臨海実習における新型コロナウイルス感染症への対策ガイドライン (2022/6/21改訂)

佐渡島にある海洋生物の教育研究施設

新潟大学佐渡自然共生科学センター臨海実験所は、日本海に浮かぶ佐渡島にあります。透き通るような海、豊かな自然をはじめ、岩礁帯や砂浜など様々な海岸環境があるのが佐渡島の特徴です。豊かな海洋生物相を利用して、臨海実験所では海洋生物の多様性と適応進化についての教育研究を行っています。また、佐渡島には、新潟大学の森・里・海の3つのフィールドワークステーションが揃っており、3施設が連携した、森里海をつなぐ生態系の機能についての教育研究も推進しています。これらの連携以外にも、他大学と広く連携し、佐渡島というフィールドを活かして、海洋生物の多様性と生態系の機能の理解のための新しい教育研究プログラムを提供しています。

臨海実験所では、新潟大学の学生や全国の大学生、県内の高校生を対象とした臨海実習を行なっています。磯や砂浜での海洋動物の採集や分類、ウニの発生実験などを行う基礎的な海洋生物学実習に加え、森里海の生態系のつながりを学ぶ野外生態学実習や海洋動物の生理機能や発生のしくみを学ぶ動物生理発生学実習など、佐渡の豊かな海洋生物相を活かした様々な実習を行っています。その他にも小中学生や社会人を対象とした講義や研修、施設見学も行っています。

臨海実験所では、海洋動物を研究材料に、生殖内分泌学、神経内分泌学、生態学、進化発生学に関する研究を行っています。現在は、主にフグ、ハゼ、カジカ等の魚類、ウミシダ、ナマコ等の棘皮動物、エビ、カニ等の甲殻類を研究対象としています。臨海実験所では、大学院生を広く募集しています。佐渡島で海の生き物について研究してみたい方、臨海実験所の研究内容に興味を持った方、また離島で研究生活をしたい方は大歓迎ですので、お気軽にご連絡下さい。

講義・実習の日程

2022年度 臨海実験所における講義、実習の予定

新型コロナウイルス感染症の流行状況によっては、実習の受け入れが中止となる可能性があります。最新の情報については臨海実験所までお問い合わせください。

臨海実験所では、国公私立を問わず全国の大学の学生、研究者、および教職員による実習等を受け入れています。下のリンクにある日程表をご参考の上、臨海実験所にお問合わせの上利用申請を行ってください。

対象:学内および他大学
2022年度の講義、学内実習、教育関係共同利用実習の日程(日程表

実習(一般、他大学向け)

(2022年8月15日 updated)

高校生・一般対象公開臨海実習(オンライン講座)

講座内容
開催日:2022年8月4日(木)
対象:高校生・一般市民
※ 本年度の公開講座は終了しました。
2022年度オンライン講座についてのブログ


他大学対象公開臨海実習
公開臨海実習についての詳細はこちら

期間:2022年9月5日(月)~10日(土) (5泊6日)
※ 定員に達したため締め切りました。(2022/7/12更新)
シラバス2021年度の実習についてのブログ

期間:2022年9月12日(月)~17日(土) (5泊6日)
※ 定員に達したため締め切りました。(2022/7/12更新)
シラバス2019年度の実習についてのブログ

期間:2023年3月6日(月)~10日(金) (4泊5日)
シラバス2018年度の実習についてのブログ


実習(学内向け)

(2022年4月13日 updated)

※ 新型コロナウイルス感染症の流行状況によっては、シラバス記載の内容から変更される場合があります。不明な点は臨海実験所までお問い合わせください。


2022年7月11日(月)~14日(木)
シラバス
申込締切:2022年6月10日(金)までに学務情報システムより登録
※ 両津港から臨海実験所までは往路、復路ともに送迎バスを用意しますので、島内の交通費は不要です。


2022年7月16日(土)~17日(日) (1泊2日)
シラバス
※ 両津港から臨海実験所までは往路、復路ともに共用車および送迎バスを用意しますので、島内の交通費は不要です。


2022年8月15日(月)~20日(土) (5泊6日)
シラバス
申込締切:2022年6月30日(木)までに学務情報システムより登録
※ 両津港から臨海実験所までは往路、復路ともに送迎バスを用意しますので、島内の交通費は不要です。


2022年9月5日(月)~10日(土) (5泊6日)
シラバス
申込締切:2022年7月22日(金)までに学務情報システムより登録
※ 本実習は、他大学向けの公開臨海実習「佐渡・森里海の連携学コース」と合同で開催します。また、両津港から臨海実験所までは往路、復路ともに共用車および送迎バスを用意しますので、島内の交通費は不要です。


