自然環境科学プログラム
Program of Environmental Science
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自然を多角的に見る能力を養おう!
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授業紹介
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ほかにも魅力的な授業科目がたくさんあります!
研究の紹介
脊椎動物における肺の進化的起源
硬骨魚類は条鰭類と肉鰭類とに分けることができ、肉鰭類から四足類(両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類)へと進化しました。消化管の腹側から膨らんで形成される肺は、消化管の背側に形成される鰾と相同な器官と考えられています。しかし、肉鰭類のハイギョもシーラカンスも、条鰭類の最も祖先的な系統であるポリプテルスも鰾ではなく肺をもっています。一方、軟骨魚類は鰾も肺ももちません。そのため、肺と同じ構造が硬骨魚類の共通祖先の段階で獲得され、陸上進出した四足類では呼吸器官として発達し、条鰭類の系統では遊泳能力を高めるために肺から鰾へ進化したのであろうと考えられています。
我々の研究グループは、肺形成に関わる分子メカニズムが硬骨魚類の祖先の段階で獲得されていたことを明らかにしました。Tbx4遺伝子は肺形成に関わることが知られていて、その肺エンハンサー(いつどこで遺伝子が働くのか決めるスイッチ)が実験的に特定されています。我々は、ゲノム解読されている脊椎動物のTbx4遺伝子領域を比較解析し、鰾をもつ条鰭類には肺エンハンサーが存在しないのに対し、陸上の四足類だけでなくシーラカンスやポリプテルスにも肺エンハンサーが存在していて、肺形成で機能することを実験的に示しました。
現在は、条鰭類の系統でどのように肺から鰾へと進化したのか、ポリプテルス・ゼブラフィッシュ・シクリッドといった熱帯魚を使って、解析しています。このような生物の多様性に関する基礎研究に興味がある学生は、ぜひ自然環境科学プログラムに加わって、一緒に研究しましょう!
研究者リスト
就職状況
卒業生は、自然環境と人間の好ましい共存関係を探求する人材として、新エネルギー開発に携わる人、災害や環境汚染問題に取り組む人、生物の保護や環境保全に関わる人、および、環境施策に関わる人など、さまざまな分野で活躍しています。また、卒業生の約半数は新潟大学等の大学院に進学し、より高度な研究に携わっています。