ニジカジカ

ニジカジカ

ニジカジカ
Alcichthys elongatus (Steindachner, 1881)
Elkhorn sculpin

大きさ:25 cm
撮影場所:佐渡市琴浦 岩礁帯 水深 7 m 水温10℃
撮影者:安房田智司(2012年3月)

脊索動物門 Chordata
亜門脊椎動物亜門 Vertebrata
条鰭綱 Actinopterygii
スズキ目 Perciformes
カジカ科 Cottidae

全長30センチぐらいになるカジカの仲間で、日本では主に北海道や東北地方で見られます。佐渡では、春に産卵のために浅場にやってきますが、それ以外の時期は深い場所に移動するため潜水では見ることができません。オスは岩のクレバスになわばりを構え、メスがオスのなわばりを訪問して産卵します。メスの産卵後すぐにそのメスと交尾をするといった、とても面白い繁殖生態を有しています。たくさんのメスが一匹のオスと産卵するためクレバスは卵でいっぱいになります。写真でも天井に黄色い卵がびっしり産みつけられています。写真は卵を保護しているオス。


ニジカジカの卵塊
ニジカジカの発眼卵
発生初期の卵(上)と発生後期の卵(下)。クレバスの中にびっしりと産みつけられた卵は、まるで黄色い絨毯のようでとてもきれいです。上の写真:2012年3月 佐渡市琴浦 岩礁帯 水深 7 m 水温9℃ 下の写真:2012年4月 佐渡市琴浦 岩礁帯 水深 7 m 水温9℃(撮影者:安房田智司)