学生の受賞・表彰

大桃 理志(自然科学研究科 博士後期課程) ― 若手口頭発表賞

2017年9月

 平成29年9月7日から9日に九州大学伊都キャンパス(福岡市)で開催された第28回基礎有機化学討論会において、大学院自然科学研究科・数理物質科学専攻化学コース・博士後期課程2年の大桃理志さんの研究発表が若手口頭発表賞を受賞しました。
 ジアザポルフィリンは、潜在的に高い光捕集能と一重項酸素発生効率を併せ持つことから、医療用色素の母核として大きな注目を集めています。本研究では、ジアザポルフィリンに簡便にアミノ基を導入する手法を確立し、得られた誘導体の光学特性と電気化学特性を調べました。その結果、アミノ基の導入により、生体透過性の高い近赤外領域の光を効率よく捕集できるようになることがわかりました。本研究により、高い一重項酸素発生効率と近赤外光捕集能力を併せ持つジアザポルフィリンを一段階で合成することが可能となり、新たな医療用増感剤の開発につながることが期待されます。

発表者:
大桃 理志(新潟大学大学院自然科学研究科・博士後期課程2年)
(指導教員:俣野 善博 教授)
名称:
第28回基礎有機化学討論会 若手口頭発表賞
演題名:
アミンによる直接アミノ化を利用した3,7,13,17-テトラアミノ-5,15-ジアザポルフィリンの合成
リンク:
http://www.chem.kyushu-u.ac.jp/~poc28/index.html
一覧に戻る