2022年9月12日(月)~17日(土) (5泊6日)
シラバス
申込締切:2022年6月30日(木)までに学務情報システムより登録
※ 本実習は、他大学向けの公開臨海実習「佐渡・海洋生物学コース」と合同で開催します。また、両津港から臨海実験所までは往路、復路ともに送迎バスを用意しますので、島内の交通費は不要です。


2023年3月6日(月)~10日(金) (4泊5日)
シラバス
申込締切:2023年2月3日(金)までに学務情報システムより登録
※ 本実習は、他大学向けの公開臨海実習「佐渡・生理/発生学コース」と合同で開催します。また、 両津港から臨海実験所までは往路、復路ともに送迎バスを用意しますので、島内の交通費は不要です。

過去の講義・実習の日程一覧へ

ニュース&トピックス

オンライン国際実習「SAKURA Online International Practical Course “An Invitation to Marine Biology”」を開催しました。(2022/07/27-28)

 新型コロナウイルスの影響で対面開催が実現できずにいるInternational Marine Biological Course (IMBC)ですが、昨年度に引き続き、JSTさくらサイエンスプランのサポートを受けてオンラインプログラムを開催しました。今年度は2日間に渡り、バングラデシュ、ベトナム、香港、日本の9大学から総勢40名が参加しました。今回は以前より親交の深いバングラデシュ農科大学(バングラデシュ)、チャットグラム獣医動物科学大学(バングラデシュ)、ハノイ国立教育大学(ベトナム)の3大学から教員や大学院生に最新の研究成果を発表してもらう機会を設けました。また、より広い海洋科学の話題に触れるために、刺胞動物の分類・生態研究のエキスパートである泉貴人先生(福山大学)と、幼生期にクラゲを乗り物/餌として利用するロブスターの生態とその水産増養殖研究進められている若林香織先生(広島大学)のお二方を講師としてお招きしました。お二人の招待講演の後には参加者と自由にディスカッションできる時間を設け、海外の学生も積極的に質問をして交流している姿が印象的でした。当臨海からは実際に佐渡の海で採れた様々な海洋生物を生配信しながら各生物の特徴について解説しました。また、プランクトンや海藻を住処とする葉上動物についても講義と実際の生物の生配信を通して紹介しました。多くの受講生から「来年度は是非、佐渡でIMBCを受講したい!」という声を頂きました。我々もIMBCの対面開催ができることを強く願っています。


生き物の配信風景。ヒモムシが長く伸びることを伝えるために容器から取り出す大森助教とそれを精一杯画面に収めようと奮闘している豊田特任助教の図です。

(updated on 2022.07.27)

Tara-JAMBIOマイクロプラスチック調査&イベントを開催しました。(2022/7/3-5)

 例年よりもだいぶ早く梅雨明けして夏の陽気が続く佐渡島に、日本各地でマイクロプラスチックの調査を行っているTara-JAMBIOマイクロプラスチック共同調査(科学×アート×教育)グループが来島しました。
 まず、7/3(日)に佐渡島内の小中学生と保護者を対象とした啓発イベントを実施しました。イベントの主催であるTara財団の活動がクイズを交えて紹介された後は、参加者全員で近くの達者海岸のビーチクリーニングとマイクロプラスチック採集体験を行いました。ビーチクリーニングでは、10分程度の短時間で用意したザル6個がいっぱいになるほどのプラスチックごみが回収されました。また、マイクロプラスチック採集体験では、目の細かいふるいで砂をふるうことで、一見きれいな砂浜からも5mm以下のマイクロプラスチックが多数発見され、透明度が高くきれいな佐渡の海であってもマイクロプラスチック汚染の影響があることが実感できました。その後、アートを通じて海洋環境保全の啓発活動を行っている喜多直人さんの活動紹介を挟んで、ニューヨークの小学校で実際に行われたプラスチック削減活動を紹介する「マイクロプラスチックストーリー~ぼくらがつくる2050年~」というドキュメンタリー映画の鑑賞と、映画を作製した佐竹敦子監督とのオンライントークセッションが行われました。イベントを通じて、海洋プラスチック汚染の深刻さ、子どもでも課題解決に向けたアクションを起こせること、アクションを起こすためにデータをとることの重要性など、海洋環境保全に向けた様々なメッセージを受け取ることができたのではないかと思います。


(左)Tara-JAMBIOの活動にまつわるクイズ。ちょっと意地悪なひっかけ問題もあり、楽しみながら海洋保全活動について学べたのではないでしょうか。
(右)ビーチクリーニングで回収された大型の漂着ゴミ。このほとんどがプラスチックです。


