実験所ブログ

長野大学 環境ツーリズム学部 専門ゼミナール 佐渡臨海実習(9/26-29)

そろそろすっかり秋ですね。夏の締めくくりに、長野大学の学生さん対象の実習を行いました。満尾先生に率いられ、11名の学生さんがやってきました。この実習では、海だけでなく、里や川も見て、長野県の環境と比べることも目的としています。はじめは、佐渡センターの里山領域で、永田先生による朱鷺や環境に配慮した農法についての講義を聴き、ねぐらへ帰る朱鷺を観察しました。たくさん質問も出て、熱心さが伺えました。臨海実験所のパートでは、島の北部を流れる戸地川へ行き、下流と中流で河川環境や生息する魚類の違いを観察しました。みなさん投網が上手でどんどんアユなどをとっていました。河口近くまで上流のような景観の佐渡の河川は、新鮮だったようです。海ではシュノーケリングによる磯採集や船でのプランクトン採集、岸壁での生物採集、そして釣りも行いました。9月末ということで少し天候が危ぶまれましたが、無事にすべての活動を行うことができました。最終日は水田を観察し、帰る途中では、摂餌する朱鷺の群れをみることができました。環境に配慮された水田や生物相の豊かな川と海を堪能してくれたようでよかったです。また来年もお待ちしています。(文責:飯田碧)


(左)講義の様子。朱鷺はどんどん数を増やしていますが、まだまだ人の手が必要です。(右)投網もうまく開いていますね。(写真:豊田賢治)


(左)少し上がると河川は渓流の様相です。(右)磯採集の日はあいにくの曇り空でしたが、水温はまだ高かったようです。凪で水中がよく見えました。

(updated on 2022.10.13)

公開臨海実習 森里海をつなぐ野外生態学実習・新潟大学 森・里・海フィールド実習(9/5-9/10)

少し時間が経ってしまいましたが、9月に2つの実習を合同で、通称「森里海実習」を行いました。この実習は、臨海実験所だけでなく、佐渡センターの他の2施設(里山領域/朱鷺・自然再生学研究施設、森林領域/演習林)と協働して行っており、佐渡の自然を体感してもらえるものです。まだまだ制限のあるなかですが、全国各地から多くの学生さんに参加いただきました。今年から1日日程を延ばしてバージョンアップです。里のパートでは、朱鷺の講義を受けて、朱鷺や朱鷺の生息に配慮した水田などの観察をしました。さっそく多くの朱鷺が見られてよいスタートです。サドガエルも見られましたね。新潟大学の管理するビオトープであるキセン城では、水生昆虫などが採集できました。面白い構造をもつ種類も多かったですね。海のパートでは、磯採集や岸壁での採集で海洋生物の多様性を、川での採集では海と川のつながりについて学んでもらいました。森パートでは、霧雨の時間帯もありましたが、幻想的なスギ林を堪能できました。草原では放牧で植生が変わることを、風衝地では、強い風が植物に与える影響もみられました。途中で台風が日本海を通過する予報となっており、ヒヤヒヤしていましたが、ほとんど影響なく予定していた活動ができました。色々な生きものに詳しい参加者の方も多く、お互いによい刺激となっていたのではないでしょうか。生物の多様性や森里海のつながりについて考えてもらう機会となっていれば幸いです。各施設のスタッフのみなさん、お疲れさまでした。(文責:飯田碧)


(左)里山の役割について解説を聞いたあと、ビオトープで採集をしました。魚や水生昆虫など多くの生物が見られました。(右)環境に配慮された水田の水路にはハゼ類やカエルなど色々な生物がいます。(写真:演習林古郡先生)


(左)海パートでは、採集された全ての動物の種名を調べました。図鑑を読み慣れている方が多かったようで、観察の際の目の付け所がよかったですね。(写真:大森紹仁)(右)川では魚類や甲殻類などを採集しました。河床の底生も持ち帰って小さな生物のソーティングもしました。(写真:大森紹仁)


(左)霧が立ちこめたスギ天然林。スギが環境で大きく形が変わるのがよく分かります。(右)風の強い風衝地。植物は高く育ちません。このあと、雲ができる様子も見られました。

(updated on 2022.10.06)

新潟大学理学部「環境生物学野外実習B」(2022/09/19-23)

台風14号の影響で開催自体が危ぶまれた今年度の環境生物学野外実習Bですが、台風の佐渡島付近の通過が初日深夜~2日目早朝の活動が入っていない時間帯だったこともあり、一部予定を変更することで何とか開催することができました。日中と夜間の岸壁採集、磯でのシュノーケリング採集、砂泥海岸での底生生物採集、船でのプランクトン採集といった定番の採集の他に、海藻の上や隙間に棲息する葉上動物や砂の隙間に棲息する間隙生物のような小型の生物の洗い出し採集も行い、すべて合わせると100種を超える生物を採集・観察することが出来ました。岸壁採集では同じ場所で採集したにもかかわらず日中と夜間で採れた生き物の種類が違い、海の生き物はそれぞれの種ごとに生態も多様であることを実感できたのでないでしょうか。今後の学修や研究に今回の実習の経験を少しでも生かしてもらえたなら嬉しいです。(文責:大森)


(左)比較的波の穏やかな砂浜海岸での底生生物採集。(右)砂からの微小底生生物の洗い出し作業。


(左)今回は採れた生き物の個体数も数えました。このクモヒトデは何個体採れたかな?(右)岸壁での灯火採集で採集されたクロニセツノヒラムシ。灯りに引き寄せられるように泳いでいました。

(updated on 2022.09.23)

第27回佐渡市子どものための科学祭り(2022/09/19)

アミューズメント佐渡を会場に佐渡市子どものための科学祭りが開催されました。今年は臨海実験所周辺で採集した海藻を会場に運び、海藻の中に潜んでいる生き物を探してもらう出し物を用意しました。来場してくれた小学生や保護者の方がピンセットとスポイトを手に持ち、トレーの中に置かれた海藻の中から生き物を探してもらいました。皆さんすぐに夢中になってくれましたね。おかげさまでご飯粒よりも小さい巻貝やウネウネ動くゴカイの仲間、ヒトデ、ウミウシ、ヨコエビとたくさんの生き物を見つけ出してくれました。見つけた生き物は実体顕微鏡を覗いて観察もしてもらいました。初めて顕微鏡を使ったというお子さんも多かったですが、皆さん自分で見つけた生き物を興味津々に観察してくれていましたね。お子さん以上に熱心に顕微鏡を覗き込む保護者の方もたくさんいたのが印象的でした。海藻の中にも不思議な生態系が出来上がっていて、色々な生き物が暮らしていることを学んでもらえたかなと思います。また機会があれば海藻の中にいる生き物を探してみてください!(文責:豊田賢治)


当施設のブースの様子。

(updated on 2022.09.19)

新潟大学 海洋フィールド生物学実習/先端臨海実習・公開臨海実習 海洋生物学コース(2022/09/12-17)

9月も中盤に差し掛かりましたが、新潟大学の理・農学部を対象にした海洋フィールド生物学実習、自然科学研究科(大学院)を対象にした先端臨海実習、そして他大学の学生を対象にした公開臨海実習を合同で開催しました。天候と海況に恵まれ、岸壁での灯火採集、実習船でのプランクトン採集、シュノーケリングによる磯採集、ムラサキウニの人工授精と初期発生の観察、砂浜海岸でのベントス採集、磯生物の帯状分布調査、そしてウミホタルの観察と予定していた野外活動をすべて実施できました。最終日は臨海実験所から演習林へ移動し、佐渡の森に関する講義と北端に位置する大野亀での散策も行いました。大野亀の滞在時間が少し短かったのですが、雄大な景色とソフトクリームを楽しめていたようで何よりです。コロナ禍でまだ制限が多い中での実施となりましたが、他大学からの参加者との交流ができる貴重な機会となったのではないでしょうか?また佐渡島の生き物に会いにきてください!(文責:豊田賢治)


(左)ムラサキウニ採卵と採精の様子。(右)実習船に乗って姫津漁港内でプランクトン採集の様子。少し波がありましたが、良い天気でした。


磯生物の帯状分布調査の様子。班内で協力してサンプリングできましたね。

(updated on 2022.09.18)

大阪産業大学デザイン工学部環境理工学科「生態学特別演習2」(2022/9/1-3)

9月最初の実習は3年ぶりの来島となった大阪産業大学の実習です。実習開始の直前まで大荒れの天気で気をもみましたが、灯火採集、プランクトン採集、磯採集と予定していた採集は何とかすべて行うことが出来ました。灯火採集では、直前の雨による濁りの影響か、体長60 cm程のダイナンウミヘビなど実習で採れることが珍しい動物も採集されました。実質1日半で3種類の採集と採れた生物の同定を行うややハードな日程でしたが、実習中に学生さんたちが同定しただけでも合わせて50種以上の動物を確認でき、多様な佐渡の海の動物を楽しく観察できたのではないかと思います。お疲れさまでした。(文責:大森)


(左)姫津漁港でのプランクトン採集の様子。(右)灯火採集で採れたダイナンウミヘビ。爬虫類ではなくアナゴに近い魚で毒はありませんが、鋭い牙をもつため注意が必要です。

(updated on 2022.09.03)

早稲田大学高等学院中等部「シュノーケリング磯採集」(2022/8/31)

理科部の合宿、2年生と3年生総勢33名を受け入れて磯採集を実施しました。3年ぶりの実習です。天候が不安定で前日まで磯採集ができるかどうか冷や冷やしていましたが、当日は晴れ間が見えるほど安定し、波もなく絶好のコンディションでした。また、新型コロナ感染対策として、2年生と3年生の2班に分けて時間と場所をずらして実施しました。生徒の皆さんは、普段見ている東京近郊の海とは違う透明度の高い海でじっくりと磯生物を観察すると共に、実習室では、見たことのない動物の形や動き、反応を興味深く観察していました。佐渡のきれいな海と磯の生き物を堪能できたのではないかと思います。(文責:安東)


(左)波もなくじっくりと観察・採集ができました。(写真:大森紹仁)(右)磯採集で採れた動物の種類を調べたり、観察している様子。

(updated on 2022.09.01)

新潟大学理学部 海洋生物学実験(2022/08/28-30)

8月だというのに朝晩の気温が20度を下回るようになってきました。もうすっかり秋の雰囲気ですが、新潟大学の理学部を対象にした海洋生物学実験を実施しました。この実習は地学に興味関心のある学生が集まっており、海の多様な現生種を学ぶことでその見識を深めてもらう狙いがあります。実習は2泊3日の日程で、岸壁での灯火採集、シュノーケリングによる磯採集、実習船によるプランクトン採集を実施しました。天候にも恵まれ、実に多様な生物を採集することができました。中でも、シュノーケリングで採れた海綿の中に小さなクモヒトデの仲間がたくさん入っているのを見つけ、TAの学生さんが根気強く全て取り出してくれました。その数なんと300個体!今回採集した海綿は他の実習でも採集されていましたが、その内部にクモヒトデがたくさん住んでいることは知られていませんでした。まだまだ身近なところに新発見が眠っている好例となりました。灯火採集と磯採集で集めた生き物は、学生さんで手分けして同定しました。作業開始直後は皆さん図鑑の情報と目の前の生き物から読み取れる情報を整理するという慣れない作業に苦戦していましたが、大部分の種名には辿り着けていましたね。また海の生き物を探しに来てください!(文責:豊田賢治)


(左)灯火採集の様子。この実習では初めての実施でしたが、たくさんの生物を採集できました。(写真:大森紹仁)(右)磯採集でとれた海綿の内部に小さなクモヒトデの仲間を多数発見。海綿はクモヒトデ探索のためにバラバラに…。(写真:大森紹仁)


実習船によるプランクトン採集の様子。穏やかな海況で、透明度は25mでした。(写真:大森紹仁)

(updated on 2022.08.30)

近畿大学 農学部 水産生物学実習(2022/8/24-27)

佐渡は早くも秋の気配が感じられるようになりました。近畿大学から15名の学生さん・先生方が来島し、実習を行いました。天気予報からは、海に行けるのか少し心配でしたが、幸い、予報ははずれて、岸壁での灯火採集、磯でのシュノーケリングによる採集、船でのプランクトン採集を行うことができました。この日の透明度は22〜25 mと高く、透き通る海が見られました。色々な生きものをスケッチして発表をしてもらいました。みなさん、色々な角度で生きものを観察して動きや機能の考察などしており、面白い発表会でした。佐渡の海で生物の多様性を実感してもらえたようでよかったです。また来年もお待ちしています。(文責:飯田碧)


