研究紹介

地史学・微古生物学研究室(栗原研究室)

教員

研究分野

地質学,地史学,層位・古生物学,微化石層序

研究テーマ

  1. 4億年前の日本やアジアを復元する(古生代の地史).
  2. 現在生きている放散虫や化石となった放散虫を題材に,生物進化を考える.
  3. 放散虫の化石をつかって,時間のものさし(タイムスケール)をつくる(放散虫生層序).
  4. 過去のプランクトン生態系が地球表層環境にどのような影響を与えてきたのかを考える.

研究概要

 過去の地球は,様々な面で現在とは大きく異なっていました.大気の組成や海陸の配置も違えば,棲息していた生物も今とは異なります.私は大学時代にある先生の「日本列島最古の地層」の話にロマンを感じ,以来,“古生代の地球”について研究しています.古生代といえばカンブリア紀の生物が有名ですが,それらも含め,現在とは違った地球や生命の姿は,どこか我々の深い記憶にふれるような神秘があります.野外で地層を観察したり,顕微鏡で化石をみたりしながら,かつての地球の痕跡を集め,まるで“見てきたような”リアルなストーリーを編み上げたいと思っています.

理学を目指すあなたへ

 物事は,色々なアングルでみると,立体的に見えてくるものです.一見,役に立たなそうなこと,自分には関係がなさそうなことでも,あなたに新しい視点を与えてくれるかもしれません.平坦な風景を変える,それが理学部です.