研究紹介

依藤研究室

教員

研究分野

海洋生物学、進化生態学、生態毒性学

研究テーマ

  1. 気候変動が海洋生物に及ぼす影響の評価
  2. 軟体動物ムカデミノウミウシ属の多様性と進化の探索
  3. 刺胞動物エダウミヒドラ科の多様性解明とウミウシ幼生の変態誘引

研究概要

人為的な二酸化炭素排出量の増加により全球的な気候変動が起こっていますが、海洋では温暖化・酸性化・貧酸素化が生物に影響することが考えられ、特に複数の事象が同時に影響することから三重脅威とされています。二酸化炭素を吸収する施策も考えられていますが、海洋生物がどのような反応を示すのかは未解明な部分が多くあります。水温・pH・溶存酸素などを変化させた海水中で生物を飼育して生残や成長を調べたり、遺伝子発現解析を行ったりして生物影響を多面的に調査しています。対象は魚類・軟体動物・棘皮動物が主ですが、将来的に藻類を対象にすることも検討中です。

軟体動物(主に裸鰓類=ウミウシ)や刺胞動物(主にヒドロ虫類)の生態や進化を調べています。ウミウシは巻貝の仲間ですが、進化の過程で成体が貝殻を持たないように進化し、その過程で体内に共生藻を持ったり、他の生物の細胞小器官を利用したりするようになりました。分類群全体の進化過程も未だ研究の途上にありますが、単一種と考えられていたものに隠蔽種が見いだされるなど、分類体系が混乱しています。ムカデミノウミウシと渦鞭毛藻(褐虫藻)との共生、ウミウシ幼生の変態メカニズムを調べる中で、ウミウシやヒドロ虫の分類学的な混乱に直面し、系統地理、分子系統なども手がけています。

理学を目指すあなたへ

生物を調べる中で、生物が自身の秘密を教えてくれたような結果が得られることも、謎が謎を呼ぶようなこともあります。粘り強く取り組んでくれる仲間を探しています。