(左)磯採集でとれた動物たちを相談しながら門ごとに分類しています。(右)海が穏やかでプランクトン採集日和でした。

(updated on 2022.08.29)

東京慈恵会医科大学 ・教養ゼミ「海産生物の臨海実習」(2022/8/21-23)

受講生1名でほぼ個人指導的に実習を行いました。天気にも恵まれて、ウミホタル採集、灯火採集、真野湾でのドレッジ採集、シュノーケリングによる磯採集、さらにウニの受精と初期発生の観察と、3日間で密度の濃い実習をじっくりと行うことができました。(文責:安東)


(左)磯採集の様子。波もなく絶好のコンディションでゆっくり観察・採集ができました。(右)ドレッジ採集で採れたツメタガイ。外見は結構グロテスク。

(updated on 2022.08.29)

新潟大学 臨海実習I/先端臨海実習(2022/8/15-20)

新潟大学理学部生物学プログラムの3年生と自然科学研究科の修士1年生の合計16名が参加した臨海実習I/先端臨海実習を実施しました。本実習は5泊6日の日程で、岸壁からの灯火採集、プランクトン採集、ムラサキウニの人工授精・初期発生観察、シュノーケリングによる磯採集、砂浜海岸での砂泥性生物の採集、磯場における生物の帯状分布調査、ウミホタルの観察と盛りだくさんの内容でした。不安定な空模様にヤキモキする時間もあり、残念ながらプランクトン採集は実習船からではなく岸壁からの実施になったりしましたが、10門を超える生物を採集することができました。実習の中盤では各学生が描いたお気に入りのスケッチ1枚を選び、全員の前で発表する機会を用意しました。スケッチや考察に基づく各自のトークも素晴らしかったですが、学生同士の質疑がとても盛況で予定していた時間を大きく超えて盛り上がりました。自分の手で採集した生物をスケッチし、その生態を調べ、発表し、そして質疑で激論を交わす、そういった研究活動にも通ずる活動の一端を体験してもらえたのではないでしょうか。実習、お疲れ様でした!(文責:豊田賢治)


(左)お隣の集落にある姫津漁港でプランクトン採集をしている様子です。この直後、大雨に見舞われビショビショになりました。(写真:大森紹仁)(右)磯場でのシュノーケリングの様子です。少し波が残っていましたが、透明度も高くたくさんの生き物を観察できました。(写真:大森紹仁)


(左)砂浜海岸での砂泥性生物の採集の様子です。磯とはまた違った生物相を実感してもらえたのではないかと思います。(写真:大森紹仁)(右)磯生物の帯状分布調査のために実習船で磯場へ向かっています。班ごとに乗船して目的地へ向かいました。(写真:大森紹仁)

(updated on 2022.08.22)

東京医科歯科大学 S・ウニの発生と海産生物の観察実習(オンライン)(2022/8/8-9)

ウニの受精・初期発生の観察と磯生物の観察をオンラインで実施しました。東京医科歯科大学にウニを事前に送付し、東京医科歯科大学の実習室での対面実習と佐渡臨海実験所での実習をZoomで結んで実施しました。東京医科歯科大学での人工受精はうまくいき、2日間で初期原腸胚まで発生しました。また、佐渡臨海実験所では事前に受精を行って、プルテウス幼生までの各発生段階の胚を用意して学生の皆さんに観察してもらったり、発生のタイムラプス映像を見てもらいました。このような同時並行型のオンライン実習は初めてでしたが、実物と映像を見ながらの観察によってウニの初期発生の過程を十分理解することができたと思います。2日目には、事前に採集した佐渡のさまざまな磯生物をライブ配信して、動物門ごとに形態や行動、生態を解説しました。目視ではよくわからない各動物の特徴をカメラで拡大するなど、オンライン実習のメリットをなるべく生かすように工夫しました。それらの生物が実際にどのような環境に生息しているのかやフィールドの生の様子などは、来年ぜひ佐渡に見に来てほしいと思います。(文責:安東)


ウニの殻の背面にある5つの生殖孔をカメラで撮ってライブ配信している様子。

(updated on 2022.08.15)

浦和大学こども学部学校教育学科 自然科学・理科教育ゼミ臨海実習(2022/8/10-12)

今年度初となる対面での他大学の臨海実習を実施しました。直前の天気予報が不穏な感じでしたが、幸いにも崩れることはなく岸壁での灯火採集、シュノーケリングによる磯採集、そして実験所のすぐ近くを流れる達者川での手網による河川生物の採集を行うことができました。学生さん4名と引率教員1名の5名という少人数での実習でしたが、学生さんが手分けして海で採集した生き物は全て可能な限り種同定を行いました。みなさん図鑑と睨めっこしながら奮闘していました。今後も日本海側と太平洋側の環境の違いや生物相の違いを学びながら、その知識を子どもたちへわかりやすく且つ面白く伝えていってもらえたら嬉しいです。(文責:豊田賢治)


(左)灯火採集の様子。黙々と生き物を探しています。(右)達者川での採集の様子。ヨシノボリ類やたくさんの水生昆虫を採集しました。

(updated on 2022.08.12)

新潟大学公開講座 高校生・一般対象公開臨海実習 オンライン(2022/8/4)

昨年、一昨年と中止になってしまった佐渡臨海、伝統の高校生対象の公開臨海実習。今年はオンラインで実施しました。オンラインということで、いつも参加してくれる県内の高校のみなさんに加えて、全国の生徒さんが参加してくれました。毎年、外部講師として参加していただいている、新潟市水族館マリンピア日本海の元館長の鈴木さんにもご参加いただき、日本海の特徴についての講義、臨海実験所周辺の磯で採集した動物を使っての系統のお話、ウニの人工受精と初期発生をライブストリーミングで配信しました。クロヘリアメフラシや佐渡産の新種キングギドラシリスなど、なかなか普段は目にすることのない動物たちをモニタ越しでも見てもらえたのはよかったです。来年こそは対面で実施できるといいです。興味をもった生徒のみなさん、ぜひまた参加してくださいね。(文責:飯田碧)


(左)カサガイ類の見分け方と生態について解説する鈴木先生。(右)カイメンの構造を伝えようとしています。(写真:豊田賢治)

(updated on 2022.08.12)

SAKURA Online International Practical Course “An Invitation to Marine Biology”(2022/07/27-28)

新型コロナウイルスの影響で対面開催が実現できずにいるInternational Marine Biological Course (IMBC)ですが、昨年度に引き続き、JSTさくらサイエンスプランのサポートを受けてオンラインプログラムを開催しました。今年度は2日間に渡り、バングラデシュ、ベトナム、香港、日本の9大学から総勢40名が参加しました。今回は以前より親交の深いバングラデシュ農科大学(バングラデシュ)、チャットグラム獣医動物科学大学(バングラデシュ)、ハノイ国立教育大学(ベトナム)の3大学から教員や大学院生に最新の研究成果を発表してもらう機会を設けました。また、より広い海洋科学の話題に触れるために、刺胞動物の分類・生態研究のエキスパートである泉貴人先生(福山大学)と、幼生期にクラゲを乗り物/餌として利用するロブスターの生態とその水産増養殖研究進められている若林香織先生(広島大学)のお二方を講師としてお招きしました。お二人の招待講演の後には参加者と自由にディスカッションできる時間を設け、海外の学生も積極的に質問をして交流している姿が印象的でした。当臨海からは実際に佐渡の海で採れた様々な海洋生物を生配信しながら各生物の特徴について解説しました。また、プランクトンや海藻を住処とする葉上動物についても講義と実際の生物の生配信を通して紹介しました。多くの受講生から「来年度は是非、佐渡でIMBCを受講したい!」という声を頂きました。我々もIMBCの対面開催ができることを強く願っています。来年、佐渡でお会いしましょう!(文責:豊田賢治)


生き物の配信風景。ヒモムシが長く伸びることを伝えるために容器から取り出す大森先生とそれを精一杯画面に収めようと奮闘している筆者の図です。カメラワークはまだまだ改善の余地アリですね。(写真:梅田樹)

(updated on 2022.07.27)

佐渡市立理科教育センター 佐渡学「磯の生物の生態研修会」(2022/7/26)

前日の小中学生向け磯の生物学習会に続き、佐渡市立理科教育センター主催の小中学校の先生向け研修会を行いました。今回が初参加の先生から「何度目の参加かわからない」というくらい常連の先生まで、良く晴れて穏やかな海でのシュノーケリング採集を通じて、佐渡の磯の生き物についての知見を深めていただけたと思います。海藻に隠れた微小な動物を探す葉上動物観察では、普段の生活ではまず見ることの無い様々な種類の小型の無脊椎動物が見つかり、改めて佐渡の海の豊かさを実感してもらえたのではないでしょうか。是非今回の研修を学校での活動に役立てていただき、児童生徒の皆さんにも佐渡の海に興味を持ってもらえると嬉しいです。(文責:大森)


(左)良く晴れて穏やかなシュノーケリング採集日和でした。(右)海藻から出てきた葉上動物を実体顕微鏡で観察します。レアな生き物は見つかったでしょうか?(写真:安東宏徳)

(updated on 2022.07.27)

佐渡市 こども環境学習会 佐渡の海の生きもの調査(2022/7/25)

小中学校は夏休みに入りましたね。海に囲まれた佐渡に住む小中学生のみなさんに、海の生きものを知ってもらい、環境について考えてもらうため、佐渡市主催の学習会を臨海実験所で行いました。まずは佐渡の海について座学です。海や生きものに詳しいこどもさんも多かったですね。質問に元気よく答えてくれました。続いて、シュノーケリングでたくさんの生きものを採って、午後は観察をしました。海藻にいる小さな生きものも探してもらいました。みんな、陸上では見かけない動物たちに見入っていましたね。最後は観察した生きものを絵に描いて紹介してもらいました。とても鋭い観察もありました。これからの夏本番、ぜひ海の生きものに親しんでもらえればと思います。海の生きものについて知りたいことがあれば、いつでも立ち寄ってくださいね。(文責:飯田)


(左)おだやかな海で色々な生きものを観察できました。(写真:大森紹仁)(右)一人ずつ生きものの紹介をしてもらいました。(写真:大森紹仁)

(updated on 2022.07.27)

新潟大学理学部 「理学基礎演習(フィールド科学人材育成プログラム)佐渡海洋生物観察実習」(2022/7/16-17)

蝉も鳴き始めて夏本番ですね。1年生対象の実習を行いました。本実習は、海での生物関連の観察の手法を学ぶことを目的としています。臨海実験所でないとできないこととして、船でのプランクトン採集や透明度、鉛直的な海洋環境の測定、そして、定番の岸壁での採集を行いました。前日の豪雨で少し濁り気味で、透明度は13 mでした。佐渡としては低めです。しかし多様なプランクトンを見ることができました。岸壁での灯火採集では、タツノオトシゴなど珍しいものも採れました。短い期間でしたが、海洋観測や生物観察の一端に触れてもらえたかなと思います。(文責:飯田)


(左)船上から透明度を計測中。穏やかで観測日和でした。(右)観察結果を発表しました。質疑も活発でしたね。(写真:大森紹仁)

(updated on 2022.07.17)

新潟大学 「系統動物学」(2022/7/11-14)

今年度初となる泊まりがけの集中講義を新型コロナウィルス感染症対策をとって行いました。理学部・農学部から主に2年生が参加しました。海にいる動物を主な対象として、様々な動物門を座学で学びつつ、生きた動物を観察してもらいました。短いですが、実習パートもあります。講義をしながらその動物門の動物をまわしていましたが、みんな興味津々で触ったり観察していました。朝から夜までみっちり講義で大変だったかもしれませんが、集中して学ぶことで動物の系統や類似性、体制について理解が進んだのではないかと思います。また来年、臨海実習に参加して、多くの動物を観察してくださいね。(文責:飯田)


大森先生(左)と飯田(右)による講義風景。珍無腸動物門、知ってますか?(写真(右):大森紹仁)


(左)プランクトン採集をして、原生生物や色々な動物門の動物を観察しました。(右)短い時間ですが磯採集もしました。(写真:大森紹仁)


学んだことを思い出しながら、自分たちで採集した磯の動物で系統樹を描きました。(写真:大森紹仁)

(updated on 2022.07.17)

金泉小学校 出前授業:ミジンコの仲間を観察しよう(2022/07/15)

