理学部特別講演会「ウイルスとは何か?生物とのつながりを理解する」開催のお知らせ

2021.10.25

 本学理学部では、新潟県高校生理数トップセミナー(主催:新潟県教育委員会)の開催に協力しております。本年度の理数トップセミナーでは、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の朝⻑ 啓造 博士による特別講演会が行われます。今回、本学の教職員・学生の皆様にも特別講演会に参加できることになりましたので、奮ってご参加ください。

日時:
11月14日(日) 12:30~14:00
題目:
「ウイルスとは何か? 生物とのつながりを理解する」
講師:
朝⻑ 啓造 博士 (京都大学ウイルス・再生医科学研究所教授)
概要:
パンデミック以降、メディアなどでウイルスの話題を聞かない日はありません。地球はウイルスだらけです。動物だけではなく、植物、カビ、細菌など地球上のあらゆる生命にウイルスは感染しています。最近ではウイルスに感染するウイルスも見つかっています。星の数よりも多いおよそ10兆のウイルス粒子が存在すると見積もられています。しかしながら、それらのほとんどは、私たちに病気を起こすことはありません。新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスのように、病気を起こすウイルスは、ウイルス全体からみると氷山の一角に過ぎないのです。では、病気を起こさないウイルスたちはいったい何をしているのでしょうか。これまでの研究でわかっているのは、私たちの体には、悪い細菌を殺したり、免疫の反応を強くしたりするなど、生存に有利に働くウイルスが少なからずいるということです。また、ウイルス感染は、生命の進化にも大いに貢献してきたこともわかってきました。ウイルスは、時に私たちを攻撃しますが、生存や進化の欠かせないパートナーとして共存共生しているのです。ウイルスはなぜ病気を起こすのか?生物にとってウイルスの存在とはどのような意味があるのか?最新の話題も交えながらウイルスの真の姿に迫ってみたいと思います。

Zoomによるオンライン開催となります。
参加視聴するために必要なミーティングIDとパスコードは別途お知らせいたします。
理学部外の方は理学部学務係に問い合わせて下さい。
付記:
*この特別講演会は、新潟県教育委員会が主催する新潟県高校生理数トップセミナーで行われるものです。
*理学部特別講演会 担当:新潟大学理学部 井筒ゆみ副学部長
パンフレット