オオブンブク

オオブンブク

オオブンブク
Brissus agassizii Döderlein, 1885

大きさ:10 cm
撮影場所:佐渡市達者こばま 砂利混じりの転石帯 水深 2 m
撮影者:安房田智司(2012年10月)
発見者:佐藤義寿(尖閣湾揚島遊園)

棘皮動物門 Echinodermata
ウニ綱 Echinoidea
ブンブク目 Spatangoida
オオブンブク科 Brissidae

砂地に潜って生息するウニの仲間です。昔話でタヌキが化けた文福茶釜に形が似ていることからブンブクという名前がつきました。オオブンブクの殻は水中でたくさん落ちていることから、佐渡の浅い場所には多数生息すると思われますが、見つかりにくい転石帯の砂利の下で暮らしているため、お目にかかることはなかなかありません。棘皮動物の専門家である東京大学三崎臨海実験所の幸塚久典技術専門職員が達者の海岸で生息場所を発見し、現在達者ではこつさえつかめば見つけることができます。


砂中に潜むオオブンブク オオブンブクの殻

オオブンブクはどこにいる?
左の写真は、オオブンブクを掘る前の様子です。大きめの石は取り除いています。真ん中がやや盛り上がっているのが分かりますか?これではなかなか見つかりませんよね。水深 2 m。
右の写真:オオブンブクの殻はブンブクの仲間の中でも硬く、崩れにくいため、完全体が比較的手に入りやすいです。棘皮動物の特徴である五放射相称が良くわかります。(撮影者:安房田智司)