昨晩からの大雨で実験所近くを流れる達者川の水量がすごいことになっていましたが、実験所から最寄りの金泉小学校にお邪魔して5年生を対象にミジンコの紹介と顕微鏡を使っての観察を行ないました。プランクトンってどういう生き物なのか、ミジンコはどんなところにいるのか、どうやってプールにミジンコがやってくるのか、ミジンコの心臓はどこにあるのか、ミジンコの血は何色なのか、ミジンコの眼は何個あるのかなど、たくさんの問題を出しました。小学生らしい奇天烈な答えを期待していましたが、大学生顔負けの鋭い洞察が飛び交い非常に驚きました。45分間の授業はあっという間でした(でしたよね?笑)。これから夏本番です。たくさん外に出て、色々な生き物を見つけて観察してみてくださいね。(文責:豊田賢治)


「ミジンコの眼は何個でしょう?」というクイズの解説中。みんな自分の答えが合っているのかドキドキしながら聴いています。(写真:土佐和久 金泉小校長)

(updated on 2022.07.15)

Tara-JAMBIOマイクロプラスチック調査&イベント(2022/7/3-5)

 例年よりもだいぶ早く梅雨明けして夏の陽気が続く佐渡島に、日本各地でマイクロプラスチックの調査を行っているTara-JAMBIOマイクロプラスチック共同調査(科学×アート×教育)グループが来島しました。
 まず、7/3(日)に佐渡島内の小中学生と保護者を対象とした啓発イベントを実施しました。イベントの主催であるTara財団の活動がクイズを交えて紹介された後は、参加者全員で近くの達者海岸のビーチクリーニングとマイクロプラスチック採集体験を行いました。ビーチクリーニングでは、10分程度の短時間で用意したザル6個がいっぱいになるほどのプラスチックごみが回収されました。また、マイクロプラスチック採集体験では、目の細かいふるいで砂をふるうことで、一見きれいな砂浜からも5mm以下のマイクロプラスチックが多数発見され、透明度が高くきれいな佐渡の海であってもマイクロプラスチック汚染の影響があることが実感できました。その後、アートを通じて海洋環境保全の啓発活動を行っている喜多直人さんの活動紹介を挟んで、ニューヨークの小学校で実際に行われたプラスチック削減活動を紹介する「マイクロプラスチックストーリー~ぼくらがつくる2050年~」というドキュメンタリー映画の鑑賞と、映画を作製した佐竹敦子監督とのオンライントークセッションが行われました。イベントを通じて、海洋プラスチック汚染の深刻さ、子どもでも課題解決に向けたアクションを起こせること、アクションを起こすためにデータをとることの重要性など、海洋環境保全に向けた様々なメッセージを受け取ることができたのではないかと思います。


(左)Tara-JAMBIOの活動にまつわるクイズ。ちょっと意地悪なひっかけ問題もあり、楽しみながら海洋保全活動について学べたのではないでしょうか。
(右)ビーチクリーニングで回収された大型の漂着ゴミ。このほとんどがプラスチックです。


(左)きれいになったビーチの砂をふるって、マイクロプラスチックを探します。
(右)見つかったマイクロプラスチック(緑や白の小さな欠片)。(写真:島田健太郎)


(左)佐竹敦子監督とのトークセッション。

 つづいて、7/4(月)~5(火)に佐渡島周辺海域におけるマイクロプラスチック汚染状況の調査が行われました。臨海実験所の調査船 IBIS2000を実験所から20 kmほど離れた真野湾まで回航し、真野湾にそそぐ佐渡島最大の河川である国府川の河口から真野湾の湾口までの海底と表層、および、対馬暖流の影響を大きく受ける臨海実験所沖合の海底と表層にマイクロプラスチックがどの程度含まれるのかを調べるため、浮遊物と底質のサンプルを採取しました。計一日半かけての大規模な船上調査でしたが、天気と海況に恵まれてスムーズに進めることができました。残念ながらどの地点でもマイクロプラスチックは確認され、マイクロプラスチック汚染が佐渡島周辺海域にも及んでいることを実感する結果となりました。


(左)船での調査の様子。ロープを使って採集・観測機器を海底に下ろします。
(右)採泥器により採取された海底の砂。ゴカイやクモヒトデなどの動物も入っていました。


(左)大型のネットを使って海面付近を漂うマイクロプラスチックも採集します。
(右)流れ藻に混じって緑の繊維状のプラスチックが採集されました。

 イベントと調査を通じて、海洋プラスチック汚染問題の深刻さを改めて考えさせられました。今後の教育研究活動に活用していきたいと思います。今回の活動を主催した筑波大学下田臨海実験センターのSylvain Agostini助教とタラオセアンジャパンのパトゥイエ由美子事務局長、調査地点の選定にご尽力いただいた山田屋釣具店の三井宏志様、そして、イベントと調査にご参加いただいた皆様に御礼申し上げます。(文責:大森)

(updated on 2022.07.09)

佐渡市立金泉小学校 3-4年生(2022/4/28)

天気予報の変わりやすい日が続いていますが、気持ちの良い晴天に恵まれ臨海実験所に最寄りの金泉小学校から3-4年生が来所してくれました。彼らは現在「イカいか大作戦 〜めざせ!イカ博士〜」というテーマで地元名産のイカについて勉強しているようで、その中で不思議に思ったことや分からなかったことなどをまとめて持ってきてくれました。まずは講義室で30分ほど佐渡のイカについての説明し、生徒さんからの質問にお答えしました。その後、実習室に移動して一人1杯ずつイカを解剖して、エラ、肝臓、卵巣、墨袋、口器、色素胞などイカの体内外の構造を注意深く観察していました。最初はイカを触ることも苦手そうにしていましたが、次第に目をキラキラさせながら夢中に観察している姿はまさにイカ博士でした!これからも海の生き物に興味を持って学んでいってほしいと思います。(文責:豊田)


(左)事前に預かっていたイカに関する質問にお答えしました。みんなよく勉強していました。(写真:下谷豊和)
(右)1人1杯ずつイカを解剖しました。墨袋を破かずに取り出せたかな?(写真:大森紹仁)

(updated on 2022.04.28)

佐渡市立新穂中学校 校外学習(2022/4/27)

新穂中学校2年生の生徒さんが校外学習で来所しました。今回は佐渡の海と臨海実験所の仕事についての学習ということで、臨海実験所の教育研究や佐渡の海の特徴に関する授業の後に、所内の施設見学と海の生き物観察を行いました。生き物観察では30 cmサイズに育ったアメフラシが大人気で、実際に触れることで、背中に隠れた殻や、触角の付け根にある眼など、細かい特徴も観察してもらえました。他にも魚やヒモムシ、クモヒトデなど様々な海の動物に触れて、佐渡の海の豊かさを実感できたのではないでしょうか。これを機会に佐渡の海の多様な生き物について興味を持ってもらえると嬉しいです。(文責:大森)


(左)佐渡の海の生き物に関する授業。生き物同士の関係を表す系統樹の説明です。(写真:豊田賢治)
(右)実習室での生き物観察。大きなアメフラシの触り心地はどうかな?(写真:豊田賢治)

(updated on 2022.04.27)

佐渡自然共生科学センターシンポジウム2022 島の稀少な生きものを記録するー佐渡市レッドリスト作成の試み(2022/3/21)

徐々に春らしい日が増えてきましたね。佐渡市のレッドリストを、新潟大学、市民や専門家の方で作成しました。それにちなみ、佐渡センターのシンポジウムを佐渡でのオンサイトとオンラインのハイブリッドで開催しました。オンサイトは、佐渡在住の方のみ参加人数も制限しての実施でした。基調講演として、佐渡自然保護官事務所の澤栗さんに、生物多様性保全やレッドリストについてお話いただきました。パネルトークでは、佐渡市レッドリストに掲載された植物、陸生貝類、海洋動物など様々な生き物の講演があり、質疑も多いに盛り上がりました。オンライン、オンサイトあわせて100名以上の方にご参加いただき、市民や全国のみなさまに、あまり知られていない佐渡の生き物を知っていただく機会となりました。(文責:飯田)


大森先生による海産無脊椎動物の講演。(写真:演習林・古郡先生)

(updated on 2022.03.26)

新潟大学 環境生物学野外実習C(2022/3/7-11)

暖かい春の陽気を感じられる日が増えてきました。今年度を締めくくる最後の実習として環境生物学野外実習Cを開講しました。本実習は新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開講となりましたが、夏に実施している生物採集と観察を主とする内容とは異なり、実験室で生理発生実験を行います。今年は、(1)バフンウニの人工授精と胚発生過程の観察、金属イオンが初期発生に与える影響の観察、(2)淡水ミジンコの捕食者に対する防御形質の誘導実験の2本立てで行いました。学生は光学顕微鏡と実体顕微鏡を駆使してウニとミジンコの観察とスケッチに奮闘していました。実習期間中は好天に恵まれたため、スケジュールを少し変更して岸壁での生物採集とプランクトン採集も実施しました。大きなアメフラシや色鮮やかなケンミジンコなど多様な生物に触れる良い機会になったと思います。また、ミジンコ(鰓脚綱)とケンミジンコ(カイアシ綱)を観察できたので、欲張ってカイミジンコ類(貝形虫綱)も観察してもらおうと夜の海でウミホタルの採集も試みました。願いが通じたのか、奇跡的に1匹だけ採集でき、その個体が放った淡い青色の発光に学生さん達も感動していました。内容盛りだくさんの実習でしたが、最後には2班に分かれてグループワークとしてウニとミジンコの観察結果をまとめてもらって発表してもらいました。膨大なスケッチと観察データを数時間でまとめるのは大変だったと思いますが、しっかり考察までできていて良い発表ができていました。最終日、両津港へ向かう道中で野生のトキにも会う事ができましたね。また是非、佐渡島でお会いしましょう!(文責:豊田)


(左)顕微鏡を使ってウニやミジンコの観察とスケッチをしました。
(右)バフンウニのプルテウス幼生です。しっかり特徴を観察できましたか?(写真:大森紹仁)


通常のミジンコと防御形態を誘導した個体です。一晩でハッキリとした違いが現れました。

(updated on 2022.03.11)

新潟大学佐渡自然共生科学センター学生発表会(2022/3/4)

卒論や修論が一段落し、佐渡センターの学生発表会を行いました。当臨海実験所、演習林、朱鷺・自然再生学研究施設で卒業研究、修士研究を行っている学生さん総勢19名がこれまでの成果を発表しました。本来は学生さんたち相互の交流も楽しみなイベントなのですが、今年もオンライン開催となりました。しかし発表は完成度が高く、日頃のがんばりが伺える内容でした。これで研究は一区切りの方、1, 2年間お疲れさまでした。これからも続ける方、引き続きがんばってください。(文責:飯田)

(updated on 2022.03.11)

SAKURA Online Practical Course “Introduction to Marine Biodiversity”(2022/3/1)

新型コロナウイルスの影響でここ2年開催できなかったInternational Marine Biological Course (IMBC)ですが、今年度はJSTさくらサイエンスプランの援助を受けて、Zoomを利用したオンラインでの実習を行いました。実習にはバングラデシュ、ベトナム、日本の3か国5大学より、計36名が参加しました。初めに当実験所の安東所長がこれまでの佐渡臨海実験所の国際交流の歴史について紹介した後、各大学の代表者による参加大学の紹介と、参加者各個人の自己紹介を行い、参加者間での交流を深めました。その後の実習パートでは、海洋生物の多様性と分類に関する簡単な講義の後に、PCにつないだビデオカメラを用いて実際に佐渡の海で採れた様々な海洋生物を撮影しながら各生物の特徴について解説しました。また、今の時期が産卵期であるバフンウニを用いて、採卵・採精の手順と人工授精の様子を配信するとともに、本実習に先がけて作成した動画を利用してバフンウニの正常発生の様子を紹介しました。途中、参加者側の通信状況が悪く音声が途切れるなどのトラブルもありましたが、参加者からはZoomのチャット機能などを通して様々な質問やコメントがあり、関心の高さが伺えました。今後もこのようなオンラインでの実習やオンデマンド教材の配信を展開していく予定ですが、それに加えて来年度こそは参加者を佐渡に招いてのIMBCを開催できると良いですね。(文責:大森)

(左)海洋生物の紹介の様子。水槽のアメフラシが右奥のZoom画面にも映っているのがわかるでしょうか?
(右)ウニの採卵・採精の実験操作もライブ中継で配信しました。

(updated on 2022.03.03)

海と日本Project in 新潟 佐渡島国内留学エコアイランドツアー(2021/11/21)

