教員の受賞・表彰

澤田 清 教授(化学科) ― 日本分析化学会 学会功労賞

2010年9月

受賞者:澤田 清 教授
賞の発行:日本分析化学会
賞の名称:日本分析化学会 学会功労賞
賞の位置づけ:分析化学における学術的成果・貢献および、学会の運営・発展への貢献に対する賞
受賞の名称:イオン対抽出機構の解明と環境分析への応用と学会への貢献
受賞日時:2010年9月

受賞理由、研究の概要など

 研究面では、主に溶媒抽出法を用い環境分析に関係した微量物質の選択的、あるいは非選択的分離濃縮法を開発した。これらの研究に於いては、分析法の開発のみならず、その反応機構、熱力学的パラメータ、および溶液内錯体の構造も解明している。これらとは別に、炭酸カルシウムを中心とした結晶生成、成長の機構の解明をおこなった。この研究は、スケール(缶石)の形成機構およびその防止に於いて、実社会への寄与が大きい。
 学会活動としては、分析化学会の機関誌の編集委員長を始めとして、学会実行委員長、組織委員を努めている。国際的には、IUPACの委員を10年以上務めており、オーストリア化学会の学会誌の編集委員を努めている。
 日本分析化学会は7,500名の会員を擁し,日本化学会に次ぐ規模の学会の1つであり,理学,工学,薬学,医学等の広い分野の会員によって構成されており,分析機器の開発・応用の分野研究者・技術者も参加している。
 なお,授賞式は,9月15日から東北大学で開催される分析化学会年会において行われる予定。

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