラ、ホッケ、エソ、イトヨリダイ、シログチのほか、北欧海域のブルーホワイティング(プタスダラ)、太平洋北米海域のパシフィックホワイティング(シロガネダラ)、南太平洋(ニュージランド~南米)のミナミダラなど、世界の漁場に広がっていることを学びました。
午後の体験学習では、5つの班(1班あたり8名で編成)に分かれて、講師5名の指導の下、次の手順でかまぼこ作りを体験しました。
➀すり鉢にすり身を入れる
➁1分間よくすり潰す
③小さじ半分の食塩を入れて5分間すり潰す
④10g程度の団子状にしたすり身を、5~7分程度ボイルする。
受講生は体験学習を通して、食塩がすり身に弾力を与えることを実際に確認するとともに、出来立ての自家製かまぼこの味を堪能していました。