紅葉も終わり佐渡に冬が近づいてきました。そんななか元気な小学生たちを対象としたイベントを感染症対策を行って実施しました。このイベントは、日本財団が全国で行っている海と日本Projectの新潟県版として、BSN新潟放送がまとめ役となり、新潟県内の小学生に海や環境に関心をもってもらうため、1泊2日で佐渡の海に関する様々な体験をするという趣旨です。たらい舟に乗ったり、ジオパークの見学などもありました。臨海実験所では、佐渡の海や海と里とのつながりについての講義、海の生き物観察を行いました。座学ではみんな熱心にノートをとったり、質問に元気よく答えてくれました。その後はアオウミウシやヤマトホンヤドカリなど色々な生き物たちをスケッチしました。短い時間でしたが、海の生き物って面白い、と思ってもらえたらうれしいです。(文責:飯田)

みんな生き物に興味津々でした。

(updated on 2021.11.24)

消防訓練と救命講習(2021/11/16)

消防設備の点検に合わせて年1回行っている消防訓練を実施しました。宿泊棟調理室から出火したという想定のもと、館内放送で火災警報と避難を呼びかけ、教職員・学生全員建物の外へ避難しました。その後、消防署へ119番の通報訓練、消火器を用いた初期消火訓練を行いました。火災以外にも、地震や自然災害はいつやってくるかわかりません。その時に備えて、日頃からの準備が大切であることを改めて実感しました。消防訓練に続き、救命講習も行いました。消防署から講師を派遣していただき、AEDの使用方法、心肺蘇生法を教えていただきました。実験所でも臨海実習などに備えてAEDを設置しています。事故発生から救急隊到着までの一連の手順を再確認することができました。(文責:下谷)

(左)訓練用の水消火器を使って、消火器の使用手順を確認。(右)人形を使ったAEDと心臓マッサージの訓練。(写真:小杉かおる)

(updated on 2021.11.19)

臨海実験所 内覧会(2021/11/6)

臨海実験所は昨年の秋から今年の6月にかけて大規模な改修工事を行いました。全面的に新しくなった臨海実験所を地域の方たちに見ていただくため、実験所のある達者集落の方向けに内覧会(臨海実験所見学会)を行いました。改修後の移転から少し時間が経ちましたが、新型コロナウィルス感染症の状況が落ち着いてきましたので、対策をとった上で実施することにしました。始めに沿革や活動内容について紹介をして、標本室や実習室、色々な実験室や宿泊施設、実習船など、建物内外をご案内しました。標本室で熱心に生き物をみてくれるお子さんや、色々とかつての様子を教えてくださる方など、短い時間でしたが、みなさんと交流する機会を持つことができ幸いでした。これからも地域に開かれた臨海実験所を目指して活動していきたいと思います。海の生き物について知りたい、標本を見たい、などあれば、気軽にお立ち寄りください。(文責:飯田)

(左)海洋領域長の安東先生が臨海実験所の沿革や活動の様子を写真や動画で紹介しました。(右)1954年の開所式の際の写真をご覧になる参加者のみなさん。子どもの頃、海の生き物を見に来た、遠足で来たことがあるという方たちもいらっしゃいました。(写真:下谷豊和)

(左)標本室です。臨海実験所には約4000点の収蔵標本があります。改修にあわせて見やすい展示になりました。(右)2つの実習船も見てもらいました。(写真:下谷豊和)

(updated on 2021.11.06)

新潟大学理学部自然環境科学プログラム「環境生物学野外実習B」(2021/9/21-25)

9月も後半になり気温も海水温もだいぶ下がってきましたが、陸上、水中の寒さにも負けず、自然環境科学プログラムの環境生物学野外実習Bを行いました。この実習では、灯火採集、磯採集、プランクトン採集、砂堀り採集といった他の実習でも行う採集の他に、砂や海藻の隙間に潜む微小生物の採集と観察も行います。残念ながら天候不順で船を使う採集はできませんでしたが、それでも多様な採集方法で採集された生物は107種にのぼり、佐渡の海の多様性が実感できたのではないかと思います。今夏の大学生向け実習はこれで一通り終了となります。来年度こそは、新型コロナウイルスを気にせずのびのびと実習が出来るようになっていると良いですね。(文責:大森)

(左)砂の隙間に潜むメイオベントスの洗い出し採集。1 mmに満たない微小生物をとても目の細かい網で選別します。(右)海藻付着生物の採集。こちらは海藻をかき分けながら数mm程度の生物を肉眼で探します。

今回採集された生物のリスト。107種がずらっと並ぶと圧巻です。

(updated on 2021.09.29)

新潟大学 臨海実習I/海洋フィールド生物学実習(B日程)(2021/9/13-18)

朝晩はだいぶ冷えるようになってきましたが、5泊6日の実習を開催しました。後半は天気予報と睨めっこする時間が増えましたが、無事に予定していた岸壁での灯火採集、磯でのシュノーケリング採集、ウニの発生実験、実習船でのプランクトン採集、ウミホタルの観察、砂地でのドレッジ採集、磯での方形枠調査を実施することができました。参加した学生の皆さんは数少ない対面授業ということもあり張り切っていろいろな生物を採集してくれましたし、何冊も図鑑を見比べて種同定や生物の特徴をスケッチしていました。今回の実習では普段はあまり見られないカブトクラゲの仲間(有櫛動物)やサルパの仲間(尾索動物)も採集することができ、学生さんはカブトクラゲの美しい櫛板の反射光と予想外のサルパの手触りに驚いていました。海の生き物の多様性を実感してもらえる良い機会になったのではと思います。(文責:豊田)

(左)久々に実習船に乗ってプランクトン採集できました。(写真:飯田碧)(右)方形枠調査の様子。班員と協力して生物の帯状分布を調べました。

(updated on 2021.09.18)

新潟大学個性化科目 森・里・海フィールド実習 / 公開臨海実習・森里海の連携学コース(2021/9/6-10)

佐渡自然共生科学センターの3施設が協働して行う本実習、昨年は新型コロナウィルス感染症のため中止となりましたが、今年はさまざまな対策をとることで、実施にこぎ着けました。森・里・海についての3つの施設が同じ島内にあるという利点を活かして、森里川海のつながりを体感してもらうのがねらいです。学内の4学部・他大学と様々な背景の受講生が参加してくれました。始めは、佐渡と言えばの朱鷺です。今年もねぐらへ戻る朱鷺の群れを観察することができました。2日目は新潟大学の管理しているビオトープであるキセン城で水生生物の調査を行い色々な水生昆虫などを観察しました。朱鷺の生息しやすいように配慮された水田を見学し、佐渡の固有種サドガエルも観察しました。夜からは海パートとして、海洋生物の灯火採集を行いました。甲殻類のメガロパ幼生など珍しいものも見られました。3日は雨。海にいけるかが危ぶまれましたが、幸い波は穏やかで無事に磯採集を行えました。午後は採ってきた動物をみんなで全て種同定しました。雨だったため予定していた河川での採集はとりやめて見学だけにし、事前にとっておいた水生昆虫と魚類を観察しました。わずかな底質の中に小さな昆虫などが沢山いる様子を見てもらえたと思います。4日目は朝から大雨。演習林内の散策ができるのか心配しましたが、幸い朝に講義をしている間によい天気になりました。渓畔林、スギの人工林をみたあとは、草原である大倉シラバへ行きました。以前は牛の放牧が行われていましたが、それがなくなり年々草丈が高くなってきています。すっかりよい天気になり海まで見渡すことができました。天然杉の観察では、佐渡の風雪による独特の形をしたスギをいくつも見ることができました。最後は風衝地へ行き、強い風によって植物が育ちにくいことを実感できたと思います。移動も野外活動も多いこの実習ですが、今年も実習生のみなさんは元気いっぱいでどんどん質問をしてくれました。3施設のスタッフのみなさんもお疲れさまでした。本実習は、来年度、さらに内容を改訂する予定です。佐渡で森里川海のつながりを学びたい方ぜひご参加ください!(文責:飯田)

(左)耕作放棄地を利用したビオトープで採集中。よい天気で採集日和でした。(写真:大森紹仁)(右)冬でも朱鷺が餌をとれるよう水が残される江を備えた水田です。田んぼも美しい時期です。

(左)かわいいサドガエル。今年も観察できました。(写真:大森紹仁)(右)臨海実験所そばの達者川。雨の後のため採集はしませんでしたが、里と海のつながりについて考えてもらいました。(写真:豊田賢治)

(左)大倉シラバ。草原の端の方には、牛が好まないトゲのある植物が多いです。(写真:大森紹仁)(右)立派な天然スギ。

(updated on 2021.09.18)

大阪産業大学「生態学特別演習2」オンライン実習(2021/9/3)

新型コロナウイルスの感染拡大により、臨海実験所では昨夏に引き続き今夏も他大学の実習の多くが中止となってしまいました。2年連続で中止となってしまった実習の一部だけでも体験してもらえないか?ということで、大阪産業大学の生態学特別演習2ではオンラインでの実習を試みました。佐渡の海の特徴と海洋生物の多様性に関するZoomを利用しての遠隔授業に加えて、別実習で採集された海洋生物や、臨海実験所で所蔵しているウニ殻などの乾燥標本を、スマホのカメラを通してのリアルタイム映像として紹介しました。生物が動く様子を現地で直に見る経験には劣りますが、画面越しに変わった形や不思議な動きをする海洋生物を見ることで、海洋生物の多様性を少し実感してもらえたのではないかなと思います。(文責:大森)

ウニ殻の撮影・配信の様子(Zoomの録画より抜粋)。棘の乗るイボや管足の出る穴などが五放射に配列している様子が見えたでしょうか?

(updated on 2021.09.05)

形の科学研究センター シンポジウム(2021/9/1)

コロナ禍で昨年は開催できなかった形の科学研究センターのシンポジウムですが、今年はオンラインとの組み合わせで何とか開催にこぎつけ、4名の学生・研究者による講演が行われました。臨海実験所からは、豊田特任助教が甲殻類に寄生する節足動物フクロムシの生態について講演しました。普段聞くことのない建築や工学分野の発表はやや難解でしたが、生物の作る「形」が様々な分野に応用されているのが実感できました。(文責:大森)

新潟大学大学院自然科学研究科の大学院生・生越季理さんによる講演の様子。二枚貝の形をコンクリート建築に応用するために試行錯誤を続けているそうです。(写真:飯田碧)

(updated on 2021.09.05)

新潟大学 理学部 地質科学プログラム「海洋生物学実験」(2021/8/29-31)

8月最後の実習は地質科学プログラムの海洋生物学実験です。地質巡検と磯生物やプランクトンの観察がセットになったこの実習の生物パートでは、磯で採集されたすべての生き物を分類してリスト化する作業があります。一筋縄ではいかない分類群もありますが、参加した学生さんたちは図鑑を見比べながらしっかりと分類を行っていました。天候が危ぶまれた船でのプランクトン採集も何とか行うことができ、引率の松岡先生が専門とする放散虫類を始め、様々なプランクトンが観察できました。参加学生のみなさん、引率の松岡先生、栗原先生、お疲れさまでした。(文責:大森)

(左)磯で採れた生物を分類群ごとに分け、系統樹を作ります。どのグループとどのグループが近縁だったかな?(写真:豊田賢治)(右)プランクトン採集で採れた放散虫(左の8放射に棘が出ている生物)と有孔虫(右の3つの球状構造から棘がたくさん生えた生物)。

(updated on 2021.09.05)

新潟大学 臨海実習Ⅰ・海洋フィールド生物学実習(A日程)(2021/8/23-8/28)

今シーズン初、改修後初の5泊6日の実習を開催しました。前の週まで日本列島に前線が停滞して各地で大雨を降らせていましたが、無事に全プログラムを終了しました。3日目のプランクトン採集は船を使用することができず残念でしたが、後半は天候もよく、2年ぶりに達者湾対岸のこばまに渡って方形枠調査を実施しました。本実習は、様々な方法を用いて異なる環境に生息する様々な磯生物を採集し、その観察・スケッチを通して、それらの形態や行動、生態の特徴を、系統進化を基にして理解することを目的にしています。参加者の皆さんは、磯生物の観察・スケッチに熱心に取り組んでいました。実習の最後には、きれいな夕日の下、アジ、ベラ、フグ、イシダイ、クロダイ、ソイ...釣りを楽しみました。(文責:安東)

(左)ムラサキウニから“アリストテレスの提灯”を出しているところ。知っていますか?(写真:飯田碧)(右)2年ぶりのこばまでの方形枠調査。

(updated on 2021.08.31)

臨海実験所避難訓練(2021/7/28)

