学生の受賞・表彰

金子 敦巳(自然科学研究科 博士前期課程) ― 優秀ポスター賞

2017年6月

 平成29年6月24日に新潟大学五十嵐キャンパスで開催された第58回生化学懇話会において、大学院自然科学研究科・数理物質科学コース・博士前期課程2年の金子敦巳さんの研究発表が優秀ポスター賞を受賞しました。

[研究概要]
 PPM1Dは発がんに関与する脱リン酸化酵素であり、抗がん剤の標的分子として注目されている。本研究ではPPM1D阻害剤の化合物候補としてイオンにより構造が変化するG-quadruplex DNA分子に着目し、副作用の少ない刺激応答性阻害剤の探索を行った。独自デザインしたDNAライブラリを用いて探索した結果、PPM1D特異的に働きイオンにより阻害効果がスイッチングできるイオン応答性アプタマーを同定した。本アプタマーは、がん細胞への投与により細胞増殖抑制効果を示したことから、PPM1Dを標的とする抗がん剤のリード化合物として有用であることが示唆された。

発表者:
金子 敦巳 (新潟大学大学院自然科学研究科・博士前期課程2年)
(指導教員: 中馬吉郎 准教授)
名称:
第58回生化学懇話会 優秀ポスター賞
演題名:
イオン応答性核酸ライブラリを用いた発がんホスファターゼ機能制御法の開発
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