(左)きれいになったビーチの砂をふるって、マイクロプラスチックを探します。
(右)見つかったマイクロプラスチック(緑や白の小さな欠片)。


(左)佐竹敦子監督とのトークセッション。

 つづいて、7/4(月)~5(火)に佐渡島周辺海域におけるマイクロプラスチック汚染状況の調査が行われました。臨海実験所の調査船 IBIS2000を実験所から20 kmほど離れた真野湾まで回航し、真野湾にそそぐ佐渡島最大の河川である国府川の河口から真野湾の湾口までの海底と表層、および、対馬暖流の影響を大きく受ける臨海実験所沖合の海底と表層にマイクロプラスチックがどの程度含まれるのかを調べるため、浮遊物と底質のサンプルを採取しました。計一日半かけての大規模な船上調査でしたが、天気と海況に恵まれてスムーズに進めることができました。残念ながらどの地点でもマイクロプラスチックは確認され、マイクロプラスチック汚染が佐渡島周辺海域にも及んでいることを実感する結果となりました。


(左)船での調査の様子。ロープを使って採集・観測機器を海底に下ろします。
(右)採泥器により採取された海底の砂。ゴカイやクモヒトデなどの動物も入っていました。


(左)大型のネットを使って海面付近を漂うマイクロプラスチックも採集します。
(右)流れ藻に混じって緑の繊維状のプラスチックが採集されました。

 イベントと調査を通じて、海洋プラスチック汚染問題の深刻さを改めて考えさせられました。今後の教育研究活動に活用していきたいと思います。今回の活動を主催した筑波大学下田臨海実験センターのSylvain Agostini助教とタラオセアンジャパンのパトゥイエ由美子事務局長、調査地点の選定にご尽力いただいた山田屋釣具店の三井宏志様、そして、イベントと調査にご参加いただいた皆様に御礼申し上げます。

(updated on 2022.07.09)

金沢大学環日本海域環境研究センターとの連携協定を締結
-日本海域の3海洋研究機関との連携による新たな教育・研究体制の強化に向けて-

この度、佐渡自然共生科学センターは、金沢大学環日本海域環境研究センターと連携協定を締結しました。昨年8月に締結した島根大学生物資源科学部との連携協定と合わせて、日本海域の3海洋研究機関で、海洋環境と森里海生態系に関する新しい教育・研究連携体制を構築していきます。

(updated on 2022.07.07)

佐渡産の新種のゴカイに関する論文が公開されました。

東京大学三崎臨海実験所とドイツ・ゲッティンゲン大学の研究者が主催し、当実験所の大森紹仁助教が共同研究者として参加した国際研究チームにより発見された、佐渡産の新種のゴカイに関する論文が公開されました。このゴカイは佐渡島南部の宿根木における潜水調査でカイメンの内部より見つかり、体が分岐する変わった体制から「キングギドラシリス」と命名されました。

キングギドラシリス
キングギドラシリス

詳細は以下のリンク先をご覧ください。

新潟大学のプレスリリース
論文公開ページ(英語)
(updated on 2022.01.27)

臨海実験所の建物が改修されました

2020年10月より行われていた臨海実験所の建物改修工事が完了し、新しい建物での教育研究活動がスタートしました。改修後の建物は、以前と比べてより教育研究活動を行いやすいように考えられた部屋の配置となっています。充実した教育研究の場を提供できるよう、所員一同努力してまいります。

研究棟は青を基調とした内装になりました。

(updated on 2021.07.20)

国際臨海実習 International Marine Biology Course (IMBC) 2019 を開催しました

2019年8月21日から27日にかけて、国際臨海実習 IMBC 2019を開催しました。昨年に引き続きJSTさくらサイエンスプランによる経費支援を受けて、インド・バングラデシュ・ベトナム・中国・マレーシアなど主にアジア圏の海外9大学から学生教員合わせて24名、加えて公開臨海実習の参加者も含めて日本国内の8大学から13名、合計37名が参加しての国際色豊かな実習となりました。佐渡の美しい海でのシュノーケリング採集や実習船でのプランクトン採集などの活動に合わせて、招へいした海外の生物学研究者にはそれぞれ講義も行ってもらいました。また、今年は東京でも葛西臨海水族園や国立科学博物館の見学も行い、日本の科学技術についての学習も行いました。実体験をともなった知識を得られた上に様々な国や地域からの参加者間の交流を深めることができ、参加者にとっても主催した我々にとっても有意義なプログラムとなりました。今後も、国際交流をより進めるため、この活動を継続していきたいと考えています。

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Link:レポート(英文:PDF 2.5MB)


#新聞やTVニュースでも取り上げられました

2019年8月23日 NSTプライムニュース 「佐渡で国際臨海実習 海外の学生 海の多様性学ぶ」
2019年8月23日 新潟テレビ21 Jチャンネル新潟
2019年9月4日 新潟日報 「ウニの生態に熱視線 海外大学生が臨海実習」

(updated on 2019.10.24)

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