目の前が海で近隣の集落からやや離れた位置にある臨海実験所では、地震などの災害時や火事などの非常時には所員全員が適切な避難行動を取れる必要があります。このたび臨海実験所の建物が改修されたことに伴い、改めて所員全員での避難訓練を行いました。訓練では、学生が寝泊まりする宿泊棟の2階に新たに設置された避難はしごの使い方を確認するとともに、大地震による津波から逃れるために臨海実験所裏の斜面に作られた避難路を実際に登って、高台にある避難場所までの道のりを確認しました。自分たちの安全のためだけではなく、実習や研究で来所される方々に安心して利用していただくためにも良い機会となりました。(文責:大森)

(左)下谷技術専門職員による避難はしごの使い方の説明。実際に広げてみると使い方がイメージできますね。(右)緊急用に常備している軍手を着用し、避難路を登って津波避難場所に向かいます。

津波避難場所の様子。臨海実験所の屋上よりも高い位置にあり、想定されている最大の津波が来ても波をかぶりません。

(updated on 2021.08.04)

佐渡市理科教育センター 佐渡学「磯の生物の生態研修会」(2021/7/27)

昨年は中止となった理科教育センター主催の研修会、今年は様々な対策をとることで実施することができました。島内の小中学校の先生方を迎えて、プランクトン採集と磯採集、それぞれの生き物の観察を行いました。遠くにある台風の余波で最近にしては久しぶりの雨模様の天気。アイビス2000を出しての船での採集はあきらめて、陸からネットを曳きました。午後も曇り空でしたが、海は穏やかでシュノーケリングでの磯採集は無事に行えました。のびるヒモムシや海藻そっくりのタマミルウミウシなど、海ならではの生き物の動きや形を観察しました。磯の生き物の生態や面白さについて、児童・生徒のみなさんに伝えていっていただければ幸いです。(文責:飯田)

左)プランクトンネットは目が細かく人力での曳網はなかなか大変です。(右)シュノーケルの使い方の説明を受けていざ採集へ。

(updated on 2021.07.28)

新潟大学 理学部 総合力アクティブ・ラーニング 佐渡海洋生物観察実習(2021/7/22-23)

梅雨明けして佐渡も暑くなってきました。1泊2日で理学部1年生向けの総合力AL 佐渡海洋生物観察実習を行いました。この科目は、座学と組みになっており、フィールド科学に関する様々な調査・研究手法を学んでもらうのが一つのねらいとなっています。プランクトン採集と岸壁採集で、手法や採集される生き物の違いを体感し、スケッチ、発表をすることで、生物の観察手法に触れてもらいました。天気はよかったものの風が強く、残念ながら実習船アイビスで洋上に行くことはできませんでしたが、岸から人力でのプランクトン採集と、CTDで海洋環境の観測を行いました。みんながんばって曳いていましたね。顕微鏡下に見えるプランクトンの多さに一同驚いていました。最後の発表は、みんな生物をよく観察していることが分かる内容でした。参加者からもたくさんの質問が出てましたね。今回の実習が短いと感じた方は、ぜひ来年以降の実習にも参加してくださいね。(文責:飯田)

(左)手曳きでプランクトンを採集しています。(右)発表会ではみなさんの観察眼がよく発揮されていました。(写真:大森紹仁)

(updated on 2021.07.25)

放送大学 面接授業(2021/7/12-14)

新型コロナウイルス感染症のため昨年から他大学の実習の受け入れができていませんでしたが、入念な対策のもと放送大学の面接授業を実施しました。この授業は2泊3日のスケジュールで系統分類に関する講義に加え、ムラサキウニの発生実験、実習船でのプランクトン採集、そしてシュノーケリングでの磯採集と内容盛り沢山でしたが、受講生のみなさんは熱心に顕微鏡を覗いたりスケッチをしていました。実習前日の大雨が嘘のように授業期間中は天候に恵まれ、きれいな佐渡の海を楽しんでいただけたと思います。今回の授業が生物にもっと興味を持ってもらえるきっかけになれば幸いです。(文責:豊田)

(左)ムラサキウニの放精と放卵を観察している様子。受講生の皆さんはウニの属する「棘皮動物門」を覚えるのに苦労していました。(右)プランクトン採集の様子。この日は海が穏やかで透明度の高い佐渡の海を見ることができました。

磯採集の様子。まだ水温が若干低く寒いかなと思いましたが、受講生の多くから「もっとシュノーケリングしていたかった!」と要望がありました。また是非お越しください!

(updated on 2021.07.15)

新潟大学理学部 系統動物学(2021/7/5-7/8)

臨海実験所の改修も終わり、6月いっぱいかけて移転作業を行っていました。新しくなった臨海実験所で主に理学部2年生対象の集中講義 系統動物学を行いました。本講義は去年はオンラインにしましたが、今年は様々な感染症対策をとることで対面での実施ができました。この講義では、海綿など構造の単純なものから脊索動物まで、海に生息する動物を中心に形態や系統関係、生態などを紹介します。講義に出てくる動物を実際に見てもらうため、船でのプランクトン採集とシュノーケリングでの磯採集も行いました。去年からほとんどがオンライン講義だったという学生さんたちは、実際の動物たちの動きや構造に興味津々でした。講義でも質問が出て熱心でしたね。今後の学習の基礎となれば幸いです。ぜひ来年は臨海実習に参加して、より多くの生き物に触れてくださいね。(文責:飯田)

(左)大森先生の講義の様子。系統樹にはなじみのない動物門もたくさんいます。(右)私は脱皮動物などの講義をしました。講義室も使いやすくなりました。(写真:大森紹仁)

(左)梅雨の雨で船は出せないかなと思いましたが、外へ出る時間は晴れました!プランクトンも種類豊富でした。(写真:豊田賢治) (右)今シーズン初の磯採集。雨の後でしたが海はきれいで、たくさんの動物を採集できました。

(updated on 2021.07.13)

佐渡市立内海府小学校「ワカメの標本を作ろう」(2021/3/11)

うららかな春の日に技術専門職員の下谷さんと内海府小学校へ行ってきました。地元の海藻を通して海の豊かさを知ってもらうことを目的とした授業のお手伝いです。佐渡にはおいしい海藻がたくさんあります。まずは漁港へ行き、生産者の方からどのようにワカメを養殖しているのか教えてもらい、児童のみなさんは収穫を体験していました。私も海の中で実際どのように設置されているのか初めて見ることができ、興味深かったです。学校へ戻り、漁港にあったアナアオサなど色々な海藻を使って、押し葉標本を作りました。みんな色々な海藻を組み合わせて思い思いに作成していましたね。次はいよいよ、2 mもある大きなワカメを使った標本作りです。事前に先生方が用意してくれていた大きなケント紙にみんなで広げていきました。最後に、内海府の海の特徴と海藻について下谷さんと私から紹介して、授業を終えました。食べておいしく、美しい標本も作れる海藻。みなさん興味津々でした。お役に立てたようで何よりでした。(文責:飯田)

(左)ワカメの収穫。ワカメは海の中では緑色ではないと知っていますか?(右)大きなワカメの押し葉標本を作るため、丁寧に広げます。うまくできるかな。

(updated on 2021.03.22)

新潟大学佐渡自然共生科学センターシンポジウム2021 環境変動と生物集団(2021/3/7)

この冬は佐渡でも雪が多かったですが、ようやく春らしくなってきました。先日、両津のあいぽーと佐渡の多目的ホールとオンラインを併用して佐渡センターのシンポジウムを行いました。COVID-19対策をしてのオンサイト開催です。今回のテーマは環境変動と生物集団ということで、初めにそれぞれの領域/施設から講演を行いました。臨海からは私が魚類の環境変動への応答について、里山からは永田先生が鳥類が環境変動から受ける影響について、演習林からは本間先生が森林の長期モニタリングについて、それぞれの現状と課題を紹介しました。続いて、今年度で定年退職となるセンター長の崎尾先生より、桜と富士山と題して、40年にわたる長期観測から富士山の森林限界の変化を捉えた研究成果についての基調講演がありました。初のハイブリッド形式でどうなるかと思いましたが、結果はあわせて130名以上ととても多くの方にご参加いただくことができました。今後もこのような公開シンポジウムなどを通じて、センターの取り組みや成果についてご報告できればと思います。(文責:飯田)

崎尾先生の講演。40年分のデータ、圧巻でした。

(updated on 2021.03.22)

佐渡市理科教育センター主催 子どものための科学祭り(2020/9/13)

臨海実習の終わった翌週、改修工事に備えて移転作業を行いました。その週末に、佐渡市理科教育センター主催の「子どものための科学まつり」の「科学体験教室」にブースを出展しました。例年でしたら、海藻を持っていって、子どもたちに海藻のしおりを作ってもらったり、海藻の中に隠れている生き物を探してもらったりするのですが、今年は、新型コロナウイルス感染症対策のため、現場での体験はなし。事前に作成した海藻のしおりとリーフレットを配布しました。科学おもちゃなどの魅力的な8つのブースの中から、海藻が選ばれるのか不安もありましたが、中には熱心に海藻の話を聞いてくれる子も。ちなみに、別会場で展示されていた子どもたちの自由研究は、貝の分類や植物調査などとてもハイレベルでした。来年は通常のように、体験してもらえるイベントを開催できるよう願っています。(文責:飯田)

海藻の説明中。説明次第で地味な海藻にも興味を持ってもらえることが分かりました。

(updated on 2020.09.18)

新潟大学理学部自然環境科学プログラム「環境生物学野外実習B」(2020/9/2-6)

9月に入ってもまだまだ暑い日が続いていますが、暑さとコロナに負けずに新潟大学理学部自然環境科学プログラムの環境生物学野外実習Bが開催されました。例年行っている実習の中でも最も様々な採集方法で生き物を採集・観察する本実習ですが、今年も10 cmを超えるアメフラシやヒトデから1 mm以下のプランクトンや小型底性生物まで、合計で70種を超える生物を採集することができました。主担当・引率の宮﨑先生が専門とするウミグモや、私が研究対象の一つとしているサドナデシコナマコも採集でき、多様性に富んだ佐渡の海を実感できる実習となったのではないかと思います。本年度の大学実習は本実習が最後となり、この後は建物改修のため、早くとも来年の春まで実習・研究利用の受入れができなくなります。新型コロナウイルス感染症の影響がいつまで続くかも未知数ではありますが、また次の夏に、新しくなった臨海実験所で通常通りの実習が出来ることを期待したいです。(文責:大森)

DredgeFishing

(左)砂浜での砂堀り採集。少し波がありましたが、色々な底性生物が採れました。(右)釣り大会。今回も豊漁でした。よく見ると2匹釣れていますね。

animal list

今回採れた動物のリストです。見たこともない海産動物に苦戦したと思いますが、よく同定できていました。

(updated on 2020.09.08)

新潟大学 理学部 海洋生物学実験(2020/8/30-9/1)

臨海実験所は例年より1ヵ月半遅く臨海実習のピークを迎えています。生物学プログラム・フィールド科学人材育成プログラムの実習に続き、地質科学プログラムの海洋生物学実験を行いました。初日は松岡先生、椎野先生と、沢根の地層の観察を行ってから臨海実験所へやってきました。例年、この時期は秋雨のことが多いのですが、今年はまだよい天気です。初日の夜は松岡先生による地質の実習のまとめ。地層の読み取り方など私も興味深く聴きました。磯採集と船でのプランクトン採集も好天に恵まれました。最近導入したCTDを使って、水温、塩分、溶存酸素などを測定し、プランクトンを採集した地点の海洋環境についても学びました。学生さんたちはお昼ご飯をささっとすませてプランクトン観察に戻ってくるなど、とても熱心に実習に取り組んでいました。新型コロナウィルス感染症対策で色々と不自由があったと思いますが、充実した実習となったようでよかったです。(文責:飯田)

Snorkelingtransparency

(左)磯採集日和でした。(右)透明度を測定中。この日も20 m以上でした。(写真:豊田賢治)

(updated on 2020.09.02)

新潟大学理学部生物学プログラム「臨海実習I」・新潟大学フィールド科学人材育成プログラム「海洋フィールド生物学実習」(2020/8/24-8/29)

新型コロナウイルス感染症の影響で今年度の臨海実習が軒並み中止となる中、本実習は受講生数の調整や感染対策を講じた上で開講することができました。今年は新潟大学の理学部から8名、農学部から4名の合計12名での実施となりました。5泊6日の実習でしたが、連日天候にも恵まれ、夜間の灯火採集や実習船でのプランクトン採集、シュノーケリングによる磯採集、砂泥海岸でのドレッジ採集、方形枠を用いた生物の帯状分布調査など、様々な方法で採集した海洋生物の種同定やスケッチを行ないました。また、ウニのダイナミックな初期発生過程やウミホタルの発光現象など様々な生命現象の観察を通して、生物学の面白さを再認識してくれたのではないでしょうか。感染症対策でマスクの着用、ソーシャルディスタンスの厳守、恒例となっているBBQの中止など制約が多い中での開講となった本実習ですが、受講された学生の皆さんにとってはオンライン講義では味わえない佐渡の豊かな自然に直接触れられた貴重な体験となったことと思います。(文責:豊田)

Night CollectionPlankton Net

(左)岸壁での灯火採集。(写真:飯田碧)(右)船でのプランクトン採集。(写真:飯田碧)

SnorkelingQuadrat

(左)磯でのシュノーケリング。(写真:飯田碧)(右)生物の帯状分布調査。(写真:飯田碧)

Sea Urchin DevelopmentFishing

(左)ウニの排卵実験。(写真:飯田碧)(右)実験所前の堤防で海釣り。全員釣れました!(写真:飯田碧)

(updated on 2020.08.29)

佐渡市環境対策課 こども環境学習会(2020/8/20)

8月20日に佐渡市環境対策課主催のこども環境学習会が開催されました。昨年は諸々の事情で開催できず、今年も実験所の施設改修や新型コロナウイルス感染症の影響で開催が危ぶまれましたが、日程の調整や感染対策を行ったうえで何とか開催することが出来ました。参加してくれた子供たちは、快晴波無しの絶好の海日和の中、シュノーケリングによる生き物採集を楽しんでいました。恒例となりつつある海藻の中に潜む生き物探しも行い、小さな甲殻類やゴカイなどが見つかりました。学習会を通して色々な生き物が棲む佐渡の海の豊かさを実感してもらえたのではないかと思います。保護者の皆様と佐渡市環境対策課の方々も暑い中お疲れさまでした。(文責:大森)

SnorkelingBiological Observation

(左)澄んだ海でのシュノーケリング。いろんな生き物が見つかりました。(右)実習室内にはパーティションを設置。全員がマスクを着用して、磯で採集した生き物の観察とスケッチをしました。(写真:飯田碧)

(updated on 2020.08.21)

新潟大学理学部 系統動物学(2020/7/4, 5, 11)

新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、前期の講義は全て非対面式となりました。例年、臨海実験所で合宿形式により行っている理学部2年生を主な対象とした系統動物学も、オンラインで実施しました。本講義は動物の定義から始まり、多様な動物門の体の構造の違いや系統関係を学んでもらいます。座学だけではなく、磯の生物採集や観察を通してそれらを理解してもらうのがねらいですが、今年は画面越しになんとか生き物について伝えようと四苦八苦でした。来年は通常の形式で実施できることを願っています。今年受講したみなさんは、ぜひ来年は臨海実習に参加して、様々な海洋動物の実物に触れてほしいと思います。(文責:飯田)

lecture1lecture2

(左)大森先生の講義の様子。ヒモムシの動く様子が見えたでしょうか。(右)私は脱皮動物などについて講義を行いました。相手が見えない状態での講義は難しかったです。(写真:大森紹仁)

(updated on 2020.07.13)

サケガシラ(2020/3/9)

暖冬で春のようでもあり、まだ時々みぞれも降ります。先日、潜水調査に行った大森先生が、珍しい魚を拾ってきました。普段は中深層にいるサケガシラです。表層にいたそうです。せっかくなので標本にすることにしました。まじまじと見ると、口と頭部が変わった構造でした。大きく開く口を閉じる際に頭部の溝が役立つようです。体の構造とは実に面白いものですね。(文責:飯田)

sakegashira1sakegashira2

(updated on 2020.03.24)

佐渡市環境フェア2019(2019/11/10)

佐渡市主催の環境フェアに出展してきました。これは、佐渡で環境に関する活動を行っている団体が出展し、市民のみなさんに環境について考えてもらおうというイベントです。今年は、佐渡自然共生科学センターとして、演習林、朱鷺・自然再生学研究施設と共に一つのブースで参加です。私たちはみなさんに海について知ってもらいたいと考え、佐渡の海についてのポスターと映像、動物たちを展示しました。今年は大森先生の研究対象のウミシダ3種と佐渡の固有種サドナデシコナマコです。ウミシダの植物の様な見た目とうらはらに泳ぐ様子は、来場者の方たちから人気を集めていました。こんなものが佐渡にもいるんですね、というコメントを多くいただきました。みなさんが海に関心をもつきっかけになってもらえるとうれしいです。(文責:飯田)

event

水槽にいるウミシダたち。こんなに動くんですね!とみなさん足を止めて見ていました。

(updated on 2019.11.19)

長野大学環境ツーリズム学部 「水環境ゼミナール」・公開臨海実習 「森里海をつなぐ野外生態学実習」・新潟大学個性化科目 「森・里・海フィールド実習」(2019/9/9-13)

すっかり遅くなってしまいましたが、9月には臨海実験所だけでなく、佐渡自然共生科学センターの3施設(演習林、朱鷺・自然再生学研究施設)が協同で行う恒例の実習(通称:森里海実習)を行いました。今年も北は北海道から南は鹿児島まで、全国から28名の学生さんが参加してくれました。里、海と川、森をまわるこの実習はなかなかハードですが、今年も参加者のみなさんは、元気に生き物を観察し、熱心に質問をして、終始楽しく実習に参加していました。初日は里山についての講義を受け、朱鷺を観察しました。すでに400羽以上が野外に生息していることもあり、今年も沢山の朱鷺を見ることができました。2日目は新潟大学のビオトープ(キセン城)で水生生物を採集しました。暑いくらいの陽気で、短時間で色々な水生昆虫を観察できました。朱鷺についての講義を聴いたあとは、実際の水田でどのように朱鷺がくらしやすいよう工夫されているか見学しました。佐渡の固有種サドガエルを観察し、海パートに移動です。臨海実験所では定番の灯火採集と磯採集をして、班ごとに全ての動物を同定しました。班員で協力して、図鑑とにらめっこです。近くの達者川へも採集にでかけました。川が森里海のつながりに重要だということを感じてもらえたようでした。4日目には演習林へ移動して、渓畔林、人工と天然の杉を観察しました。この日もよい天気で、とても風の強い風衝地では、山の上から海まで一気に見渡すことができました。佐渡島では山と海がとても近いことを実感できたのではと思います。最終日は一枚岩の大野亀を見学して両津港で解散しました。この実習は移動も多く、なかなか準備が大変ですが、みなさんがとても楽しんでくれていたようで、何よりでした。長野大学の高橋先生、新潟大のスタッフのみなさん、お疲れさまでした。来年度はさらに充実した内容に改訂したいと考えています。色々な生き物や環境に興味のあるみなさん、来年度の実習でお待ちしています。(文責:飯田)

Crested ibisBiotope

(左)ねぐらに帰っていく朱鷺が観察できました。こんなに沢山の朱鷺が見られるのは数年前では想像できませんでした。(写真:演習林・松倉先生)(右)ビオトープでの採集。短時間で色々な水生昆虫が採れます。(写真:大森紹仁)

Rice farmSnorkeling

(左)黄金色の田んぼが美しいです。この水田は冬でも朱鷺が餌を食べられるように工夫されています。(写真:北橋隆史)(右)磯採集もしました。(写真:大森紹仁)

Species identificationRiver sampling

(左)みんなで協力して採集された動物の種同定を行いました。(写真:北橋隆史)(右)川では多くの小さな通し回遊魚が採集されました。(写真:北橋隆史)

Artificial forestGrassland

(左)まっすぐな人工林。(右)ちょうどすすきがきれいでした。以前は放牧が行われていた草原では、牛の好まない植物が多くあります。(写真:北橋隆史)

FellfieldMushroom

(左)風の強い風衝地では木が生えません。海までよく見渡せました。(右)演習林の林道で巨大なキノコを発見!カラカサダケだそうです。(写真:松倉先生)

Oonogame

最終日の大野亀もいいお天気で散策日和でした。(写真:松倉先生)

(updated on 2019.10.24)

新潟大学理学部自然環境プログラム 環境生物学野外実習B(2019/9/17-21)

新潟大学では理学部内の各プログラムで内容の異なる野外実習を佐渡島で行っています。自然環境プログラムの環境生物学野外実習Bでは、他の実習と比べてより多様な採集方法で生物を採集・観察します。本年度は新たに海藻の間に潜む動物の採集と、メイオベントスと呼ばれる1mm以下の微小動物の採集を取り入れてみました。海藻や砂の隙間には、普段の採集ではあまり意識しない小さな生き物がたくさん潜んでおり、それらをより分けて顕微鏡下で観察すると、変わった形や綺麗な色の種も多いことがわかります。大小さまざまな動物の観察を通して、海の動物の多様性がより深く理解できたのではないかと思います。(文責:大森)

Sorting of animalsGammaridea

(左)海藻の間に潜む動物のソーティング(写真:北橋隆史)(右)海藻の間から採集されたヨコエビの仲間

Plankton samplingBiological drawing

(左)砂泥海岸でのドレッジ調査 海底の砂泥を網で篩って砂泥中に潜む生物を採集します。(右)洗い出しによるメイオベントスの採集 砂の隙間に潜む1mm以下の微小動物を二重の網でより分けます。(写真:北橋隆史)

(updated on 2019.10.07)

東京コミュニケーションアート専門学校「佐渡臨海実習」(2019/9/28-10/1)

9月28日から始まりこの夏の実習シーズンを締めくくるのは、東京コミュニケーションアート専門学校(TCA)の今季2回めの臨海実習です。鈴木先生と橋口先生の引率で、10名の学生さんたちがはるばる東京からやってきました。初日と二日目はあいにくの小雨混じりの曇り空でしたが、2回のシュノーケリングでの磯採集、船着き場での灯火採集、ウニの人工授精と初期発生観察、ウミホタル採集と予定通りの内容を実施できました。3日目は久しぶりのいい天気。午前中は実習船で港の外まで出て、透明度測定とプランクトン採集を行いました。透明度は26メートル。今シーズンの最高値30メートルには及びませんでしたが、佐渡のきれいな海を実感してもらえたのではないでしょうか。プランクトンネットには、巨大な放散虫の一種やコケムシの幼生が入っていて、観察のしがいがありました。せっかく晴れたので、午後は岸壁採集の予定を変更してもう一度シュノーケリング。ムツサンゴを観察しつつ、タコやミノウミウシ、ソラスズメダイなどを採集しました。普段は注目してみないような生物をしっかりと観察したり、佐渡のきれいな海を楽しんだりと、参加した学生さんたちも満足してくれてこちらも嬉しいです。今回の経験をぜひ今後の勉強にも生かしてください。(文責:北橋)

Meal preparationsea urchin

(左)皆で協力しての食事準備。(右)ムラサキウニの採精・採卵。

LimpetsJelly fish

(左)鈴木先生によるカサガイ分布の講義風景。(右)採集したクラゲを実体顕微鏡を使って詳しく観察して種同定。

Sea fireflyTransparency measurement

(左)採集してきたウミホタルの幻想的な青い生物発光。(右)透明度測定。今日は26メートルでした。

Sea hareSnorkeling

(左)久しぶりに採集されたフレリトゲアメフラシ。ターコイズブルーの斑点がとてもキレイです。(右)せっかく晴れたので、自由時間にもシュノーケリング。

(updated on 2019.10.03)

子どものための科学祭り(2019/9/15)

今年も臨海実験所メンバーで参加してきました!今年は「海藻の中の生き物さがし」という事で、子供たちに海藻の中からピンセットやスポイトを使って生き物を探してもらいました。みんなかなり集中して探しており、中には大物の生物を探し出す子も!久しぶりの子供とのふれ合いで、筆者も楽しい時間を過ごせました。この機会に海の生物に興味を持つ子が増えるといいな~と思います。(文責:木戸)

Let's find samll animlas!Observation using a microscope

(左)生き物さがしの様子。すごくハマっていました。(右)自分で探した生物を顕微鏡で観察。(写真:北橋隆史)

(updated on 2019.09.17)

公開臨海実習「海洋生物多様性実習」・新潟大学理学部生物学プログラム「臨海実習Ⅰ」・新潟大学フィールド科学人材育成プログラム「海洋フィールド生物学実習」(2019/9/3-9)

近畿大学と入れ違いで始まったこの実習は、全国の大学生・大学院生対象の公開臨海実習と新潟大学の2つの実習との合同実施となります。海洋生物の多様性を学ぶために、岸壁での手網を用いた灯火採集や、シュノーケリングでの磯採集、砂泥海岸でのドレッジ採集、実習船でのプランクトン採集、方形枠を使った生物の帯状分布の調査など、いろいろな方法で採集した多種多様な海洋生物を観察/スケッチしてもらいました。今年は、公開臨海実習では8つの大学から大学院生1名を含む13名が、新潟大学からは理学部13名と農学部3名が参加して、合計29名となかなかの大所帯での実施となりました。さらに、特別講師として帝京大学戦略的イノベーション研究センターの窪川かおる客員教授においでいただき、ナメクジウオの生態や海洋プラスチック問題についての講義をしてもらいました。なんとナメクジウオも連れてきていただいたので、生きたナメクジウオをじっくり観察するという貴重な体験ができました。最後には個人・グループ発表もこなし、他にもウミホタルの美しい生物発光を観察したり、釣り大会で生まれて初めて魚を釣ったりと、本当に盛りだくさんの内容でした。5泊6日と比較的長期の実習ですが、あっという間に感じられたのではないでしょうか。これだけいろいろな海洋生物を詳しく観察する機会はそうないですから、ぜひ友達や後輩にも来年以降に向けて勧めておいてください。(文責:北橋)

Plankton samplingSnorkeling lecture

(左)船でのプランクトン採集。佐渡の海は抜群の透明度です。(右)穏やかな海での磯採集。

ClassificationSandy beach

(左)採集してきた生き物を自分たちで分類しました。(右)ドレッジ採集で砂の中に住む生物を調べます。(写真:大森紹仁)

Group discussionFishing!

(左)グループ発表に向けて、皆でディスカッション。(右)実験所前の堤防で、太公望たちの海釣り大会。

(updated on 2019.09.14)

近畿大学 農学部 水産学科 生物学実習(2019/8/31-9/3)

近畿大学の学生さん15名と2名の小林先生、渡邊先生を迎えて実習を行いました。昨年は台風が直撃する予報のためキャンセルになってしまいましたが、今年は実施することができました。普段は魚について勉強、研究している学生さんたちには、魚以外の海の動物たちが新鮮だったようです。磯採集、灯火採集で採れた生き物を、熱心に観察、スケッチしていました。最後は班ごとに発表会も行いました。引率の先生方、お疲れさまでした。また来年もお待ちしています。(文責:飯田)

SnorkelingClassification

(左)いい天気で磯採集日和でした。大きなウニが採れました!(写真:北橋隆史)(右)みんなで相談しながら採集された動物を門ごとに分類しました。

Plankton samplingBiological drawing

(左)翌日は雨になってしまったので、有志で岸壁からプランクトン採集を行いました。(右)班ごとに選んだ動物門についてスケッチをもとに発表を行いました。(写真:北橋隆史)

(updated on 2019.09.14)

新潟大学理学部地質科学プログラム 海洋生物学実験(2019/8/28-30)

臨海実験所では新潟大学の様々な学部、プログラムを対象とした実習を実施しています。理学部地質科学プログラムの海洋生物学実験もそうした実習の一つです。この実習では、化石や岩石、地層といった地質学的観点から見た佐渡島の成り立ちおよび古環境と、現在の佐渡の環境および海洋生物の多様性の両方を学修します。地質科学プログラムの松岡篤教授による佐渡の成り立ちと古環境に関する解説はとても興味深く、実際に島内の地層を見学してきた学生さんにはとても理解しやすかったのではないかと思います。磯採集やプランクトン採集で採れた現生の海洋生物について図鑑を利用して同定する作業は大変だったと思いますが、図鑑を見て生き物の特徴や生息域を知ることで、海の生き物の多様性をより実感してもらえたのではないでしょうか。(文責:大森)

LectureSnorkeling

(左)松岡教授による佐渡の成り立ちと地質に関する解説。この日の日中に行われた地質巡検で採集してきた岩石を使いながら、わかりやすく解説されていました。(右)シュノーケリングによる磯採集。生物を見つけたらプラ容器に入れて実習室に持ち帰ります。

Species identification

採集した海洋生物は図鑑で調べて同定します。皆さん熱心に調べていました。

(updated on 2019.09.03)

大阪産業大学・生態学特別演習2(2019/8/17-19)

お盆休み明け最初の実習は大阪産業大学デザイン工学部の実習です。実習初日前後に台風が関西や日本海を通過する予報で、実習直前まで無事に実習を行えるか気をもみましたが、結果的には台風の影響も少なく、予定していた内容の実習を一通り行うことができました。大阪から夜行バスとフェリーを乗り継いでの移動は大変だったと思いますが、プランクトン採集と磯採集の2種類の採集を行った2日目は好天に恵まれ、初日の岸壁での手網を使った採集では普段あまり見られない魚も採れて、充実した実習となったのではないでしょうか。お疲れさまでした。(文責:大森)

Plankton samplingMusuji gaji

(左)好天の下でのプランクトン採集。陸からのほかに船の上からも採集し、それぞれの場所で採れるプランクトンの違いも観察しました。(写真:飯田碧)(右)岸壁での採集で採れた珍しい魚:ムスジガジ(写真:飯田碧)

(updated on 2019.09.03)

新潟大学オープンキャンパス(2019/8/8-9)

8月の8日、9日の二日間、新潟大学のオープンキャンパスで、参加者に臨海実験所についての説明をしてきました。臨海実験所の紹介ブースには多くの高校生が来てくれてうれしい限りでした。中には魚博士かよって思うぐらい魚についての知識がすごい人もいて逆に勉強させてもらいました。つたない説明でしたが少しでも臨海実験所の活動に興味を持ってくれた方がいてくれたら幸いです。(文責:浅田)

p.s.
ブースの机上に展示する磯生物のぬいぐるみは毎年人気が高く集客力がすごいです!!
気になる方はぜひ来年見に来てください。

(updated on 2019.08.28)

大妻女子大学 生物環境保全学ゼミ 「臨海実習」(2019/8/8-11)

今年も小関先生のゼミ生12名が東京からはるばる佐渡まで来てくれました。気持ち悪い?といいながら、色々な動物たちを愛でていましたね。磯採集の準備をしていざ出発となったところで雷雨になったり、船でのプランクトン採集で遠方に竜巻が見えたりと、だんだん不安定な気象条件の時期になってきましたが、野外活動中はよいお天気で予定の内容を実施できました。佐渡の海と都会では決して目にすることのない動物に触れる機会となったようでよかったです。(文責:飯田)

SnorkelingRibon worm

(左)マスクとシュノーケルの使い方を習って、いざ磯採集です。(右)のびるヒモムシ、人気者でした。

Plankton samplingSea firefly

(左)プランクトン採集。(右)ウミホタルの採集にもいきました。(写真:大森紹仁)

Fishing time

釣りもしました。少々波が入っていたためか、キュウセンやイシダイなどたくさんの魚が釣れました。(写真:大森紹仁)

(updated on 2019.08.17)

佐渡市理科教育センター 「磯の生物の生態研修会」(佐渡学研修)(2019/8/2)

8月に入ってすぐ、理科センター主催の研修を行いました。佐渡島内の小中学校の先生方と理科センター所員の方、計13名が参加しての実施となりました。定番の佐渡の海についての講義と磯採集に加えて、今年は海藻の中にいる生物探しを行いました。とてもよい天気でシュノーケリング日和の中、先生方は色々な生き物を採集していました。海藻の中には小さな見慣れない生き物たちが実はたくさん潜んでいます。佐渡の豊かな海の環境と多様な生物について、ぜひ児童・生徒に伝えていってもらえればと思います。(文責:飯田)

SnorkelingBiological drawing

(左)よい天気で海の中もよく見えたと思います。(右)採集した生き物を図鑑で調べたりスケッチしたりしました。

Searching inside seaweedsSmall animals

(左)海藻の中にいる生き物を探します。(右)大森先生による海藻の中の生き物の解説を熱心に聞く参加者の方々。(写真:北橋隆史)

(updated on 2019.08.17)

新潟大学公開講座「高校生対象公開臨海実習」(2019/8/5-8)

毎夏の恒例となった高校生対象公開臨海実習。今年は新潟県内外の12の高校から36人の生徒の皆さんが参加してくれました。連日の酷暑によって実験所外の電柱で故障が発生し、2時間ほど停電するハプニングもありましたが、海はとても穏やかな日が続き、岸壁での灯火採集、調査船でのプランクトン採集、2度のシュノーケリングによる磯採集といった、盛りだくさんのフィールドでの実習をすべて行うことができました。また、採集された様々な生物のスケッチや、ムラサキウニの受精と発生の観察、海藻に潜む微小生物探し、ウミホタルの発光観察といった実習室内での作業も、参加生徒の皆さんは熱心に行ってくれました。実習を通じて海の生物多様性を実感してもらえたのではないでしょうか。実習に協力していただいた皆様、ありがとうございました。(文責:大森)

Plankton samplingSnorkeling lecture

(左)調査船IBIS2000でのプランクトン採集。(右)マリンピア日本海スタッフによるマスクとシュノーケルの使い方実習。

Snorkeling samplingSea slug

(左)シュノーケリングによる磯採集。(右)磯採集で採れたタマミルウミウシ 海藻を食べて海藻に擬態するウミウシです。

Small animal searchBiological drawing

(左)海藻に潜む微小生物探し ピンセットやスポイトで小さな生き物をより分けます。(写真:飯田碧)(右)採集した生物はしっかり観察してスケッチもします。

(updated on 2019.08.12)

東京コミュニケーションアート(TCA)専門学校佐渡臨海合宿(2019/7/29-8/1)

TCA専門学校の水生生物飼育管理専攻2年生11名が参加して、臨海実習を行いました。梅雨明けの臨海実習日和の中で、シュノーケルによる磯採集、岸壁でのタモ網採集、灯火採集、プランクトン観察、ウミホタルの観察、ウニの発生実験と盛り沢山のメニューをこなしただけでなく、自由時間として釣りや海水浴、素潜りなど、夏の佐渡を満喫しました。磯での採集ではタコを4匹も捕まえ、そのうち1匹は最後のバーベキューで美味しく頂きました。また、変わったところでは、磯採集でタツノオトシゴ、ヨウジウオの一種のオクヨウジ、サルパなどが採集できました。(文責:安東)

LimpetsSea urchin

(左)今シーズン初の小浜での、鈴木先生によるカサガイ類の群集構造の解説。(右)ムラサキウニを使っての発生実験。

Summer skySnorkeling

(左)夏もすっかり本番ですね。(右)磯採集中に、ハイポーズ。(写真:北橋隆史)

(updated on 2019.08.04)

高崎経済大学附属高校 佐渡臨海実習(2019/7/24-26)

昨年に続き、群馬県の高崎経済大学附属高校から31名の高校生が先生達に連れられてやってきました。幸い、予想より早く梅雨があけたようで雨予報は外れ、いい天気の下で臨海実習を行うことができました。高校生たちは長旅の後にも関わらず初日から元気いっぱい。さっそく夜の灯火採集で、タツノオトシゴやら小さなミノウミウシやらたくさんの生き物を採集して愛でていました。2日目午前中は、佐渡の海の特徴と海洋生物の多様性について学んだ後、ムラサキウニを使って受精の瞬間と初期発生を観察しました。午後にはシュノーケリングでの磯採集。シュノーケルを初めて使う生徒もたくさんいましたが、みなライフジャケットをつけて泳ぎ回りながら、穏やかな海での磯採集を楽しんでいました。磯から帰ってからは、採集した生き物を皆で分類してもらいました。朝に行った講義をちゃんと聞いてくれていたおかげか、しっかりと動物門ごとに分けてくれてよかったです。最終日の朝にも前日受精させたウニ胚の観察を行い、短い時間でどのように発生が進むかを確認してもらいました。2泊3日という短いスケジュールですが、海洋生物の多様性と佐渡の海の豊かさを感じてもらえたのではないでしょうか。ぜひ、この体験を今後の勉強に生かしていってください。(文責:北橋)

Handnet samplingLecture

(左)実験所前の岸壁での灯火採集。小さな生き物もよく見つけてくれました。(右)佐渡の海の特徴についての講義もしました。(写真:飯田碧)

Sea urchinSnorkeling

(左)一人ずつ、ウニから採卵・採精して、人工授精を行いました。(写真:飯田碧)(右)シュノーケリングでの磯採集。

(updated on 2019.07.27)

Practical Marine Biological Course in Japan-Asia Youth Exchange Program in Science(2019/7/22-23)

Students and academic staffs of the Xishuangbanna Tropical Botanical Garden & Kunming Institute of Botany visited SMBS to join the marine biological course in Japan-Asia Youth Exchange Program in Science. Contrary to bad weather forecast, the weather did not become severe and we could do all scheduled fieldworks. Participants seemed to enjoy collecting and observing various marine animals, as well as observing bioluminescence of the sea firefly. Thank you for joining our marine biological course. We hope the course was a meaningful time for the participants!(文責:大森)

snorkelingAnimal sampling

(Left)Animal collection by snorkeling.(Photo: M. Iida)(Right)Evening animal sampling using fish nets. (Photo:K. Matsukura)

BioluminescencePlankton sampling

(Left)Bright bioluminescence of the sea firefly.(Photo: T. Kitahashi)(Right)) Let’s go to the plankton sampling with the research vessel IBIS2000! (Photo: K. Matsukura)

(updated on 2019.07.27)

新潟大学理学部 総合力アクティブラーニング(フィールド系)佐渡海洋生物観察実習(2019/7/20-21)

理学科1年生のアクティブラーニング科目の実習を行いました。本科目は、生物の観察だけでなく、採集方法を学んだり、採集場所から、どのような場所に生息しているかも考察してもらうことをねらいとしています。梅雨らしい天気のため、予定していた船でのプランクトン採集はあきらめて、陸からネットを曳きました。これでもけっこう採れるものです。岸壁での採集も行いました。今回の学生さんたちはとても目がよくて、小さな生き物をたくさん見つけてくれました。同じ環境でも採集方法が変わると採れるものが変わるのを実感してもらえたと思います。採れた生物のスケッチをして、発表もしてもらいました。生物の動きや特徴に着目してよい発表と質疑ができていましたね。今後の大学での学習の参考になることを期待しています。(文責:飯田)

Plankton samplingHandnet sampling

(左)隣の港で手引きでプランクトン採集を行いました。(写真:北橋隆史)(右)岸壁での採集も行いました。

Presentation

発表会ではたくさんの質問が出ました

(updated on 2019.07.23)

系統動物学(2019/7/8-11)

系統分類学から一週間おいて、理学部生物学プログラムの専門科目「系統動物学」の集中講義を臨海実験所にて行いました。座学がメインですが、佐渡の海でみられる色々な動物を観察してもらいながらの講義でした。少しだけ外に出て、船でのプランクトン採集や磯採集も行いました。原生生物亜界から脊索動物門までを一度に学びます。連続での講義は聴くのも大変かもしれませんが、きっとそれぞれの動物門の違いをよく理解してもらえたのではと思います。ぜひ来年は実習で、実際に多様な動物たちを採集・観察してくださいね。(文責:飯田)

LectureLecture

(左)大森先生による講義の様子。(右)私は脱皮動物などの講義をしました。(写真:大森紹仁)

Phylogenetic tree

磯採集で採れた動物たちをつかって系統樹を描きました。環形動物門はなにと近かったでしょうか?(写真:大森紹仁)

(updated on 2019.07.15)

新潟大学 フィールド科学人材育成プログラム 系統分類学(2019/6/29-30)

新潟大学では、理学部と農学部の協働で、フィールドに関する高度な専門的知識・技術とそれを現場で活用できる実践力を身につける、フィールド科学人材育成プログラムを開設しています。このフィールド科学人材育成プログラムの科目として今年から開設された「系統分類学」の集中講義を、6月29日~30日に行いました。佐渡で行われる講義・実習としては珍しく座学のみでしたが、直前の実習で採れた海産動物を観察しながらの講義で、生物の多様性を実感してもらえたのではないかと思います。受講者の皆さんお疲れさまでした。次はぜひ実習にも参加してみてください。(文責:大森)

LectureLecture

講義の様子。主要な動物門と分子系統学について解説しました。

(updated on 2019.07.07)

東邦大学 理学部 野外生態学実習I(2019/6/24-28)

前回に続き、今回も東邦大の長谷川先生が2年生21名と一緒に佐渡にやってきました。これがシーズン最初の本格的なシュノーケリングも行う臨海実習なので、こちらも気を引き締めていきます。といいながら、なんと最初の夜にシャワーのお湯が冷たくなってしまうというトラブル。どうやらオフシーズンの間にガスメーターの設定が変わってしまったせいで、同時にたくさんの湯沸かし器を使用するとガス供給が止まるようになってしまっていたようでした。翌日すぐに業者に設定を直してもらい解決しましたが、シャワーを浴びずにその晩を過ごした学生もいたようですし、特にシャワーの使用中にトラブルになって冷たい思いをさせてしまった学生さんたちには本当に申し訳なかったです。幸い、実習内容の実施には大きな影響はなく、予定通りの磯採集やプランクトン採集などを無事こなすことができました。この時期はまだ海水温が上がりきっていなくてシュノーケリングには少し冷たいのですが、その分冬の間に茂った海藻もまだたくさん残っています。ラッキーなことに晴天だったので、特に浅いところは太陽で暖められて良いコンディションで、みなウミウシを始めとした様々な生き物を楽しんで観察、採集していました。後半は自由研究として、5つの班がそれぞれ自分たちでトピックを決めて実験・討論・発表を行ないました。海洋生物の分類・生理や生態から幅広いテーマが選ばれて、こちらも楽しく発表を聞かせてもらいました。この実習をきっかけにもっと生物について興味を持ってくれるといいなと思います。ぜひ他の機会にも佐渡を訪れて下さい。(文責:北橋)

DownstreamSpecies identification

(左)海藻に着いている小さな生き物を採集しています。(右)学生さんがトビウオの赤ちゃんを見つけました。

LectureUpstream

(左)いい天気の中、船でのプランクトン採集です。(右)気持ちいい晴天のもと、澄んだ海でシュノーケリング。

Animal sensusJapanese striped snake

(左)たくさん採集できたでしょうか?(右)班ごとに自由研究の発表を行いました。

(updated on 2019.06.30)

東邦大学 理学部 野外生態学実習II(2019/5/27-31)

今年度の実習シーズンがスタートしました。理学部附属臨海実験所は、4月に同じ佐渡島内にある新潟大学の他の2施設(農学部附属フィールド科学教育研究センター・佐渡ステーション演習林、朱鷺・自然再生学研究センター)と統合し、佐渡自然共生科学センター臨海実験所となりました。演習林主催のこの実習は、統合後の新センターとして3施設が協働して行う最初の実習となりました。東邦大の長谷川先生が3年生の15名の実習生、TA、研究室の学生さんとともに来島しました。毎年、河川の水生昆虫や環境から、佐渡島の生物相とその成り立ち、生物分布、生態系の特徴を明らかにすることを目的に実施しています。今回は、少し趣向を変えて、水域だけでなく、ヘビ・トカゲ・バッタ・フキなど陸域の動植物の調査も行いました。今年も東邦大の学生さんたちは、元気いっぱい、生き物大好きでした。佐渡での実習に何回も参加しているリピーターもいてうれしい限りです。最後の発表では、川と陸のつながりについて考えてくれた班もありました。ますます生物や生態系に関心を持ってくれたようでなによりです。長谷川先生、3施設のスタッフ、TAさん、お疲れさまでした。(文責:飯田)

DownstreamSpecies identification

(左)雨予報のため、くもりの隙に下流に調査に行きました。環境の計測と水生昆虫の採集です。(写真:大森紹仁)(右)検索表を使って底生動物を同定します。

LectureUpstream

(左)朱鷺・自然再生学研究施設・岸本先生による底生動物の講義。(写真:演習林・松倉先生)(右)翌日は晴天のもと、まずは上流で河川調査。

Animal sensusJapanese striped snake

(左)林道でのカエルとバッタのセンサス。(写真:演習林・松倉先生)(右)シマヘビもいました。

Fish surveyGroup presentation

(左)魚類相調査も行いました。(写真:大森紹仁)(右)最後に実習を通して考えた仮説について班ごとに発表を行いました。(写真:演習林・阿部先生)

(updated on 2019.06.09)

佐渡自然共生科学センター開所記念シンポジウム(2019/6/2)

6月2日(日)に、佐渡自然共生科学センター(佐渡センター)の開所を記念して、初のシンポジウムを開催しました。基調講演として、森林生態学・生物多様性を専門とする総合地球環境学研究所の中静透特任教授に、森・里・海のつながりや人間と自然との共生のあり方について話していただきました。また、普段とは少し変わった試みとして、当センターの豊田准教授をコーディネーターとして女優の中嶋朋子さんとFM-NIIGATAパーソナリティーの上村知世さんに対談形式で自然と人とのつながりや付き合い方について語っていただきました。「地域と共につくりあげる自然共生科学拠点を目指して」と銘打ったイベントにふさわしく、新潟大学の関係者を始め、文科省、新潟県および佐渡市の関係者、それにもちろん多くの佐渡市民の皆さんに参加していただき、盛況のうちにシンポジウムを終了することができました。まだ佐渡センターとしての活動は始まったばかりですが、森・里・海の3領域が市民の皆さんとも協力し、教育研究により一層努力していきたいと思います。今後ともご支援ご協力のほど、よろしくお願いいたします。(文責:北橋)

Opening ceremony

中静先生による基調講演(写真:飯田碧)

(updated on 2019.06.08)

佐渡自然共生科学センター開所式(2019/4/5)

臨海実験所は佐渡島内の新潟大学の他施設(農学部附属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーション(演習林)、朱鷺・自然再生学研究センター)と統合し、2019年4月1日より、新潟大学佐渡自然共生科学センターの海洋領域/臨海実験所として新たなスタートを切りました。この佐渡自然共生科学センターの開所式が、4月5日に執り行われました。高橋姿 新潟大学学長を始め、この日のために新潟大本学から駆けつけていただいた新潟大学教職員の皆様の他、三浦基裕 佐渡市長を始めとした佐渡市の皆様にもご参加いただき、地域と連携した教育・研究を目指す新センターの門出を祝うに相応しい会となりました。
新潟大学佐渡自然共生科学センター海洋領域/臨海実験所では、同センター森林領域/演習林、里山領域/朱鷺・自然再生学研究施設と連携し、佐渡の豊かな森里海を生かした研究教育を進めてまいります。今後とも臨海実験所をよろしくお願いいたします。(文責:大森)

Opening ceremony

新センター看板除幕式の様子。荒天予報が外れ、日差しの差す中で看板をお披露目することができました。

(updated on 2019.04.10)

国際シンポジウム開催(2019/4/1-2)

臨海実験所は海外研究教育機関との共同研究や国際臨海実習の実施などを始めとした国際交流を積極的に行っていますが、4月1-2日の日程で、モナッシュ大学マレーシアの脳研究所(BRIMS)、富山大学、北里大学、および新潟大学が参加した国際シンポジウムを開催しました。このシンポジウムは、BRIMSとそれぞれの機関が結んでいる国際交流協定に基づくもので、今回は新潟大学理学部に共催していただき、当臨海実験所が主催しました。初日は新潟大学理学部を会場とし、安東実験所所長の開会挨拶と前野理学部長による新潟大学の紹介に続いて、それぞれの大学の教員が最新の研究結果を発表しました。その後は会場を弥彦村へと移し、大いに親睦を深めました。2日目は、宿泊したホテルの会議場を使用し、学生たちが研究発表を行いました。英語での発表が初めてという大学院に入りたての日本人学生もいましたが、前もって入念な準備をしてきただけあって全員しっかりとした発表ができ、ディスカッションも持ち時間いっぱいまで盛り上がりました。このようなシンポジウムを通して最新のデータを共有したり個人的な交流を深めることによって、より一層の共同研究の発展が期待できるところです。終了後には弥彦神社を散策したりしたのですが、なんと雪が激しく降ってくるというハプニング(?)もありました。今年は例年よりも全国的に雪が少なかったので、桜が咲くかと期待しましたが、この寒の戻りで望み通りには行きませんでした。ともあれ、参加者はそれぞれ得るものの多いシンポジウムになったと思います。今後も佐渡臨海はこのような交流をさらに推進していきます。(文責:北橋)

Opening remarkIshwar

(左)安東所長による開会挨拶。(右)モナッシュ大学マレーシアのIshwar教授による講演。(写真:大森紹仁)

Student presentationGroup photo

(左)学生発表は、いつもとは少し趣向を変えて。(写真:大森紹仁)(右)理学部前での集合写真。

(updated on 2019.04.10)